MONOS 猿と呼ばれし者たち

MONOS 猿と呼ばれし者たち@シアターイメージフォーラム
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制作年:2019
制作国:コロンビア/アルゼンチン/オランダ/ドイツ/スウェーデン/ウルグアイ/スイス/デンマーク
原題:MONOS
日本公開:2021年10月30日
上映時間:1時間42分
配給: ザジフィルムズ

監督☆アレハンドロ・ランデス

キャスト
ビッグフット☆モイセス・アリアス
博士☆ジュリアンヌ・ニコルソン
ランボー☆ソフィア・ブエナベントゥーラ
スマーフ☆デイビィ・ルエダ
レディ☆カレン・キンテーロ
スウェーデン☆ラウラ・カスティジョン
ドッグ☆パウル・キュビデス
ブンブン☆スネイデル・カストロ
メッセンジャー☆ウィルソン・サラザール
ウルフ☆フリアン・ヒラルド

【あらすじ】
ゲリラ組織のメンバーで、「モノス」というコードネームで呼ばれる8人の少年少女らは、世間から切り離された南米の山岳地帯で暮らしていた。彼らは訓練に励んだり、組織の指示で人質のアメリカ人女性を監視したりする一方で、10代の若者らしく恋をすることも、仲間の誕生日を祝うこともあった。そんなある日、組織から預かっていた大事な乳牛を仲間の一人が撃ち殺してしまう。

【感想】
10月20日(水)夜、2012年の「カルロス」以来9年ぶりにシアターイメージフォーラムに出かけた。
演しものは「MONOS 猿と呼ばれし者たち」
久しぶりにFan‘sVoiceさんにご招待いただいた。
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映画は日本で公開されるのは珍しいコロンビアの映画。
コロンビアは南米で3位の人口と経済規模を誇る豊かな国。
メデジンなど麻薬カルテルのイメージが強いが都市部は近代的に発展している。
多数のゲリラが乱立して内戦状態であったが、2016年にゲリラ組織ファルクと政府の和平交渉が成立。
多くのゲリラが離脱して都市部に戻っているとのこと。

この映画で描かれるのは「モノス」というコードネームで呼ばれる8人の少年少女。
山岳地帯で組織の指示にしたがい、牛を預かり女性の人質を監視している。
若者らしく恋愛もあり仲間の誕生日を祝う姿は無邪気。
それが仲間を手荒くあつかい機関銃をぶっぱなす姿はあぶなっかしい。
案の定事件が発生してリーダーのウルフは自殺に追い込まれる。
高原の風景はマジカルなほど美しい。そこで残酷なドラマが展開。

拠点が戦闘の舞台となり、モノスは人質を確保しながら密林地帯に移動することになる。
新リーダーとなったのはビッグフット。
人質「博士」の逃亡を許すところから歯車が狂っていく。
高原や密林のわりとそばに近代的な都市が屹立。
その間のギャップは日本では想像もつかない。

MONOSのメンバーたちは無邪気なこどもだけど残酷なこともする。
人質「博士」も一筋縄ではいかない人物だ。
他にも印象的なシーン(ネタバレ禁)が多くて凄いMONOを観てしまった。
多くの人に観て欲しい懐の深い映画。
ドメスティックすぎてぼんやり気味の日本人には刺激が強過ぎるかもしれないが(笑)

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