リスペクト






リスペクト@スペースFS汐留
リスペクト.jpg

制作年:2021
制作国:アメリカ
英題:RESPECT
日本公開:2021年11月5日
上映時間:2時間26分
配給:ギャガ

監督☆リーズル・トミー

キャスト
アレサ・フランクリン☆ジェニファー・ハドソン
C・L・フランクリン師☆フォレスト・ウィテカー
テッド・ホワイト☆マーロン・ウェイアンズ
バーバラ・フランクリン☆オードラ・マクドナルド
ダイナ・ワシントン☆メアリー・J・ブライジ
ジェリー・ウェクスラー☆マーク・マロン
ジェームズ・クリーヴランド師☆タイタス・バージェス
キャロリン・フランクリン☆ヘイリー・キルゴア
アーマ・フランクリン☆セイコン・セングロー
クララ・ウォード☆ヘザー・ヘッドリー
幼少期のアレサ☆スカイ・ダコタ・ターナー
キンバリー・スコット☆フランクリン祖母
ジョン・ハモンド☆テイト・ドノヴァン
マーティン・ルーサー・キング牧師☆ギルバート・グレン・ブラウン
トム・ダウド☆ジョー・クネゼヴィッチ
スモーキー☆ロドリックDコリンズ

【あらすじ】
子供のころから圧倒的な歌唱力で天才と称され、ショービズ界の華として喝采を浴びるアレサ・フランクリン(ジェニファー・ハドソン)。しかし輝かしい活躍の裏では、尊敬する父(フォレスト・ウィテカー)や愛する夫(マーロン・ウェイアンズ)の束縛や裏切りに苦しんでいた。ぎりぎりまで追い詰められた彼女は、全てを捨て自分の力で生きていこうと決断する。やがてアレサの心の叫びを込めた歌声は世界を熱狂させ、彼女自身も自らへの“リスペクト”を取り戻す。
【感想】
10月29日金曜日にスペースFS汐留に出かけた。
Fan’sVoiceさんによるジャパンプレミア試写会。
キャパ167で若干空席がある程度。
演しものは「リスペクト」
2018年に亡くなったアレサ・フランクリンの幼少期から1972年までの半生を描く。

まず題名となっている“RESPECT”について。
これはアレサ・フランクリン初の全米ナンバー1ヒット。
1967年6月3日と6月10日の2週間1位を記録。
今から54年も前のできごとである。
1967年といえばザ・ビートルズ全盛期でドアーズやモンキーズ、シュープリームスもいたような時代。
R&B系の曲がアメリカのヒットチャートで1位になるのは多くなかった。
本日の観客のほとんどがまだ生まれていなかっただろう(笑)
この曲のオリジナルはオーティス・レディング。
アレサのヴァージョンはオリジナルとはまったく違う曲と言ってよい。

映画では、午前3時にアレサがピアノを弾き姉たちを起こしてこの曲を制作する模様が描かれる。
リー、リー、リーとうたうコーラス、ジャスト・ア・リル・ビットのリフが組み合わされていく。
そこに起きだしてくる父フランクリン。
「今何時だと思っている?」
実に興味深いシーンで必見である。

映画の冒頭は1952年のデトロイト。
巡回牧師の家に生まれたアレサが、父の説法の合間に歌をうたう。
幼少時から天才ともてはやされる歌唱の才能は母および父から受けついだもの。
教会で音楽に囲まれて育った環境がよく理解できた。

アレサは12歳で最初のこどもクレランスを産んでいる。
あからさまな描写はないが、エドワード・ジョーダンというフランクリン家に出入りする若者とのこどもである。
ふたりめの息子も15歳で産んでいる。
そんな幼少期は前半の30分弱でその後はジェニファー・ハドソンの登場となる。

アレサが最初の夫テッド・ホワイトと結婚するのは18歳の時。
テッドをマネージャーとしてミュージックシーンにデビューしていく。
既婚で二児の母が18歳でデビューするわけである。
1960年にコロンビアレコードからデビューするが、映画で描かれたとおりなかなかヒットはしない。

1967年にアトランティックに移籍し、アラバマ州マッスルショールズでレコーディング。
初の大ヒット “I Never Loved a Man(The Way You Love Me)” が生み出されるのである。

なんてことを頭に入れて観るのと、何にも知らずに観るのとでは感想が変わってくるだろう。

ジェニファー・ハドソンのキャステインングはアレサ自身の指名だそうだ。
開始25分から後の尺は彼女の独壇場。
圧倒的な歌唱で2時間歌い倒す。
ものすごいの一語しかない。
アレサの代表曲はほぼすべてを網羅。
これから観る人は、アレサのベスト盤くらい購入して聴いてから観ることをお勧めします。
Aretha's Best - Franklin, Aretha
Aretha's Best - Franklin, Aretha
とにかく圧倒的な作品で、2時間半近い尺はまったく長さを感じさせない。
アレサの歌なんか聴いたことがない人が殆どの観客が、終映後に拍手していました(笑)
終映後のトークに登壇したエッセイストの犬山紙子さん(40歳)も、アレサの曲を聴いたことがなかったそうですが(笑)これから聴いてみたいと言っていました。
犬山.jpg

この記事へのコメント

2021年12月08日 10:28
アレサ・フランクリンを演じるジェニファー・ハドソンが素晴らしい。
演出も良く思わず涙腺が決壊しました。
アレサの私生活の苦悩も描かれますが、作中でアレサが語る通り素晴らしい音楽に救われました。
フォレスト・ウィテカー、マーロン・ウェイアンズら俳優陣も良かったです。
エンドクレジットでのアレサ・フランクリンの映像も泣かせます。
まっつぁんこ
2021年12月10日 05:31
きささん コメントありがとうございます。
1972年までの前半生にしぼったのが良かった。
代表曲が盛り込まれていて興味深かったです。

この記事へのトラックバック