エンドロールのつづき

エンドロールのつづき@ユーロライブ
エンドロールのつづき.jpg

制作年:2021
制作国:インド/フランス
原題:LAST FILM SHOW
日本公開:2023年1月20日
上映時間:1時間52分
配給:松竹

監督・脚本・プロデューサー☆パン・ナリン

キャスト
サマイ☆バヴィン・ラバリ
ファザル☆バヴェーシュ・シュリマリ
母親☆リチャー・ミーナー
父親☆ディペン・ラヴァル

【あらすじ】
インドの小さな町に住む9歳のサマイ(バヴィン・ラバリ)は、学業のかたわら父親のチャイ店を手伝っていた。ある日、家族と映画館を初めて訪れた彼は、すっかり映画に魅了される。ある日、映画館に忍び込んだのがバレて放り出されるサマイを見た映写技師のファザルが、サマイの母親の手作り弁当と引き換えに、映写室から映画を観ることを彼に提案する。

【感想】
パン・ナリン監督の自伝的映画。
インドの田舎の少年が映画創りを夢見て街に出るまでのハートウォーミングな話。

サマイは釘を線路に置き列車に轢かせてつぶし鏃を作るような賢くて器用な少年9歳。
そんな彼が生まれて初めて家族と映画館で映画を観てすっかり映画に魅了される。
貧しくて金が無く映画館に忍び込むようになるがバレてつまみ出される。
それを見た映写技師のファザルは、サマイの母親の手作り弁当と引き換えに映写室からサマルに映画を観させるようになる。

やがてサマイは映画を観るだけでは飽き足らず、盗んだフィルムを手作りの道具で映写して皆に見せるようになる。
やがて映画館はデジタル化されてフィルムはなくなりファザムもクビになってしまうのだ。

これは現代版"ニュー・シネマ・パラダイス”だ。
なんて惹句が踊っているがかの作品はすっかり忘れていて比較できず😖

サマイの学校の先生が世の中には2種類の人がいる。
英語のできる人とできない人。
映画を創りたいなら
① 英語を勉強しなさい
② ここを出なさい
と言ったと思う。
"ここ“を日本に置き換えて現代日本人にも当てはまる😆

サマイの父親はバラモンという出自にしばられるだけで無力。
映画を蔑んでいた。
ある時秘密の館((笑))でのサマルの映写会を目撃。
彼はサマルの真剣さや才能にようやく気が付く。
そして願いをかなえるべく、街の知り合いと連絡を取りサマイを送り出す。
最後はすこし感動。
心の温まる良い映画。
エンドロールのあとのつづきが観たくなった。

この記事へのコメント

  • きさ

    これはなかなかいい映画でした。
    主人公の行動は結構無茶ですが。
    主人公のバヴィン・ラバリが可愛い。
    母役のリチャー・ミーナーの作る料理が美味しそうでした。
    スワピニル・S・ソナワネの撮影の風景が美しい。
    2023年01月22日 16:46
  • まっつぁんこ

    きささん コメントありがとうございます。
    バヴィン・ラバリは多くの候補者から選ばれたそうですね。サマイ役にぴったりでした。慧眼に感心。
    撮影は監督の故郷で料理とともに雰囲気がよく出ていました
    2023年01月22日 17:53