4年ぶり2回目の解答王を単独で達成することができた。
解答競争は絶対王者の福村努氏や竹中さんがいるので基本的に一問落とせばお仕舞い。
しかも昨年は宮田敦史七段が解答王目指すことをきいていた。
目標はベスト10入りで解答王目指そうなんて気概はない。
いつも通り他の人を気にすることなくのんびりスタート。
いきなり1月号から山場を迎えた。
苦手な長編趣向作大学院の2番である。
正直いって読み切れなかったが運よくくぐりぬけることができた(笑)
上半期は全題正解を久しぶりに達成。
3月号の短大14鈴川優希氏作で福村さんが脱落したのには驚いた。
こんなところを落とす人ではなかったのにどうしたのだろう。
続いて竹中さんも大学院落として上半期だけで全題正解者は宮田先生と二人だけになってしまった。
「驚きの展開だね」とまだまだ他人事にとらえていた。
上半期で苦労したのは他に大学院10有吉澄男氏の巣ごもり。
これが解けた時は嬉しかった。

下半期で危なかったのはやはり大学院。
8月号の院3斎藤光寿氏作の趣向詰め。
あやうく受けを間違うところだった。
詰将棋の誤答は逃げ間違いか受け間違い(合駒など)がほとんど。
攻め間違いはまずない。
作者のしかけた罠を見破らないといけないのである。
8月号の大学で宮田先生まで脱落。
とうとう単独トップに立ってしまった。
正直言って勘弁してくれよという感じだった。
最後の関門が昨年一番の難解作「アツクナレ」
これは本当にアツクナリました。
こんなすごい作品を作る岡村孝雄さんは本当にすごい。
(看寿賞確実だと思います)
ちなみに岡村さんの看寿賞受賞作「驚愕の曠野」(2003年)「涓滴」(2012年)「来たるべきもの」(2015年)すべて正解しているのが密かな自慢です。
上半期はのんびりスタートだったけど下半期はプレシャーかかって大変でした。
よくこけずに完走できたなと本当にびっくり。
自分の過去の解答番付戦の結果は下記のとおり。
昭和55年(1980)3位(1位は大西宏明氏)
昭和62年(1987)3位(1位は駒井信久氏)
平成元年 (1989)2位(1位は関吞舟氏)
平成2年 (1990)2位(1位は橋本哲氏)
平成17年 (2005)6位(1位は福村努氏)
平成28年(2016) 1位(1位は他に福村努氏和田登氏)
平成30年 (2018)4位(1位は竹中健一氏)
平成7年(1995)からは学校の700点満点で競う形となっている。
昭和時代は詰将棋パラダイスに出題される全問題が解答競争の対象で満点の人はいなかった。
福村氏のように何年も連続して解答王になる人も皆無。
解くのも大変解答を書くのもたいへん。
時間がないととても取り組めるイベントではなかった。
自分も30歳まで4回トライしたが毎年違う強者の前に敗れ去った。
それでも自分ではなかなかやるじゃないかと思っていた(笑)
が、日大将棋部で大将だった石口くんに「1位がほしい」と言われて一度は解答王達成したいと思っていた。
それは2016年になんとか達成。
しかしその時は3人同着の1位で本当の解答王とは言えない。
今回はホントに僥倖の単独解答王が達成できてこれでもう何も思い残すことはありません。
この記事へのコメント