NHK杯戦 服部慎一郎四段VS郷田真隆九段




本日放映されたNHK杯テレビ将棋トーナメントも面白かった。
AI評価値 74:26 からベテラン郷田九段が連勝中の若手に逆転勝ち。
90手目郷田九段の 6二飛 の局面は先手陣の厚みがすごくて勝てる気がしない局面。
先手がかなり優勢だった。
服部郷田1.png

6二飛以下の指し手
6五銀右 同金 4五桂 6六金
服部郷田2.png

ここでは同歩と金を取っておくのが有力。
以下 同歩 5六角 6七角 6六飛 3三桂成 同玉 5六角 同飛 の進行が予想される。
【参考図】
服部郷田3.png

服部四段はこの進行をえらばずにすぐに3三桂成とした。
6六金以下の指し手
3三桂成 同玉 6六歩 4五角 6七角
服部郷田4.png

6七角が悪手でAI評価は一気に37:63と逆転。
7七玉と逃げておけば優勢がキープできた。
とは言っても6七角がなぜ悪いのか?わかるのは高段者だけであろう。
6七角以下の指し手
5六銀 同角 同角 6七銀打 6六飛
服部郷田5.png

さきほどの【参考図】と似たような局面となった。
ここで 5六銀 同飛 と進むのなら参考図と同じで先手優勢変わらず。
本譜は持ち駒に角があるので 5六銀 は 6八角 と打ちこまれる。
それでも難しかったと思うが服部四段の指しては7七金。
6五桂打とされてAI評価は9:91で後手勝勢となった。
5六銀 に対しては、7七歩 同玉 8八角 同玉 6八飛成 と攻めるのかと思ったが 8七玉 と逃げられて 7七銀 と詰めろをかけると 5一角で詰まされてしまう。
5六銀 と取っておけばまだまだ難しく、せっかくの大優勢をふいにした新鋭の残念譜だった。

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