Billboard 2023年6月3日


【アルバム】
Morgan_Wallen_-_One_Thing_at_a_Time.pngモーガン・ウォレンの “One Thing at a Time” が4%減の12万9千ユニット(6千枚)で12週連続1位。
ストリーミングユニットは3%減の12万1千でこれは1億6,252万回のオンディマンドストリームに相当する。
5月12日にレコードが発売されて先週の売上は61%増の8千枚。
今週の売上はレコード発売効果が剥落して30%減の6千枚。
予想とおり日本ではまったく話題にのぼることなくスルーされている😄

シザの “SOS” が52%増の7万7千ユニットで5位から2位に上昇。
5月19日にCDとレコードが発売されて売上22,963%増の2万9千枚。
2010年以降でふたけたナンバー1を記録したアルバムは8枚目。
女性アーティストのアルバムが10週1位を走ったのはアデル“25” 以来。
他にテイラー・スイフトの “1989” をあわせて3枚しかない。

テイラー・スイフトの “Midnights” は4%減の5万8千ユニットで2位から3位に後退。
3月17日にErasツアーが始まった。3時間を越える充実のライブのようだ。

モーガン・ウォレンの “Dangerous: The Double Album” は2%減の4万7千ユニットながら6位から4位に上昇。
トップ10内在位は121週目で単独2位。

トップ10内在位週数の長いアルバムのリスト
173, Original Cast, My Fair Lady, 1956
121, Morgan Wallen, Dangerous: The Double Album, 2021
109, Soundtrack, The Sound of Music, 1965
106, Soundtrack, West Side Story, 1962
105, Original Cast, The Sound of Music, 1960
90, Soundtrack, South Pacific, 1958
87, Original Cast, Camelot, 1961
87, Soundtrack, Oklahoma!, 1956
85, Peter, Paul and Mary, Peter Paul and Mary, 1962
84, Adele, 21, 2011
84, Bruce Springsteen, Born in the U.S.A., 1984

デイヴ・マシューズ・バンドの “Walk Around the Moon” が4万4千ユニット(4万枚)で5位に初登場して14枚目のトップ10入り。
こちらが今週のベストセリングアルバム。
ストリーミングユニット4千でこれは545万回のオンディマンドストリーミングに相当する。
2018年の前作 “Come Tomorrow” は29万2千ユニット(28万5千枚)で初登場1位。
彼らは7枚もの全米ナンバー1アルバムを保持している。

テイラー・スイフトの “Lover” は1%増の3万8千ユニットで10位から6位に上昇。
3月17日のErasツアースタート以来35位13位16位15位12位9位10位と上昇してのトップ10キープ。

ゴーストのカバー5曲を収録したEP “Phantomime” が3万6千ユニット(3万4千枚)で7位に初登場して4枚目のトップ10入り。
ストリーミングユニット2千でこれは267万回のオンディマンドストリーミングに相当する。
昨年の “Impera” は7万ユニット(6万2千5百枚)で初登場最高2位。

ルーク・コムズの “Gettin’ Old” は3%減の3万4千ユニットながら12位から8位に上昇。
多くのフィジカル盤が発売されている。
通常盤CD、サイン入りCDがアーティストのウェブストアで限定販売。
レコードが5種類。
通常盤、デラックス盤のサイン有りと無しヴァージョン、アマゾン限定白、ウォルマート限定は青。
さらに赤のカセットテープが販売されている。
カセット2種、レコードのボックスセット8種とCDデラックス盤のボックスセット11種類。
昨年の “Growin' Up” は7万4千ユニット(2万8千枚)で初登場最高2位。

バッド・バニーの “Un Verano Sin Ti” が4%減の3万4千ユニットながら11位から9位に上昇してトップ10再突入。

ザック・ブライアンの “American Heartbreak” は5%増の3万2千ユニットで15位から10位に上昇。

1 1 One Thing at a Time / Morgan Wallen 129,000 (6,000)
2 5 SOS / SZA 77,000 (29,000)
3 2 Midnights / Taylor Swift 58,000
4 6 Dangerous: The Double Album / Morgan Wallen 47,000
5 - Walk Around the Moon / Dave Matthews Band 44,000 (40,000)
6 10 Lover / Taylor Swift 38,000
7 – Phantomime / Ghost 36,000 (34,000)
8 12 Gettin’ Old / Luke Combs 34,000
9 11 Un Verano Sin Ti / Bad Bunny 34,000
10 15 American Heartbreak / Zach Bryan 32,000

【シングル】
モーガン・ウォレンの “Last Night” が5週連続通算8週目の1位。
アメリカでは大変な人気ぶりだが日本では潔いまでにスルーされている。
エアプレイ3%増の6,540万でRadio Songs 5位変わらず。
ストリーミング1%減の3,270万ながらStreaming Songs 3週連続通算10週目の1位。
売上1%増の9千ながらDigital Song Sales 2位から5位に後退。
Hot Country Songs チャートで16週1位。

マイリー・サイラスの “Flowers” は3位から2位に上昇。
エアプレイ2%減の8,970万ながらRadio Songs 15週連続1位。
15週1位は1990年12月に始まったRadio Songsチャートで6位タイの記録。

Radio Songsチャートにおける1位在位週数の長い曲リスト
26, “Blinding Lights,” The Weeknd, 2020
18, “Iris,” Goo Goo Dolls, 1998
16, “Girls Like You,” Maroon 5 feat. Cardi B, 2018
16, “We Belong Together,” Mariah Carey, 2005
16, “Don’t Speak,” No Doubt, 1996-97
15, “Flowers,” Miley Cyrus, 2023
15, “Easy On Me,” Adele, 2021-22
14, “High Hopes,” Panic! At the Disco, 2018-19
14, “No One,” Alicia Keys, 2007-08
14, “Because You Loved Me,” Celine Dion, 1996
13, “No Scrubs,” TLC, 1999
13, “I Love You Always Forever,” Donna Lewis, 1996
13, “One Sweet Day,” Mariah Carey & Boyz II Men, 1995-96
13, “The Sign,” Ace of Base, 1994
13, “End of the Road,” Boyz II Men, 1992

彼女はNBCの大晦日番組で1月13日にニューシングルリリースをアナウンス。
この日は元夫リアム・ヘムスワースの誕生日。
ファンは鋭く鮮明にリリース日を認識した。
東部標準時12日午後7時にリリースされ最初の5時間で240万視聴、68万5千ストリーム、2千枚を売上げるスマッシュヒットとなった。
“Flowers” はマイリー・サイラス2013年9月の “Wrecking Ball” 以来9年1か月と2週間ぶり2枚目のナンバー1。
初登場ナンバー1はチャート史上65枚目。
1,145枚目のナンバー1曲となった。

シザの “Kill Bill” は4位から3位に上昇。
Hot R&B/Hip-Hop Songs 21週、Hot R&B Songsチャートは23週目の1位。
Hot R&B/Hip-Hop Songs 21週1位は リル・ナズ・エックス “Old Town Road” を抜いて単独1位。

Hot R&B/Hip-Hop Songs 1位在位の長い曲リスト
21, “Kill Bill” SZA, 2022-23
20, “Old Town Road” Lil Nas X feat. Billy Ray Cyrus, 2019
18, “Industry Baby” Lil Nas X & Jack Harlow, 2021-22
18, “One Dance” Drake feat. WizKid & Kyla, 2016
16, “Blurred Lines” Robin Thicke feat. T.I. + Pharrell, 2013
15, “Be Without You” Mary J. Blige, 2006

レマとセレーナ・ゴメスの “Calm Down” は6位から4位に上昇。
約1年前にスタートしたBillboard U.S. Afrobeats Songs チャートで39週目の1位。

ニューヨーク州中央部に位置する商工業都市シラキュース出身のラッパー、トゥーシーの “Favorite Song” は8位から5位に上昇。
5月19日にリリースされたフューチャーとのリミックスが貢献。
彼にとって初のトップ5ヒット。
売上226%増の9千。
ストリーミングも12%増の2,240万。
セールスゲイナーとストリーミングゲイナーの二冠達成。
エアプレイの15%増の3,640万。
Hot Rap Songs チャートで3週目の1位。
TikTokで100万本以上の動画が作成されるバイラルヒットとなっている。

エスラボン・アーマードと ペソ・プルマの “Ella Baila Sola” は5位から6位に後退。
Hot Latin Songs チャートで8週連続1位。

リル・ダーク フィーチャリング J.コールの “All My Life” は2位から7位に後退。

バッド・バニーの “Where She Goes” が8位に初登場。
ストリーミング2,340万。
エアプレイ290万。
売上は2千。

メトロ・ブーミン ウィズ ザ・ウィークエンド アンド 21サヴェージの “Creepin’
” は7位から9位に後退。

ルーク・コムズの “Fast Car” は9位から10位に後退。
彼にとって “The Kind of Love We Make” (2022年10月最高8位) と “Forever After All” (2020年11月最高2位)に続く3枚目のトップ10入り。
トレイシー・チャップマンの曲のリメイク。
エアプレイ52%増の1,980万で今週のエアプレイゲイナー獲得。
チャップマンのオリジナルは1988年8月に最高6位まで上昇。
翌年のグラミー賞でbest female pop vocal performanceを受賞した。

1 1 Last Night / Morgan Wallen
2 3 Flowers / Miley Cyrus
3 4 Kill Bill / SZA
4 6 Calm Down / Rema and Selena Gomez
5 8 Favorite Song / Toosii
6 5 Ella Baila Sola / Eslabon Armado and Peso Pluma
7 2 All My Life / Lil Durk featuring J.Cole
8 – Where She Goes / Bad Bunny
9 7 Creepin’ / The Weeknd and 21 Savage
10 9 Fast Car / Luke Combs

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