第6期叡王戦 本戦2回戦斎藤慎太郎八段VS渡辺明名人

さきほど終局した叡王戦斎藤慎太郎八段VS渡辺明名人戦は面白かった。 ハイライトはやはり終盤。 終盤は二転三転。 最後は渡辺名人が受けを誤り頓死負け。 96手目に渡辺名人は6七銀と打った。 この局面のAI評価は83-17で先手の勝ち。 斎藤八段が7九玉と引くと14-86に大逆転した。 以下 5八銀成 2四飛 と進行。 渡辺名人は残り時間が6分あったのに 2三金打 としてしまった。 2三金打 で評価値は再逆転。 99-1で先手勝ち(即詰みあり)となった。 2四飛 に対する正しい応手は 2三桂。 それなら以下 3三桂成 同玉 4五桂 には 4四玉 と逃げて 3五金 には 同桂 があるから詰まなかった。 最後は渡辺名人にしては珍しい頓死負け。 斎藤八段もたぶん盲点に入って読み落としていたのだと思う。 詰まないのわかっていれば 6七銀 は 同金 と取っていただろう。 これだから人間の指す将棋は面白い

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令和2年度七條賞

詰将棋パラダイス6月号26頁に令和2年度七條賞(解答順位戦全成績)が掲載された。 4年ぶり2回目の解答王を単独で達成することができた。 解答競争は絶対王者の福村努氏や竹中さんがいるので基本的に一問落とせばお仕舞い。 しかも昨年は宮田敦史七段が解答王目指すことをきいていた。 目標はベスト10入りで解答王目指そうなんて気概はない。 いつも通り他の人を気にすることなくのんびりスタート。 いきなり1月号から山場を迎えた。 苦手な長編趣向作大学院の2番である。 正直いって読み切れなかったが運よくくぐりぬけることができた(笑) 上半期は全題正解を久しぶりに達成。 3月号の短大14鈴川優希氏作で福村さんが脱落したのには驚いた。 こんなところを落とす人ではなかったのにどうしたのだろう。 続いて竹中さんも大学院落として上半期だけで全題正解者は宮田先生と二人だけになってしまった。 「驚きの展開だね」とまだまだ他人事にとらえていた。 上半期で苦労したのは他に大学院10有吉澄男氏の巣ごもり。 これが解けた時は嬉しかった。 下半期で危なかったのはやはり大学院。 8月号の院3斎藤光寿氏作の趣向詰め。 あやうく受けを間違うところだった。 詰将棋の誤答は逃げ間違いか受け間違い(合駒など)がほとんど。 攻め間違いはまずない。 作者のしかけた罠を見破らないといけないのである。 8月号の大学で宮田先生まで脱落。 とうとう単独トップに立ってしまった。 正直言って勘弁してくれよと…

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