第79期順位戦A級6回戦羽生善治九段 vs. 豊島将之二冠
12月25日金曜日に指された第79期順位戦A級6回戦羽生善治九段 vs. 豊島将之二冠戦はすごい将棋だった。
羽生九段が投了した128手目6五歩の局面でのAI評価値は95:5くらいで先手羽生九段の勝ち。
どう仕上げるのかと思って見ていたら羽生先生は投了してしまった。
びっくり!
以下8三馬 同桂 7八金と指せば後手玉は8一銀までの詰めろで先手玉に詰みはない。
何か錯覚があったのだろう。
2手前の126手目8三飛の局面は95:5で先手勝勢。
127手目に羽生先生が7七金と指したら評価値は5:95に大逆転。
AIの推奨手は8五歩 同馬 7七龍 だったが、豊島二冠の指し手は6五歩。
そうしたら今度はまた評価値が大逆転して95:5になった。
固唾をのんで次の指し手を待ったら“投了”だったのでひっくりかえった。
元々の局面は終始後手の豊島二冠がリード。
59手目の5六玉の局面は後手優勢。
AIの推奨手は7九龍。
たしかにこちらの方が良さそうだった。
81手目6二角を豊島二冠は取ってしまった。
これでAI評価値はだいぶ先手に動いた。
AIの推奨手は5二玉。
以下7一角成 7三銀でたしかに後手すっきりしている。
AI評価値はともかく、指しているのは人間なのでどのように局面をとらえて指していたのか?
人間感覚の解説が聞きたいところ。
羽生九段と豊島二冠の御両所には、面白い熱戦を魅せていただきありがとうございますと申し上げたい。
特に羽生九段は2勝4敗…