追悼 テディー・ペンダーグラス
このブログで追悼記事を書くのは二回目。
2008年8月12日のアイザック・ヘイズ以来。
日本では、小沢幹事長の4億円と日本航空の株が6円になった話題で持ちきり。
そんな中
希代のソウルシンガー、テディー・ペンダーグラスが1月13日フィラデルフィア郊外の病院で逝去した。
8ヶ月前に結腸ガンの手術を受けたが回復しなかった。
テディーはハロルド・メルヴィン&ブルーノーツのメインヴォーカルとして活躍。
1972年の If You Don't Know Me By Now がキャッシュボックスでシングル全米ナンバー1を記録した。
I Miss You などもヒットしたが、強く印象に残っているのは The Love I Lost。
1973年の夏は、FENから流れて来るこの曲に耳をこらしたものだ。
まさに、カーペンターズの Yesterday Once More で歌われた世界そのもの。
When I was young
I'd listen to the radio
Waitin' for my favorite songs
When they played I'd sing along
It made me smile.
Those were such happy times
And not so long ago
この曲 The love I lost の邦題は、愛の幻想。
しゃれたイントロが印象的なフィリーソウルの名曲である。
その後、テディーはブルーノーツを脱退してソロとして活動。
発表した4枚のアルバムが連続してプラティナムを記録した。
1977: Teddy Pendergrass – US Pop #17, US R&B #5
1978: Life Is a Song Worth Singing – US Pop #11, US R&B #1
1979: Teddy – US Pop #5, US R&B #1
1980: TP – US Pop #14, US R&B #3
いずれもが名盤である。
セックス・シンボルとして女性ファンから絶大な支持を集めた。
ウソかほんとか、コンサートで女性ファンが下着を脱いで投げるという話が聞かれたのもこのころ。
卑猥なわけではなく、Sexyな独特の味があった。
1982年に自動車事故で脊椎を損傷し、下半身不随になる不幸に見舞われる。
音楽活動はかなり長く停止し、1985年に車椅子で復帰した。
が、残念ながらかつての輝きを取り戻すことはできなかった。
しかし、脊椎損傷で同じ立場の人たちとの活動は活発に行ったようで頭が下がる。
最後に、ソロとして大ヒットした 代名詞ともいうべき Close The Door の動画をはっておく。
いまみても、雄雄しくかっこいい テディーの姿を見ることができる。
まさに不世出のソウル・シンガーだった。
御冥福をお祈りします。
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