本日放映されたNHK杯テレビ将棋トーナメントは先週に続き面白かった。
ハイライトはやはり終盤。
NHKの将棋AI評価値はおかしく、サスペンスが増す(笑)
最後に飯島八段が大落手を指して急転直下の終局となった。
169手目に飯島八段は7三桂と打った。
この一手前の局面のNHKAI評価は96-4で先手の勝ち。
後手が7三同角ととると9-91に大逆転。
たしかに168手目の局面は先手良し。
8二香成 6三金 6二桂成 などの攻めがある。
一度 3八歩 と打って龍をどかせておく手も有力。
7三桂 以外なら先手の勝ち。
7三角を同歩成 として角を取ると 6五桂 と打たれて詰み。
しかたなく 5五歩 と逃げ道をあけたが無効。
6五桂 5六玉 に 6四金 と打たれて受け無し。
投了となった。
とにかく桂だけは渡してはいけない駒だった。
ちなみに 6四金 のところは 4六龍 と切って詰み。
以下 同銀 なら 3四角 と出て詰み。
同玉 は 4五金 3七玉 5五角 と出て詰みだ。
序盤は相掛かりから激しい出入りがあった。
たぶんほぼ互角の取引なのだろうがアマにはよくわからない。
本譜はこの局面から 2四歩 同飛 3五角 3四飛 2二金 3五飛 3三桂 と進行。
すこし先手が良い感じがしたが、その後広瀬八段にうまく受けられた。
が、途中は再度飯島八段が優勢になったと思う。
84手目の 2六歩 に対し 2八歩 と打ったところで、7五歩 8四龍 4六桂 と攻めておけばより優位を拡大できたのではないかと思いました。
龍をどかせておけば 6五桂 と跳ねる展開が見込めた気がします。
最後の 7三桂 は滅多に見られない見落としで飯島八段には残念な一局でした。
この記事へのコメント
宮田敦史
あ、数えればわかりますね。いや、でも……
73は金を打つつもりが間違って桂を打ったんですかね???
まっつぁんこ
詰将棋用に後手の持駒表示を無しにしてしまいました。
すみません。
感想戦の感じでは、駒の打ちまちがいではないようでした。
たぶん、打った瞬間に取られてまずいことに気がつかれたのではないでしょうか。
解説の横山七段も、7三桂は取られて6五桂があるからダメと言っていたのに7三桂と打ってしまったので戸惑っておられました。
宮田敦史
秒読みで他の手がよく分からなかったんですかね。
まっつぁんこ
6五桂で詰みなのをうっかりしたのだと思います。
それさえなければ7三桂が一番良さそうですから。
yoko
将棋は好きなのですが対戦相手がいなくて唯一NHK杯を観るのが楽しみです
今回の対戦は飯島さんが広瀬さんを追いつめた感じで密かに応援していました
解説の横山さんも飯島さんが優位にあると仰っていましたが
7三桂打ちに一瞬ギョッとした表情でした
打った飯島さんが打ってから失落と思ったんでしょう天を仰いでいました
。
この将棋はドキドキする緊迫感のある勝負でしたね、面白かったです
NHK杯将棋は早指し戦なので見る方は楽しいです
解説を聞きながら見るから将棋の楽しさが倍増します
そして勝敗後の貴ブログのように解説を読むのが楽しみです
今後もNHK杯将棋の事をアップして貰える事を楽しみにしています。
まっつぁんこ
対戦相手がいないとのこと。いまはネットもあり宮田先生と指導対局を指すこともできます。オレはネットで将棋は指しませんけど(笑)
この将棋のようなことはリアルで体験するのがホントは面白いです。
詰んでいるのに対戦相手が固まってしまったことなどよく思い出します。
序盤・中盤はよく分からないので終盤中心の記事になりますがよろしければまたみにきてください。よろしくお願いします。