NHK杯戦 近藤誠也七段VS八代弥七段

本日放映されたNHK杯テレビ将棋トーナメントは先週に続き面白かった。

ハイライトはやはり終盤。
投了一手前に八代七段が大落手を指して急転直下の終局となった。
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114手目の5五角が一手ばったりの大悪手。
1五金と出られて投了。
以下は簡単な9手詰めとなる。

感想戦でもやっていたが、1六歩 同銀 として 7九角 7八玉 6九角 8九玉 8八歩 9八玉 9六香 として 同金 でも 9七金打 でも 2六飛成 で勝ちだった。
7九角 に 7七玉 も 2六飛成 で後手の勝ち。
5五角 は無効な手で八代七段にとっては非常に残念な一局。

序盤から中盤は近藤七段ペース。
徐々にリードをひろげ73手目の 1三桂成 がかっこいい手。
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同香 や 同桂 は 3七角 と銀を取られてしまう。
しかたなく 3一玉 と逃げたが先手有利がはっきりした。

1三桂成 以下 3一玉 2六飛 同銀成 1二歩 7五歩 6七銀 4五歩 2四角 2五成銀 4二角成 同玉 4三金 同金 同歩成 同玉 6一角 3三玉
と進行。
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この局面のNHK AI 評価値は 94-6 で先手良し。
だが、そこまで良いとは思えない。
平凡に 2三金 と打って 4二玉 に 1一歩成 として先手良しとは思うが94-6は行き過ぎな感じ。
決定的な決め手があるのだろうか?

本譜は 1一歩成 1三桂 4四銀と進行。
1一歩成でNHK AI 評価値は 62-38。
1三桂で 83-17 と大きく変化する。
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93手目の 4四銀 で評価値は 35-65 と大逆転。
取ってくれれば解説の三枚堂七段が解説していたとおり、4三金 5四玉 5六香 6五玉 8三角成 で寄り。
2四玉 で寄りはなく、後手優勢に形勢は転じた。

先手はしかたなく2九香と打ち、以下 2七歩 同香 2六歩 と進行。
2七歩 を打たずに 2六歩 として本譜同様に進行すれば一歩の違いが大きかった可能性がある。
いずれにせよ 4四銀 2四玉 のあとは正しく指せば後手の勝ちに終わっていただろう。
八代七段には残念な一局だった。

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