第79期名人戦七番勝負第4局は133手で渡辺名人の勝ち。
対戦成績を3勝1敗として名人初防衛まであと一勝とした。
4局目時点で1勝3敗からの逆転は(0勝3敗からの逆転2ケースを除けば)1992年中原名人と高橋八段の第50期名人戦くらいしか思いつかない。
斎藤八段は苦しくなったが第5局はふんばって欲しい。
将棋は二転三転。ペースは先手渡辺名人が握り楽勝かと思った。
ところが78手目の3七銀が勝負手。
以下 同飛 6八金 8八玉 3七馬 同桂 8六歩 7七玉 6九飛 と進行して差が詰まった。
87手目5六銀上では3四角がAIの推奨手。
渡辺名人は3四角に成算が持てず見送った。
3四角 と指すと後手は 4三金 と上がってくる。
この局面は渡辺名人の言うとおり難しい。
AIでないと指せない手かもしれない。
以下 5六銀上 6七金 同銀 8七歩成 6六玉 7五金 5七玉 6五金 5六銀打 6六銀 4六玉 5六金 同銀 と進行して逆転。
次の100手目斎藤八段は 5五銀打 と指して再逆転。
3四歩 と詰めろをかければ勝っていたのではないかと思った。
いずれにせよ際どい将棋でAI評価値では計り知れない人間の戦いがあった。
今日もいいもの魅せてもらった。感謝。
御両所の今後の健闘を祈ります。
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