余命10年@一ツ橋ホール
制作年:2021
制作国:日本
日本公開:2022年3月4日
上映時間:2時間5分
配給:ワーナーブラザース映画
監督☆藤井道人
キャスト
高林茉莉☆小松菜奈
真部和人☆坂口健太郎
富田タケル☆山田裕貴
藤崎沙苗☆奈緒
三浦アキラ☆井口理
高林桔梗☆黒木華
平田先生☆田中哲司
高林百合子☆原日出子
梶原玄☆リリー・フランキー
高林明久☆松重豊
【あらすじ】
数万人に一人という不治の病を患う、20歳の高林茉莉(小松菜奈)。余命が10年であることを知った彼女は生きることに執着することがないように、絶対に恋をしないと固く心に誓う。地元で開かれた同窓会に参加した茉莉は、そこで真部和人(坂口健太郎)と出会う。恋だけはしまいと決めていたはずの彼女だったが、次第に和人に惹(ひ)かれ、その運命も大きく動き出す。
【感想】
文芸社より2007年6月15日に刊行された小坂流加による日本の小説『余命10年』の映画化。
小坂流加さんは2017年2月に38歳で逝去した
物語の中心は難病を患った高林茉莉と真部和人のラブストーリー。
命が限られていることを認識している茉莉の、和人への想い、葛藤が共感をよぶ。
描かれている期間は10年と長いが構成要素は闘病と恋愛のみ。
それだけでも大きな事件ではあるが映画の尺をもたせるには弱い。
上映時間2時間越えはつらい。
もう少し短いほうが良かった。
韓流のような涙腺を緩ませるようなあざとい演出はあまりなかった。
それでも、感性の鈍ったオレでもこれは泣くでしょ!
と思わされるシーンがあった。
ぜひとも映画を観てどのシーンだか当ててもらいたいもの(笑)
観客は女性中心で、上映中すすり泣きが絶えなかった。
こんなに泣いたのは初めてと言っている方もいた。
また、一般試写会では珍しく終映後にわりと盛大な拍手もあった。
オレとしては、臭くなりそうなラブストーリーを役者の演技力と力業でよくまとめた普通の出来と思ったので少しびっくり(笑)
この手の映画でありがちな、エンドロールで実物(この映画なら小坂流加)の映像出してイメージぶち壊し!がよく起きるがそれが無かったのは良かった。
若者、とくに女性には訴求力の強い映画だと思う。
なんてことをグダグダと書いたわけだが改めて考えてみると・・・
映画の冒頭は、茉莉が同病?の女性をみおくるシーンだ。
年齢は彼女より10歳くらい年上。
映画の茉莉は20歳くらいで発症して余命10年のとおり10年後には亡くなる。
小坂流加さんが実際に亡くなったのはもっとあとだ。
冒頭の女性は小坂流加さん本人なのか?
なんてことも考えさせられるうまい構成のような気がしてきた。
実際どうだったのか?ネット検索して調べたりするのはやめて勝手に想像だけしておこう(笑)
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