今週のNHK杯戦はいよいよ決勝戦。
佐藤対決となった。
解説は羽生三冠。
初手からの指し手
7六歩 3四歩 2六歩 4四歩 4八銀 3二銀 5六歩 4三銀 6八玉 3二飛 2五歩 3三角 7八玉 7二銀 7七角 9四歩 6八角 6二玉
いろいろあったけど、結局序盤でついた差を康光九段がキープして逃げ切った。
和俊六段の疑問手は18手目の6二玉。
ふつうに2二飛と受けておけば一局。
6二玉以下の指し手
2四歩 同歩 同角 2二飛 3三角成 2八飛成 4三馬 1九龍 8二銀 2三飛 3四馬 2九飛成 3九金 同龍 同銀 同龍 2二飛 3二銀 1六角 5二香
4三馬と銀を取って先手良しのはず。
ところが1六角に対し 5二香 と受けられた局面はよりがもどっている。
5二香以下の指し手
6八銀 6四桂 4四馬 7六桂 5九銀 2三金
この局面は、感想戦でもやっていたとおり 2三歩 としておけば和俊六段良しだったろう。
2三金が敗着であとはノーチャンスだった。
2三金以下の指し手
同飛成 同銀 4三角成 2八飛 7七玉 2四飛成 6六馬 3八龍 7六馬引
2枚の馬が手厚すぎる。
7六馬引以下の指し手
3二銀 6八銀 2九龍左 7九金打 4六歩 同歩 4七歩 4四桂 3三銀 3二桂成 同金 同馬 4八歩成 2二歩 5八と 2一歩成 6八と 3三馬上 6七と 同玉 3七龍 7八玉 3八龍引 6八歩 3三龍 同馬 同龍 4一飛 5一桂 7一銀打 同金 同銀不成 同玉 5一飛成 8二玉 6二金 4三角 8五桂 8七角成 同玉 3七龍 6七桂 7六銀 同玉 4三角 6五銀 同角 同玉 6四歩
6四歩 は同玉と取っても詰まない。
以下 3四龍 に 6五玉 と逃げると詰んでしまう。
7五玉と逃げるしかなく、8五桂を取り払われて少し危険。
本譜が正解であろう。
6四歩以下の指し手
7六玉 6五銀 8六玉 まで105手 佐藤康光九段の勝ち
6五銀にたいし、7七玉と8七玉は詰み。
結構きわどい。
佐藤和俊六段の逆転勝ちはならず。
康光九段3回目の優勝ということになった。
さすがである。
この記事へのコメント
やまかん(^^ゞ
でも有利になってからが難しいのが将棋です。
佐藤六段の粘りも参考になる一局でしたが、私にはマネの出来ない指し方です(笑)
まっつぁんこ
急戦は大歓迎ですが6二玉はいただけないですよね。
決勝はやや一方的でしたが今回は熱戦、逆転の多い面白いNHK杯でした。