NHK杯戦佐藤天彦名人VS山崎隆之八段

NHK杯戦放映前の将棋フォーカスで「聖の青春」が紹介されていた。
村山聖九段を演じた松山ケンイチが出演。
村山九段のネクタイを借りて演技したそうだ。
ライバル羽生名人を演じた東出さんも羽生さんから当時の眼鏡を借りて演技したそうだ。
そんな話をきくと興味がさらに増す。
わたしは既にみたが、「聖の青春」は将棋ファン必見の映画です。

今日の対局は佐藤名人と山崎八段の戦い。
解説は羽生三冠である。

将棋は、天彦名人の大逆転勝ち。
山崎八段は明らかに勝ちだったのに残念な一局。

佐藤名人の次の対局相手は渡辺竜王。
楽しみである。

初手からの指し手

7六歩 3四歩 2六歩 8四歩 2五歩 8五歩 7八金 3二金 2四歩 同歩 同飛 8六歩 同歩 同飛 3四飛 3三角 3六飛 8四飛 2六飛 2二銀 8七歩 5二玉 6八玉 7二銀 1六歩 7四歩 4八銀 7三桂 5九金 8八角成 同銀 4四角 3六飛 4二玉 1七桂 2八歩 3八角 6四歩 4六歩 5四歩 1五歩 3三桂 2四歩 6三銀 1四歩 5五歩 4五歩 7一角 7七桂 1四歩 8六歩 2九歩成 同角 2七歩 3九銀

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2七歩 が利いては若干後手良しに感じる。

3九銀以下の指し手

1三銀 3四飛 4五桂 4六歩 3三歩 3六飛 5七桂成 同玉 2四銀 4五歩 1五歩 7五歩 2八歩成 同銀 1六歩 7四歩 1七歩成

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1七歩成と踏み込んで後手の優位拡大。

1七歩成以下の指し手

7三歩成 2八と 6三と 2九と 1一香成 2五銀 5三銀 3一玉 7六飛 7五歩 同飛 8六飛

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8六飛 と出て後手楽勝にみえるが簡単ではない。
5三銀に対しては、同角と取った方が良かったと思ったがそうでもない。

5三銀 同角 以下は5四桂 3一玉 5三と と進行する。
そこで3六銀と飛車は取れるが、1三角 2二銀 2三桂 4一玉 3六歩 で先手が勝つ。
3六銀 と飛車を取らず2二玉と逃げることになる。

8六飛以下の指し手

5八玉 5六歩 7六歩 4六角 6九桂 5七銀 4七玉 5三角 4四歩

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5三角 と質駒の銀を取って決まり。
同と と角を取り返すと3五桂と打たれ、3八玉の一手に8八飛成とされ先手負け。

参ったかと思うと、4四歩。
さすがは天彦名人。
5三銀、7六歩、4四歩 と勝負手の連発。

しかしながら、この4四歩の局面では決め手があった。

3七角成 同玉 3六銀打 3八玉 8八飛成

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以下 同金 2六桂 2九玉 3八銀 2八玉 2七銀上成 1九玉 1八成銀 まで

山崎八段の快勝のはずだった。

4四歩以下の指し手

3五桂 5六玉 4四角 8七香 

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8七香は勝負手。
この局面では、7七角成とするのが明快。

同銀 なら 4四桂 4五玉 3四銀 5四玉 4五銀打 同飛 同銀 5三玉 4二金 まで詰み。

外に受けもなく、ちょっともたついたけど、これでも山崎八段の勝ち。

8七香以下の指し手

3四銀 6四と 3七角成 5七玉 4七桂成 6八玉 5九馬 7九玉 3五角 8九玉 6九馬 8六香 2一歩 4二歩 同金 2二歩 同歩 2一飛 3二玉 6一飛成 5一歩 3五飛 まで115手 佐藤名人の勝ち

4七桂成 のところは 5九馬。
3五角 のところは 5八成桂がまさった。

たくさん勝ちがあったのに山崎八段にとっては非常に残念な一局。




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2014-12-23
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