今週のＮＨＫ杯戦は準決勝第二局。
橋本八段と佐藤和俊六段の、決勝佐藤対決を目指した戦いである。
解説は広瀬章人八段。
過去の対戦成績は橋本八段の２勝。
初手からの指し手
２六歩 ３四歩 ７六歩 ４四歩 ４八銀 ３二銀 ５六歩 ４三銀 ６八玉 ３二飛 ２五歩 ３三角 ７八玉 ７二銀 ５八金右 ９四歩 ７七角 ９五歩 ８八玉 ７四歩 ９八香 ７三銀 ９九玉 ７二飛 ５七銀 ３二金 ８八銀 ４二玉 ６八金寄 ３一玉 ７八金寄 ５二金 ３六歩 ６四銀 ６六銀 １四歩 ７九金寄 ２二玉 ６八角 ７三桂 ３八飛 ８四歩 ３五歩 同歩 同飛 ３四歩 ３八飛 ７五歩 同歩 ８五桂 ８六歩 ９七桂成 同銀 ７五銀 ８八銀 ９六歩 ２四歩 ６六銀 ２三歩成 同金 ６六歩 ９七銀 ６一銀 ７五飛 ７六歩 ２五飛 ５二銀不成 同銀 ２八歩 ９八銀不成 同玉 ９二香打
戦形は、先手居飛車穴熊と三間飛車かと思いきや佐藤六段が袖飛車に振り戻して変態戦形になった。（笑）
佐藤六段が桂損の攻めを繰り出した。
駒損ではあるがこの局面は後手やや良し。
９二香打 以下の指し手
８七玉 ９七歩成 同銀 同香成 同桂 ４九銀 ４八飛 ９六歩 ３七桂 ９七歩成 ７七玉 ９五飛 ２五桂打 １五角 ３三歩 ４一銀打 ４九飛 ３七角成
この局面で橋本八段は４二銀と放り込んだ。
以下 ２五飛 と根本の桂を取り払われて切れ筋に陥った。
７五銀 とか ５五銀 とか打って２五飛を防いでおくべきだったろう。
３七角成以下の指し手
４二銀 ２五飛 ３一銀打 １二玉 １六金 ４二銀 ２五金 ３一銀 ２四香 ３三金 ５一飛 ４一銀打 ２一香成 同玉 ２四金 ６五桂 同歩 ７四桂 ５八桂 ２四金 ３三桂 ２二玉 ４一桂成 同銀 同飛成 ３二銀打 ２四角 ４一銀 ３三金 ２一玉 ２三銀
１２１手目に橋本八段が２三銀と打った局面は先手玉に詰みが生じていた。
詰め手順は以下のとおり
８七飛 ６八玉 ６六香 同桂 ５八金 同玉 ６六桂 ６八玉 ７八桂成 同金 ５八金 同玉 ６六桂 ６八玉 ７八桂成 同玉 ６六桂 ６八玉 ７八金 まで
８七飛に同金は同と 同玉 ９五桂 ７七玉 ８七金 ６八玉 ６七香 同玉 ７七金打 ５七玉 ４五桂
最後は８七飛と打って詰めたが、ここでちゃんと詰めておけばわかりやすかった。
２三銀以下の指し手
２二歩 １三角成 １二金
２二歩 １三角成 の局面でも前述の詰みはあった。
詰みを逃して １二金 と打ったこの局面は逆転して橋本八段の勝ち。
４二銀打 で受け無しだった。
同銀直 は１二馬 同香 ３二金打 で詰み。
同銀左は ２二銀成 で詰み。
１三か金は ３一銀成 で詰み。
他の受けも思いつかない。
１二金以下の指し手
同銀不成 同香 ２三銀 １一銀 ３二歩 同銀右 同銀不成 同銀 ４二金打 ３一香 ３二金上 同香 ３三銀
１二金 同銀不成 同香 とすすんだ局面でも ４二銀 で受け無し。
２三銀が最後の悪手で１一銀とされて寄りがなくなった。
３三銀以下の指し手
８七飛 同金 同と 同玉 ９五桂 ７八玉 ８七金 ６九玉 ７八銀 同金 同金 同玉 ８七金 ６七玉 ７七金打 まで１５２手で後手の勝ち。
終盤は二転三転の面白い将棋だった。
高校野球のせいで感想戦がなかったのが残念。
この記事へのコメント
やまかん(^^ゞ
まっつぁんこ
７四の桂馬で６六の桂を取ります
ケムマキ君
やまかん(^^ゞ
お粗末さまでした。
ケムマキ君
まっつぁんこ
124手目１二金の局面は逆転して橋本八段の勝。
具体的には４二銀打で受け無し。
先手玉に詰みはなく、受けもありません。
８七飛の詰みを逃していますから逆転です。
まっつぁんこ
まっつぁんこ
たぶんやまかんさんはゲームセンター対戦にもいたのだと思います。
ハンドルネームは昔からいつも「やまかん」です
やまかん(^^ゞ
ケムマキ君さんもおられたのでしょうか？
懐かしい思い出の対局サイトでした。
ケムマキ君