かがみの孤城





かがみの孤城@一ツ橋ホール
かがみの孤城.jpg

制作年:2022
制作国:日本
日本公開:2022年12月23日
上映時間:1時間56分
配給:松竹

監督☆原恵一
原作☆辻村深月
主題歌☆優里

キャスト
こころ☆當真あみ
リオン☆北村匠海
アキ☆吉柳咲良
スバル☆板垣李光人
フウカ☆横溝菜帆
マサムネ☆高山みなみ
ウレシノ☆梶裕貴
こころの母☆麻生久美子
オオカミさま☆芦田愛菜
喜多嶋先生☆宮崎あおい

【あらすじ】
中学生のこころは学校に居場所がなく、部屋に閉じこもる日々を送っていた。ある日突然、部屋の鏡が光を放ち、吸い込まれるように中へ入ると城のような建物があり、そこには見知らぬ6人の中学生がいた。さらに「オオカミさま」と呼ばれるオオカミの仮面をかぶった少女が現れ、城のどこかに隠された鍵を見つけたらどんな願いでもかなえると告げる。7人は戸惑いながらも協力して鍵を探すうちに、互いの抱える事情が明らかになり、徐々に心を通わせていく。

【感想】
辻村深月の原作は3年半前に読んだ。
彼女の作品は読みやすくて好きだ。
しかし内容はすぐに忘れてしまう😆
そんな印象の本が多いが一般受けは良い。
本作も本屋大賞を受賞している。
映画も観客受けが良く、終映後に一般試写会では珍しく盛大な拍手があった。
アニメとしての出来はともかく現在の日本の観客には受けそうである。

思ったのは、これは良くも悪くも日本ならではの話だなと云うこと。
ベースにはいじめ問題があり不登校の中学生がたくさんいるという事実がある。
主人公のこころが不登校になった理由はクラスメイトによるいじめ。
それも、自分の好きな〇〇くん△△ちゃんとこころが仲良くしている(もしくはしていそう)なことが気に入らずに仲間外れや嫌がらせを行うレベル。
グローバルにみてもいじめは普遍的に存在するだろう。
しかしこのレベルのいじめは日本特有では?
欧米のように人種・宗教ごった煮の世界でこんなことで悩むことはあるまい。
多様性に欠ける日本ならではだと思った。
欧米なら無視するか戦うかどちらかだろう。
アメリカなら喜多嶋先生のような専門のカウンセラーもいる。
(日本も専門的な教育をうけたプロのカウンセラーをおくべきだ)

かがみの城に集められた中学生は7名。
城の中にある鍵を探し出せば望みがひとつだけ叶う。
期限は翌年の3月卒業まで。
城にいられるのは午前9時から午後5時まで。
5時以降まで城に留まりルールを破ると狼に喰われてしまう。
はたしてこころたちは鍵を見つけられるのか?
見つけたとしてどんな願いをかなえるのか?

こころの願いは、いじめの相手が消えること。

大団円で起きることはネタバレ禁。
とは言っても本を読んでいれば分かる。
ピッタリの終わり方ではある。
観終わった観客が本を(もう一度)読みたいと口々に言っていたのが印象的。
オレがもっとも印象に残ったのは、転校間際の萌がこころを家に呼ぶシーン。
学校の玄関でこころと会った時に無視ともいえる態度をとったことについて。
いじめ相手が監視していて、もし萌がこころと親しく話をしようものなら、またこころにいじめの対象が戻りかねないと思ってそんな態度をとってしまった。
「たかが学校のことなのにくだらない」
このシーンで二人はカップアイスを食べるのだが、このアイスがやけに小さかった。
他にも空間感覚のおかしいところが散見。
何か表現上の狙いがあるのだろうかと思った(笑)
こども観客も多く拍手があったことでも分かるとおり受けが良かった。
学校で生徒にみせて色々議論させるといいと思う。

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