ハイライトは終盤。
先手の斎藤慎太郎八段が6三銀成とした107手目の局面。
先手玉に詰みがあるかどうか?

結論としては詰みなし。
危ないようだが斎藤八段は正確に逃げ切った。
いかにも詰みがありそうな局面で、詰み無しを読み切ったのはさすがである。
かなり危ないので普通は受けてしまいそう。
6三銀成と踏み込むのは斎藤八段や藤井二冠くらいのもの?(笑)
106手目に高野五段が5九角成とした手は先手玉への詰めろ。
107手目の6三銀成は先手玉への詰めろを消して後手玉に詰めろをかける、いわゆる詰めろ逃れの詰めろ。
底知れない終盤力である。
先手の攻めはややムリ気味。
序盤中盤はやや高野五段が良かっただろう。
問題は63手目の局面。

高野五段は6九角と打ち込んだが、6四角と下がっておいた方が良かっただろう。
以降は先手の攻めがつながって先手優勢となったようだ。
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