NHK杯戦島本亮五段VS豊島将之七段
今週のNHK杯戦島本五段VS豊島七段戦は厳しい将棋だった。
先手の島本五段が優位を築きながら一瞬で逆転を許した。
78手目後手の1九馬の局面は飛車香と金銀の交換で先手良し。
先手の島本五段は8六歩と玉頭を守った。
この局面では、9八玉もあった。
以下 8七歩 同銀 8六歩 と攻められるので良し悪し。
以下
8六歩 8五歩 同歩 8六歩 と進行する。
この局面で島本五段は8六同玉と歩を取ってしまった。
そのために痛打を喫する。
2四香 が気付きにくい決め手。
悪手 8六同玉 を咎め一瞬で後手の勝勢にひっくり返してしまった。
1六馬なら4五歩 同銀 3七馬 でダメ。
先手は 6一銀 と飛車を取りに行ったが、2六香 7二銀不成 6四角 と 王手銀取りがかかっては勝負あり。
今週は豊島七段の瞬発力がみどころだった。