ミナト町純情オセロ〜月がとっても慕情篇〜」 ＠東京建物Brillia HALL

　2023劇団☆新感線43周年興行春公演「ミナト町純情オセロ〜月がとっても慕情篇〜」 ＠東京建物Brillia HALL

昨年９月２５日の「薔薇とサムライ２」以来半年ぶりに劇団 新感線の新作を観劇。
今回も収容率100％で出演者もいつも通りの通常公演だった。

公演日程
【東京公演】2023年3月10日（金）～3月28日（火）東京建物Brillia HALL
チケット
S席 14,000円 A席11,000円 ヤングチケット2,200円

【大阪公演】2023年4月13日（木）～5月1日（月）COOL JAPAN PARK OSAKA WWホール
チケット
S席 14,500円 ヤングチケット2,200円

【作】青木豪
【演出】いのうえひでのり
【出演】
亜牟蘭オセロ／三宅健
亜牟蘭モナ／松井玲奈
三ノ宮一郎／粟根まこと
汐見丈／寺西拓人
沙鷗アイ子／高田聖子

右近健一／河野まさと／逆木圭一郎／村木よし子
／インディ高橋／山本カナコ／礒野慎吾／中谷さとみ
／保坂エマ／村木仁／川原正嗣／武田浩二

藤家剛／川島弘之／菊地雄人／あきつ来野良
藤田修平／下島一成／岸波紗世子／高橋優香
工藤頌子／毛利アンナ可奈子


【あらすじ】
あの戦争が終わって10年―。
復興とともに新たな混沌が生まれつつあった1950年代の日本。シノギの世界でも血で血を洗う争いの末、新たな勢力がのし上がりつつあった！
その中の一つが、関西の港町・神部をシマに戦後の混乱の中で勢力を拡大した沙鷗組である！その中心にはブラジルの血を引く若頭筆頭、亜牟蘭オセロ（三宅健）がいた。
図抜けた腕っぷしと度胸を武器に、若頭補佐の汐見丈（寺西拓人）とシマを広げてきたオセロ。しかし、四国の新興ヤクザ観音組に組長を射殺された現場で、オセロはその場に居合わせた町医者・村板の娘、モナ（松井玲奈）に惚れ、組を抜けてカタギになることを決意。
これが「オセロを二代目組長に」と考えていた、先代組長の未亡人アイ子（高田聖子）の恨みを買う！アイ子はモナに横恋慕する市議会議員の三ノ宮一郎（粟根まこと）も利用して、裏切り者オセロを地獄に突き落とすと心に決める・・・。
襲名辞退を知った沙鷗組の上部組織・赤穂組は、四国から船で来襲する観音組を倒すことを条件にオセロの足抜けを認める。そこでオセロは瀬戸内の漁師を束ねる顔役に力を借りて、観音組を海上で迎撃！作戦は見事に的中して観音組は壊滅に追い込まれた！
だが、アイ子の奸計によって、オセロは次第に友や恋人に対する嫉妬、そして不信の心を掻き立てられていく。その渦は周囲の人々を巻き込み、逃れることのできない悲劇へ誘うのだったー。

【感想】
3月17日（金）東京建物Brillia HALL。
演しものは2023劇団☆新感線43周年興行春公演「ミナト町純情オセロ〜月がとっても慕情篇〜」。

今回もチケット取りは難航。
VACは外れ、ぴあの先行も何回もはずれた。
平日の昼公演を選択しているのにまったく当たらなかった。
しかも今回は東京公演と大阪公演だけで地方公演はない。
ようやく取れたがS席とは名ばかりの２階席だった。

今回も観客は９０％が女性のイメージ。
劇団新感線も舞台は女性客が多いけど今回の演目はさらに極端なまでに女性が多かった。
３階はA席なのだろう。
２階席からみえるのは３階バルコニー席だけだったが右も左も誰も座っていなかった。
見えにくいわりに値段が高すぎたのだと思う。

定刻の14時ぴったりにジューダス・プリーストの“Heavy Duty/Defenders Of The Faith”が流れ出す。
まだ場内は明るいが曲の終わりで暗転。
オセロとモナの病室の場面でスタート。
オセロはヤクザからの足抜けを決意する。

前々回の「神州無頼街」は席が良かったこともあり、舞台の中身もツボ押さえて素晴らしくて感動。
涙が出てきました。
前回の「薔薇とサムライ２」は安定の出来だった。
石原さとみと橋本じゅんの「港町純情オセロ」も観たが随分まえのことなので忘れた。

今回のミナト町純情オセロでダントツに良かったのは高田聖子さん。
いつも達者な芸を魅せてくれるが今回はタイトルロールがいまいちだったこともあり芝居を席捲。
もっとも印象に残ったのは彼女だった。
ヤクザの親分の未亡人を好演。
オセロを破滅に追い込んでいくその迫力に圧倒された。

他の主要キャストでは、松井玲奈、寺西拓人のおふたかたはいずれも良かった。
できれば松井玲奈さんにはもう少し歌ってほしかった。

タイトルロールは修行が必要。
身長もひくいし二枚目でもないからもうすこし演技力をみがく必要がある。
同じジャニーズでも寺西さんの方が華があるくらいに感じた。
やはり見てくれは重要である。
（個人の感想です😄

第一幕は15時33分まで。
休憩20分でしたが女性客が多くてトイレが大行列。
それでも第二幕が始まったのはほば定刻。
終演は17時40分。
カーテンコールは５分近くありすぐにスタンディングオベーション。
数度のカーテンコールがありました。