NHK杯戦佐々木慎七段VS行方尚史九段

本日放映されたNHK杯テレビ将棋トーナメントは久しぶりに面白かった。 序盤中盤と後手の行方九段がうまく指してリード。 佐々木七段の69手目6六歩に対し8三歩と指したのがあまり良くなかった。 平凡に5四銀と逃げておけば優勢継続は間違いなかった。 一瞬のすきをとらえた4四桂!が炸裂。 これは面白くなったと思った。 以下 同金 6二角成 6六馬 4一飛成! 同玉 2二金 と進行。 典型的な必至の形だが、本局の形では4三銀という受けがあり簡単ではない。 さらに5三馬 5二飛 3一馬 5一玉と進行した。 体当たりの受け5二飛があり簡単には寄らない。 この局面で佐々木七段は5三歩と指してしまったので7二飛と逃げられて逆転ならず。 残念な一局となった。 感想戦での推奨手は7三歩成。 以下3五桂なら1一金、5五馬なら6三と。 先手が良かったのではないかと行方九段が感想を述べていた。 が、私見では、この局面では3六桂があると思う。 1七玉なら1五歩など変化あるも負けなので取るしかない。 そこで5五馬と引いて3七桂に7三馬と、と金をはらえば激戦ながらまだ後手が良かったであろう。 4四桂を打たせても逆転はしていなかったようだ。

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