今年も全部門で受賞作が出て良かった。
これで4年連続である。
以前は該当なし連発だったのでずいぶん変わった。
が、俺が審査委員だったら今年の長編は該当なしと回答してしまいそうだった(笑)
該当なしよりは多作授賞のほうがマシ。
言行不一致はいけない。
今年の審査結果
短編賞 上谷直希作
詰将棋パラダイス
1月号小学校
7手詰
中編賞 相馬慎一作
解答選手権チャンピオン戦
39手詰
中編賞 山路大輔作
詰将棋パラダイス
10月号大学
47手詰
長編賞 馬屋原剛作 「手裏剣」
詰将棋パラダイス
10月号大学院
143手詰
長編賞 久保紀貴作 「LCM」
詰将棋パラダイス
11月号大学院
101手詰
平成27年度の学校の半期賞は下記の通り。
看寿賞が出たのは小学校、大学、大学院合わせて4作品と今年も昨年同様素直な選考。
(赤字で表示)
上半期 下半期
小学校 小5 上谷直希 小9 鈴川優希
2.85 2.81
小24 武島広秋
2.85
中学校 中15 武島広秋 中25 武島広秋
2.77 2.81
高等学校 高9 小林尚樹 高24 武島広秋
2.82 2.79
高10 鈴川優希 高25 大崎壮太郎
2.8 2.73
短期大学 短24 安田恒雄 短10 鈴川優希
2.75 2.71
大学 大15 石川英樹 大3 梶下雄貴
2.79 2.84
大12 山路大輔
2.88
大学院 院6 若島正 院10 久保紀貴
2.85 2.81
半期賞では落選した馬屋原剛作 「手裏剣」。
解答者の評価は 無9 A19 B1 の準パーフェクト。
半期賞落選は気の毒だった。
かわりに看寿賞が受賞できてよかった。
昨年も活躍の目立った、武島広秋氏と鈴川優希氏は今回も受賞ならず。
最近の傾向として、解答選手権からの受賞率が高いので来年は受賞できると思います。
選評で気になったのは26ページの風氏のコメント。
“昨今は異常なまでに作意手順の唯一性を気にする人がいますからネット発表になったのだと想像します。そんなことを気にするのは『ビョーキだ』と宣言したい気持ちでいっぱいです。”
おおむね同意です。
が、これは解答審査の『ビョーキ』と裏表?の関係だと愚考します。
どちらに逃げても作意成立するけど一方に早詰めがあれば変別は誤解となる。
成と不成も同様。
非限定は大きな評価減という価値観を『ビョーキ』とまでは言えない。
お互い様なのでは?と思います(笑)
平成27年度看寿賞≪≫平成29年度看寿賞
この記事へのコメント
三輪 勝昭
看寿賞はレコード大賞と同じで最も優れた曲がなるものじゃない。
単なる人気投票でしかないと思ってます。
人の感性は180度違うのだから、最も優れた作品は決めようがない。
今年の看寿賞は短編は上谷作ですが、中編は小林尚樹作が断トツですね。
相馬作は論外。
藤井三段が解けなかった事など選考基準に入れてはダメでしょう。
ま、時期的にこんで良かったとも言えますが。
と言う事で今年の看寿賞選考は僕は自分のブログではノーリアクションにします。
まっつぁんこ
私も看寿賞は各部門1作にするべきだと思います。
全国大会出席者全員で投票すれば、感性のばらつきが平均に収束する。いわゆる大数の法則。少人数で選考すると変なところに着地する。人気投票は投票数の多さが必要です