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英題:12 STRONG
製作年:2018年
製作国:アメリカ
日本公開:2018年5月4日 (TOHOシネマズ日比谷ほか)
上映時間:2時間10分
配給・提供:ギャガ
監督: ニコライ・フールシー
キャスト
ミッチ・ネルソン大尉☆クリス・ヘムズワース
ハル・スペンサー中尉☆マイケル・シャノン
サム・ディラー☆マイケル・ペーニャ
ドスタム将軍☆ナヴィド・ネガーバン
ベン・マイロ☆トレヴァンテ・ローズ
ショーン・コファーズ☆ジェフ・スタルツ
バーン・マイケルズ☆サッド・ラッキンビル
バワース中佐☆ロブ・リグル
マルホランド大佐☆ウィリアム・フィクナー
ジーン・ネルソン☆エルサ・パタキ
アフガンマン☆アリ・オロミ
女性教師☆ヤスミン・アカー
泣き叫ぶ少女1☆ソフィア・チコレリ・セルナ
泣き叫ぶ少女2☆マッサ・ダウド
他
【あらすじ】
アメリカ同時多発テロ翌日の2001年9月12日。対テロ戦争の最前線部隊に志願したミッチ・ネルソン大尉(クリス・ヘムズワース)は、12名から成る特殊作戦実行部隊の隊長に任命され、アフガニスタンへと乗り込む。反タリバン勢力を率いるドスタム将軍と協力し、テロ集団の拠点マザーリシャリーフ制圧に動きだすミッチたち。だが、タリバンの軍勢が予想を大きく上回ることが判明し、山岳地帯の厳しい自然も立ちはだかる。ドスタムは、山岳地帯では馬が最大の武器になることを彼らに教えるが……。
【感想】
娯楽映画としては楽しめるがあまり深みはない。
本当は、正義と悪の二項対立で描けるような話ではないのだと思う。
発端はもちろん9.11。
アメリカから見ればテロとしか言いようのない攻撃に、退役が決まっていた将校や戦地を離れることが決まっていた将校が立ち上がる。
ミッチ・ネルソンとハル・スペンサーの二人を中心とするチームがアフガン高地に派遣され戦略的重要拠点マザーリシャリーフ奪還を目指す。
お話としては単純。
彼らの敵はタリバン。
反タリバン勢力は3つありそのうちのドスタム将軍との協働で攻略と目指す。
ところが後程アメリカはもうひとつの勢力にも接触。
それが元でドスタムはネルソンたちとの共闘を拒否。
味方の裏切りに近い行為でリスクがさらに増大してしまうのだ。
印象に残ったのは、泣き叫ぶ3人の少女の目の前でタリバン司令官が女性教師を撃ち殺すシーン。
タリバンは女性に教育は不要、娯楽も不要ということで弾圧を行っていたらしい。
タリバンの非道さを強調するためのシーン。
たしかにそのような虐殺は行われていたとは思うが考証は必要。
マザーリシャリーフ攻防戦では巨大な大砲を備えたロシア製の戦車や「テクニカル」と呼ばれるマシンガンを装備したピックアップトラック、ミサイル40本を一斉発射できるBM-21〝グラッド〟ロケット発射装置が登場する。
資金源はケシの栽培による麻薬販売らしい。
金はあったとしても兵器を売り渡しているのは先進国。
アメリカやヨーロッパの死の商人のマッチポンプではないかと思った。
苦戦はするのだが結局勝利してタリバン司令官をドスタム将軍が成敗して終わり。
見事なまでのアメリカ正義による勧善懲悪大成功の話だった。
それでもいまだタリバン殲滅の報は聞こえず。
正義を振りかざしても平和は訪れず、ひどい目に合わされるのは弱者。
めでたしめでたしとはとても思えずに観終わった。
この記事へのコメント
BROOK
それでも迫力ある戦闘シーンは手に汗握りました。
まっつぁんこ
浅いんですよね~