NHK杯戦宮本広志五段VS三浦弘行九段

今週は新鋭とベテランの対局。

宮本広志五段
棋士番号 296
生年月日 1986年1月27日(31歳)
プロ入り年月日 2014年4月1日(28歳)

若い印象だったが既に30歳を越えている。

三浦弘行九段
棋士番号 204
生年月日 1974年2月13日(43歳)
プロ入り年月日 1992年10月1日(18歳)

三浦先生も43歳。
たしかに、みうみうと呼ばれる年でもない(笑)

解説は北浜八段。

北浜健介八段
棋士番号 211
生年月日 1975年12月28日(41歳)
プロ入り年月日 1994年4月1日(18歳)

将棋は熱戦の末みうみう(笑)の勝ち。

序盤は振飛車良しだったが中盤で逆転。
終盤は先手勝ちの局面もあったと思う。

中盤の勝負所は下図。

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76手目の6六歩を同歩と取ったため7六銀と出られて逆転。
6三角としておけば先手良しが続いていたと思う。

終盤の三浦九段の手で参考になったのは104手目の3四角。
こういう手を指されると気力が失せる(笑)

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宮本五段は切れずにねばり強く指し継ぐ。

3四角以下の指し手

6八金 6七歩 7八金 1八歩成 5三角成 同金 同飛成 2八と 同玉 1九香成 同玉

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この局面は後手勝ちだろうがまだ難しい。

1五香 1八歩 1七歩 で勝ちなら簡単だがそうは問屋がおろさない。

5二龍 と入られて1三玉と逃げると詰み。
2三桂成 同角 2二銀 1四玉 1三金 2四玉 3五金。

3二に金か角を合駒するしかなく、2九玉と逃げられてまだまだ難しい。
それでも、1七歩と指した方が良かった感じである。

三浦九段は1七歩ではなく3九角を選択。

3九角 に対しても、一度4二龍と入って3二歩と受けさせてから2八金と受けて逆転模様だった。

宮本五段の指し手は4二龍ではなく2八歩。

2八歩に対する三浦九段の指し手は4八角成。

4八角成は1八香成 同玉 1七歩 同玉 1六銀 1八玉 1七歩 2九玉 1八金 までの詰めろ。

4八角成以下の指し手

4二龍 3二歩 3一銀 1三玉

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3二歩 と歩を使わせているので前記詰みは解消している。
が、ここで3二龍とすると、北浜八段の解説のとおり1八香成 同玉 4五角で詰みだ。

1三玉に対し先手は1二金。
取ってくれれば詰みだが1四玉と逃げられてはっきりした。
以下の三浦九段の手堅い指し方はさすがであった。

今週の将棋は終盤が難しすぎて簡単に結論を出すことができない。
たぶん何回か逆転していると思う。
来週も熱戦を期待。

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