NHK杯戦豊島将之八段VS稲葉陽八段
今週のNHK杯戦準決勝は若手実力者同士のきびきびした戦いで面白かった。
びっくりした手も出た。
この局面は先手良しに見える。
また今週も一方的に終わるのかと思ったらとんでもなかった。
以下 5二銀成 同玉 5六飛 6二銀 7二金 5四歩
と進行した局面はむしろ後手が良くなっている。
びっくりである。
上記局面でどうすれば良かったのか?
考えてみたがよくわからない。
筋は悪いが、3二銀成 と逆の方向に行き、2五歩 に5六飛とまわってどうか?
やや先手良しのようだが、難しかった。
プロの将棋は奥が深い。
以下 稲葉八段がうまく指し回して勝勢を築いた。
この局面で 豊島八段は 5二金 と首の座に座り、8七銀以下詰まされた。
アマはそんな潔いことをしてはいけない。
7八金上 と受けてねばるべき。
5二金以下は 8七銀 同歩 同歩成 同玉 8五香 8六歩 同香 と進行。
同玉と取っても詰みにはかわりない。
以下 8八飛 8七香 8五金 で詰み。
どちらかというと取ってしまった方が良いような気がした。(あくまでもアマの場合)
結構難しい詰みと思うがきちんと詰める稲葉八段はさすがであった。