昨日の竜王戦1組 3位出場者決定戦 八代弥七段 VS 丸山忠久九段は凄みがあった。
91手目に先手の八代七段が 3一飛成 として後手玉に 4二龍 まで一手詰めろをかけた。
対する後手の丸山九段は 4六馬 と銀を取って王手飛車。
八代七段は 5七歩 と打って受けた。
この局面で、なんと先手玉には詰みが発生。
丸山九段は正確に詰上げた。
詰手順は以下の通り。
5七同馬 6八金 7八歩 同玉 6六桂 同金 7七歩 同金 6九角 8九玉 7九金 8八玉 7八金 同金 6六馬 7七銀 7六桂 8九玉 7八角成 同飛 8八銀 同銀 同桂成 同飛 同馬 同玉 5八飛 まで120手で丸山九段の勝ち
以下は
7八桂(角・銀合も同じ) 7九銀 7七玉 6八飛成 8六玉 7六金 同玉 6五銀 8六玉 7六金 まで
7八金 7七金 同玉 7六金 同玉 7八飛成 6六玉 6五銀打 5七玉 5六金 まで
7七玉 7六金 同玉 7八飛成 6六玉 6五銀打 5七玉 5六金 まで
変化あるも容易な詰みで投了もやむを得ない。
5七同馬 と指してから詰上がりまでの手数は40手を越える。
実戦ではまず例をみない凄みのある勝ち方だった。
93手目に八代七段は5七歩と打って詰み筋にはいったわけだが単に6八金と打てば詰まなかった。
詰めるとすれば次の手は7八歩だが同玉でも6九玉でも詰まない。
馬が一歩5七馬と近づいたため詰みが発生した。
八代七段は、単に6八金では6二玉と逃げられて飛車取りが残るので負けと読んだのだろう。
そのため5七歩と打って馬を近づけて6八金と先手で受けようとした。
水面下で凄い読みがあったに違いない。
丸山九段の本戦トーナメントでの活躍を祈って終わります。
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