
(C) 2016 Big Beach, LLC. All Rights Reserved.
英題:LOVING
製作年:2016年
製作国:アメリカ
日本公開:2017年3月3日 (TOHOシネマズ シャンテほか)
上映時間:2時間4分
配給:ギャガ
監督・脚本: ジェフ・ニコルズ
キャスト
リチャード☆ジョエル・エドガートン
ミルドレッド☆ルース・ネッガ
ブルックス保安官☆マートン・ソーカス
バーナード・コーエン☆ニック・クロール
ガーネット☆ テリー・アブニー
レイモンド☆ アラーノ・ミラー
フィリップ・ハーシュコプ☆ ジョン・ベース
グレイ・ビレット☆ マイケル・シャノン
他
【あらすじ】
1958年、大工のリチャード・ラビング(ジョエル・エドガートン)は、恋人の黒人女性ミルドレッド(ルース・ネッガ)の妊娠をきっかけに結婚を申し込むが、当時バージニア州では異人種間の結婚は違法とされていた。二人は法律で許されるワシントンD.C.で結婚し、地元で新婚生活をスタートさせるが、突然夜中に保安官が現れ逮捕されてしまう。彼らは離婚するか生まれ故郷を捨てるかという耐え難い選択を迫られ……。
【感想】
とにかくたかだか60年前のアメリカにおける実話であることに驚く。
記事は書かなかったが、「ニュートン・ナイト」でも同じ事案が描かれていた。
南北戦争の93年後のアメリカでは黒人と白人の結婚が禁止されている州が24あった。
映画の冒頭は夜のポーチ。
リチャードとミルドレッドがたたずんでいる。
だいぶ間があってミルドレッドが“I’m pregnant”
またまただいぶ間が開いてリチャードがひとこと “Good”
結構まったりした間の長い映画であることは覚悟してみる必要あり。
二人はワシントンDCで結婚することにする。
ワシントンDCはバージニア州の隣。
距離感がつかめないがそんなに離れてはいないだろう。
ミルドレッドの父親を立会人にして二人は結婚して帰郷する。
何が起きるのかと思ってみていると、深夜保安官がやってきて二人を逮捕。
収監してしまうのである。
画面には不穏な雰囲気が横溢。
「ニュートン・ナイト」のようにKKKが登場して悲惨なことになるのかと思ったのでほっとした(笑)
判決は、即時に離婚するか、バージニア州を退去して25年間戻らない、の二択。
二人はバージニア州を退去してミルドレッドの親戚をたよりワシントンDCに出る。
つい最近のアメリカまで平和な日本にいるとネタとしか思えないような異人種間結婚禁止などというバカげた法律が制定されている州があった。
人種差別は当然今でも間違いなくあると思うけど、それも宜なるかなという感じ。
この後の話は、どうやってそのバカげた法律が解除されたのかが描かれている。
間違った信念(黒と白が混じることは神が許さない)でも強い信念を持つ集合になると正すのが非常にたいへんであることがよくわかる。
もって他山の石となしたい。
この記事へのコメント
ノルウェーまだ~む
最近のアメリカにはもしかしたら60年前に戻るような、新法律でも出来そうな不穏な空気がありますね。
まっつぁんこ
トランプ氏はそこまでバカじゃないですよ
Make America strong again.
に反することはしない。
反対勢力の方がアホだと思います。