NHK杯戦阿久津主税八段VS佐藤天彦名人

今週のNHK杯戦は久しぶりに若手実力者同士のたたかい。 阿久津主税八段 棋士番号 233 生年月日 1982年6月24日(35歳) プロ入り年月日 1999年10月1日(17歳) 佐藤天彦名人 棋士番号 263 生年月日 1988年1月16日(29歳) プロ入り年月日 2006年10月1日(18歳) 解説は野月浩貴八段 棋士番号 221 生年月日 1973年7月4日(44歳) プロ入り年月日 1996年10月1日(23歳) 若手と書いたけど阿久津八段も既に35歳。 ここらで爆発しておきたいところ。 戦型は、佐藤名人が角交換型振り飛車を選択。 楽しみな戦いになった。 が、やはり不慣れは否めず序盤で阿久津八段がリード。 この局面で阿久津八段は5六銀と出た。 5六銀と力をためずにいきなり4五歩 同桂 同桂 同銀 5五桂 で簡単に先手が良かったように見える 5六銀 に対し佐藤名人は 5四金 と出た。 そんなところに金を出るようではかなり悪い。 この局面にいたる手順に問題があり作戦負けに陥った。 具体的には、佐藤名人は 5二金左 と形よく上がった。 やはり 4二金 と上がって 2一飛 と引いておくのが相場だったと思う。 それでは不満だから5二金左と上がったのだろうがやはりうまくいかなかった。 悪くなったあとの強靭な受けは目をみはるものがあった。 が、余裕を持って先手の逃げ切り勝ち。…

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