桜田門外ノ変
9月22日(水)@九段会館で鑑賞。
六本木で “メッセージ、そして愛が残る” を観た後
一旦帰宅し、再度九段会館へ出陣。
2.26事件の舞台となった?会場で桜田門外を見るのも何かの縁か。
ふだんより、圧倒的に年配者多し。
それも、じいさんが多く、途中でトイレに行ったりする人がいて笑えた。
人出も多く、結構な人気作かもしれない。
題材によって観客層がずいぶん違うものである。
桜田門外ノ変@九段会館
制作年:2010
制作国:日本
日本公開:2010年10月16日
上映時間:2時間17分
配給:東映
監督・脚本: 佐藤純
キャスト
関鉄之介☆大沢たかお
徳川斉昭☆北大路欣也
井伊直弼☆伊武雅刀
金子孫二郎☆柄本明
高橋多一郎☆生瀬勝久
岡部三十郎☆渡辺裕之
佐藤鉄三郎☆渡部豪太
高橋荘左衛門☆須賀健太
桜岡源次衛門☆本田博太郎
与一☆温水洋一
安藤龍介☆北村有起哉
稲田重蔵☆田中要次
有村次左衛門☆坂東巳之助
松平春嶽☆池内博之
武田耕雲斎☆榎木孝明
野村常之介☆西村雅彦
関ふさ☆長谷川京子
関誠一郎☆加藤清史郎
いの☆中村ゆり
他
【ストーリー】
水戸藩士の下級武士の家に長男として生まれ、30歳のときに迎えた12歳年下の妻・ふさ(長谷川京子)や長男の誠一郎(加藤清史郎)と共に穏やかな暮らしを送っていた関鉄之介(大沢たかお)。
しかし、藩主父子が井伊大老(伊武雅刀)の専断により処罰されたという急報が、彼の日常に影響を及ぼし始める。
【感想】
お話が、行ったりきたりするのでわかりにくい。
何で水戸藩士が井伊直弼を討とうとするのか伝わり難かった。
普通に、黒船襲来。
井伊直弼の独断によるアメリカとの条約締結。
将軍の跡目をめぐる争い。
安政の大獄と順を追って描写した方が良かったんじゃない?
観客は年寄りが多いんだから、あっちいったりこっちいったりしたらついていけないよ。(笑)
雪の桜田門の場面は真に迫っていた。
史実とはだいぶ違う気もするが、まあ良かった。
あんな調子で、刺客が待ち受けている前を堂々と通って討ち取られるとはねえ。
なんだかなあと思ったけど、そもそも大名の籠を襲撃するなんて発想自体がなかったみたい。
歴史の教科書読むよりはお勉強になりました。
ことを成し遂げた後の関鉄之介他の逃亡劇がえんえんと続きます。
どうなるんだろうなあと思いながら観たけど、あまり内容のある話じゃないですね。
結局みんな捕まって首刎ねられるんだから。
ワタクシは、明治時代まで生き延びた二人の方に興味がありますね。
あと思ったのは一点。
関は下級武士なのに妾がいるんです。
現代のサラリーマンよりよっぽどリッチ。(笑)
彼らの屍の上にできあがった現代って、彼らの時代より豊かになってるんですかねえ?
そうとも言えないかも。
この記事へのコメント
戦後、井伊は「開国の英雄」にまで祭り上げられる始末ですが、そういう戦後歴史観が、なかなか払拭されないのはこの映画に限ったことではないでしょう。この映画はその点がんばってはいますが、気を使いすぎて曖昧さは否めず、それが分かりにくさにも繋がっています。
反面、尊皇攘夷の志士達は戦後ずいぶんと虐げられてきましたから、この映画がそういうことをもう一度かんがえなおす機会になるかも知れません。
今の日本も、だいぶおかしくなっています。。
勿体ない感じです・・。
暗殺された時、彼の年齢は46歳。
この映画で井伊直弼を演じた伊武雅刀は1949年3月28日生まれの61歳。
昔の人は若くても(色々な意味で)重みがあったんですね。
「今の日本もだいぶおかしくなっている」同感です。
他の記事にも、ブツクサ書いてますのでよかったらコメントください。
なるほど。こういう考えは見落としてました。
ところで、こんなダラっとした映画を作って、
叩かれるって発想を監督は持たなかったのか?
謎は深まるばかり。
この映画2時間17分と尺の長い映画なんですよね。
たしかに30分は縮められる感じ。
茨城県が頑張って後援したようですが、ムダなハコもの作るよりはマシなんじゃないでしょうか?
(有効なムダになってほしいもの。)