アルピニスト

アルピニスト@ユーロライブ
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制作年:2021
制作国:アメリカ
英題:THE ALPINIST
日本公開:2022年7月8日
上映時間:1時間33分
配給:パルコ ユニバーサル映画

監督☆ピーター・モーティマー
ニック・ローゼン

キャスト
マーク=アンドレ・ルクレール
ブレット・ハリントン
アレックス・オノルド
ラインホルト・メスナー

【あらすじ】
危険な山にたった一人で挑み、次々と制覇してきたクライマー、マーク=アンドレ・ルクレール。カナダのブリティッシュ・コロンビア出身のマークは、幼いころにADHD(注意欠如・多動性障害)と診断されながらも、興味を抱いたクライミングの才能を開花させた。携帯電話も持たず、SNSでの発信もしないマークは、登頂に成功してもそれをひけらかすことはなく、自分の楽しみのためだけに険しい山に登り続けてきた。

【感想】
ブロガー友roseさんのお誘いで渋谷のユーロライブに出かけた。
誘うと(ゴキブリ)ホイホイ来るのはあなただけとのこと😆
演しものは「アルピニスト」
登山家マーク・アンドレ・ルクレールを描いたドキュメンタリー。

ドキュメンタリーは人気薄の分野
試写会もわりと当たりやすい。
が、まったくかすりもしなかった。
おもな勧進元が Fan’s Voice でこの媒体は固定客が多く一般客は一所懸命応募理由書いて応募してもちっとも当たらない。
募集数は多いけど正味枠は少ないので当たらない。
というわけで、この映画も観たくて応募したがダメであきらめていたので嬉しいお誘いだった。

ドキュメンタリーだから、本人や周辺人物へのインタビューおよび本人のクライミング映像で構成されている。
おかあさんや恋人ブレットへのインタビューでマーク・アンドレ・ルクレールの人物像がくっきりと浮き上がる。

が、何と云っても最大の見どころはクライミングであることに異論はないだろう。
目もくらむ断崖を独りで命綱無しリハーサル無しで次々と登頂。
最大の挑戦はパタゴニアのトーレ・エガーへの冬季単独登攀。
一度は跳ね返されるが再挑戦して達成するのである。

ポスター画像は彼を上から撮っている。
そしてはるか下には川と森が写っている。
撮影は上・下・横に登山家が暗めのウェアで、後はドローンによる空撮で行っているようだ。
命綱はなく最小限の持ち物しか持っていない。
手に持っているのはアックス。
これを岩のクラックにひっかけたり突き刺したりして登る。
これを落としてしまうとアウト。
通常はリーシュというゴム紐で腰につなげるのだがそれすらも無い。
専門家がみても常識外だそうだ。

フリーソロで有名なアレックス・オノルドも出演。
マーク・アンドレ・ルクレールが尋常でないことを語る。
フリーソロは何度もリハーサルした上で登り撮影。
ところがルクレールは下見やリハーサルもせずにただ登る。
なんでそんなことができるのか?

わかりません(笑)

というわけで人間の信じられない能力が感じられる。
そんな彼でも、単独ではない登攀の、しかも下山中の事故で亡くなってしまう。
色々なことを感じさせられる良い映画でした。

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