大名倒産

大名倒産＠一ツ橋ホール

制作年：2023
制作国：日本
日本公開：2023年6月23日
上映時間：2時間
配給：ポニーキャニオン

監督☆前田哲
原作☆浅田次郎

キャスト
松平小四郎☆神木隆之介
さよ☆杉咲花
磯貝平八郎☆浅野忠信
一狐斎☆佐藤浩市
板倉周防守☆勝村政信
仁科摂津守☆石橋蓮司
松平新次郎☆松山ケンイチ
間垣作兵衛☆小日向文世
橋爪佐平次☆小手伸也
松平喜三郎☆桜田通
間垣なつ☆宮崎あおい
天元屋タツ☆キムラ緑子
天野大膳／中膳／小膳☆梶原善
小池越中守☆高田延彦
お初☆藤間爽子
白田新左エ門☆カトウシンスケ
黒田市ノ進☆秋谷郁甫
橋爪しの☆ヒコロヒー

【あらすじ】
江戸時代の越後・丹生山藩。鮭役人の子・間垣小四郎（神木隆之介）の家に大勢の役人が現れ、彼は自分が徳川家康の血を引く丹生山藩主の跡継ぎ・松平小四郎であることを知る。実の父である一狐斎（佐藤浩市）は、小四郎を藩主にして隠居。庶民から殿様となった彼は幸運をつかんだかのように見えたが、実は丹生山藩は25万両（約100億円）もの借金を抱えていた。困惑する小四郎に、一狐斎は「大名倒産」を命じる。返済日に藩の倒産を宣言し、借金を踏み倒してしまえば皆が救われるというのだった。

【感想】
直木賞作家・浅田次郎による時代小説の映画化。
江戸時代を舞台に、思いがけず大名家の家督を継いだ若き藩主の運命を描く。

とりあえず近日公開の映画では一番はやく観たかった映画がこれ。
朝日新聞Reライフプロジェクトなんてのまでわざわざ登録して応募したが外れた💢
ようやく一枚確保して出かけた。
期待通りの爆笑コメディー！
面白かった。

1840年越後・丹生山藩の藩主に突如まつりあげられた小四郎。
半年後に250万両（100億円）の借金を返済しないと切腹のピンチ🆘
前藩主は「大名倒産」するしかないと言うが・・・

小四郎は「大名倒産」を拒否。
借金返済の道をまっすぐにすすむ。

借金返済の手段は３つ。
①　会計データの精査
②　倹約
③　奥の手😄

一番おおきいのは①で８割をこれで捻出。
家臣の協力でこれを成し遂げるわけだが、藩政にひそむ闇が内蔵されている。
難関が待ち構えており最後まで興趣が尽きない。
具体的に書くとネタバレでつまらなくなるのでここまで。

②は不要な武具などを売却するのはともかく
参勤交代の時の宿をキャンプで浮かせるというのには笑った。

③にも爆笑できる。

荒唐無稽なはなしも多いけどおもしろい。
最後のカタルシスもあった。
一般試写会では珍しく終映後に拍手👏があったのも納得。

本筋には関係ないいちゃもんをひとつだけ。
映画の冒頭にあまり意味の無いシーンがあり赤トンボと蝶が映った。
その蝶が、当時の新潟にはいないと思われるナガサキアゲハしかも雌だったのには笑った。
せめてギフチョウにしておけば良かったのに。
それでも赤トンボとは季節の整合性が取れないけど😄