別れる決心

別れる決心@スペースFS汐留
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制作年:2022
制作国:韓国
英題:DECISION TO LEAVE
日本公開:2023年2月17日
上映時間:2時間18分
配給:ハピネットファントム・スタジオ

監督・脚本☆パク・チャヌク

キャスト
チャン・ヘジュン☆パク・ヘイル
ソン・ソレ☆タン・ウェイ
アン・ジョンアン☆イ・ジョンヒョン
スワン☆コ・ギョンピョ

【あらすじ】
生真面目な刑事ヘジュン(パク・ヘイル)は、ある男性が山で転落死した事件を捜査することになる。取り調べを進める中、彼は被害者の妻ソレ(タン・ウェイ)に疑念を抱くようになるが、謎めいた彼女に惹(ひ)かれる気持ちを抑えることができずにいた。一方のソレもまた、ヘジュンに特別な感情を抱く。

【感想】
ラスト、コーション」のタン・ウェイが演じるソレとパク・ヘイルが演じる刑事チャン・ヘジュンのラブストーリー。
ソレの夫が岩山の頂から転落死。
事件を捜査するうちにヘジュンはソレに惹かれていく。
その感情が影響したのか一度は事故と判断。
のちに気づきがあり、ヘジュンはソレにアドヴァイスして彼女の前を去る。

二度目の邂逅はまたも殺人事件。
ふたたびソレの新しい夫が被害にあう。
最後まで謎でひっぱり余韻の残るラストシーンが印象的。
ネタバレ禁なのでこれ以上は語れない😆
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終映後パク・チャヌク監督によるQ&Aがあった。
ラストの海岸のシーンは3箇所で撮り一か所に見えるよう編集。
条件は、陽が落ちる、満潮と風が強いことの3つ。
気象庁に連絡してデータを集めて準備。
山のような岩がある海岸を見つけた時はしあわせだった。
映画は山で始まり海で終わる。
1フレームで海と山がおさまるロケーション。
ヒロインは谷を通って消えて行き別世界にはいる。

マーラーの曲の使用は最後まで迷ったそうだ。
避けようとして他の曲も聴いてあわせたが他に見つけられなかった。
なぜかというとあまりにも「ベニスに死す」が有名だから。
真似したと思われるのを懸念。
仕方なくマーラーを使った。これしか合わなかった。
ヴィスコンティに独占使用権があるわけじゃない。
古い映画だから若い人は知らないだろうと思ったら沢山の人が知っていた。
思いもよらなくて後悔。
死を予感させるのはベニスに死すの影響がある。
もともと曲が作られた背景に死がある。

他にもスマホやスマートウォッチの話など面白かったが
そのあたりは映画を観て確かめてほしい。

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