
制作年:2021
制作国:フランス
原題:ANNETTE
日本公開:2022年4月1日
上映時間:2時間20分
配給:ユーロスペース
監督☆レオス・カラックス
原案・音楽☆スパークス
キャスト
ヘンリー・マクヘンリー☆アダム・ドライヴァー
アン☆マリオン・コティヤール
指揮者☆サイモン・ヘルバーグ
アネット☆デヴィン・マクドウェル
スパークス☆ラッセル・メイル
スパークス☆ロン・メイル
【あらすじ】
スタンダップコメディアンのヘンリー(アダム・ドライヴァー)と有名なオペラ歌手のアン(マリオン・コティヤール)はロサンゼルスで出会い、恋に落ちる。何もかもがあまりにもかけ離れたカップルの動向は、次第に世間の注目を浴びるようになっていく。やがて二人の間に娘のアネットが誕生したことにより、ヘンリーとアンの行く末に狂いが生じ始める。
【感想】
渋谷の雑踏を通り抜け5ヵ月ぶりにユーロライブへやってきた。

ユーロライブのロビーには、ポスターの他、場面写真が飾られていた。
ずいぶんと力が入っている。
それもそのはず、配給はユーロスペース。
ユーロライブの配給はあまり聞いたことがない。
公開を翌日に控えた前日の試写会に参加。
会場内の中段センター席はすべて関係者席だった。

終映後にカラックス監督登壇のイベントあり。
その内容もふまえての感想。
映画の冒頭は監督自らが登場して指揮を取り、映画の開始を告げる。
どうやら監督の娘さんも登場しているようだ。
セッション会場から外に出て、キャストたちが歌いながら終結して練り歩く。
ワンシーン・ワンカットの場面が5分以上続いて映画のスタートを告げる。
スペクタクルが始まることを告げるミュージカル映画お決まりの踏襲だそうだ。
前口上のついているオペラと監督は語っていた。
まずはこのシーンが第一のみどころ。
すばらしいオープニングだった。
録音機はアメリカで発明されたと思われている。
実際はフランスの人が「月の光に」を録音したのが世界初。
その音源が流されているらしい。
後説で司会の方が紹介していたがよくわからなかった(笑)
ただし、録音はしたが再生機がなくて再生されたのは後。
「月の光に」は童謡メリー・ハド・ア・リトル・ラムだそうだ。
オープニングのあとヘンリーはバイクでパフォーマンス会場へ。
アンは車でオペラの舞台へとむかう。
新しい恋の始まりである。
そしてふたりのパフォーマンスが活写される。
これすべてみどころである。
つい、スター・ウォーズのレンを想起してしまうアダムのパフォーマンスがすばらしい。
タイトルロールのアネットは中盤で登場。
ヘンリーとアンのこどもとして誕生。
なぜかアネットはピノキオのようなパペットである。
これが大きなカギ。
ネタバレ禁の重要なふたつのシーンを産みだすもととなる。
これについて語るとつまらなくなるのでやめるが本当に素晴らしいシーンだった。
今日から公開なのでぜひとも劇場で観て確認して欲しい。
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