【アルバム】
ザック・ブライアンのセルフタイトルアルバムが20万ユニット(1万7千枚)で1位に初登場して初のナンバー1を記録。
ストリーミングユニットは18万1千でこれは2億3,309万回のオンディマンドストリームに相当する。
売上はダウンロードのみでCDとレコードの発売は10月13日。
カントリーアルバムとしては売上が少なくストリーミング中心なのはそのせいか?
2022年の前作 “American Heartbreak” は7万1千5百ユニット(6千枚)で初登場最高5位。
トラヴィス・スコットの “Utopia” が44%減の9万1千ユニットで4週続いた1位から2位に後退。
ラップのアルバムとしてはドレイクのScorpion以来5年ぶりに最初の4週を1位に滞在。
自身の前作2018年 “Astroworld”の3週を抜いて最長記録更新。
モーガン・ウォレンの “One Thing at a Time” は8%減の8万3千ユニットで2位から3位に後退。
予想とおり日本ではまったく話題にのぼることなくスルーされている😄
好学のためアルバムを入手して試聴してみたがやはり日本ではまったくうけそうにないと思いました(笑)
テイラー・スイフトの“Midnights” は8%減の4万9千ユニットながら5位から4位に上昇。
シザの “SOS” が15%増の4万8千ユニットで11位から5位に上昇。
ニューシングル “Snooze” でポイント増。
バービーのサントラは14%減の4万8千ユニットで4位から6位に後退。
ペソ・プルマのデビューアルバム “Génesis” は3%減の4万3千ユニットながら9位から7位に上昇。
テイラー・スイフトの“Lover” は8%減の4万3千ユニットながら8位変わらず。
テイラー・スイフトの“Speak Now (Taylor’s Version)” 【スピーク・ナウ(テイラーズ・エディション)】は14%減の4万1千ユニットで7位から9位に後退。
モーガン・ウォレンの “Dangerous: The Double Album” は5%減の4万ユニットで10位に変わらず。
トップ10内在位は134週目で単独2位。
トップ10内在位週数の長いアルバムのリスト
173, Original Cast, My Fair Lady, 1956
134, Morgan Wallen, Dangerous: The Double Album, 2021
109, Soundtrack, The Sound of Music, 1965
106, Soundtrack, West Side Story, 1962
105, Original Cast, The Sound of Music, 1960
90, Soundtrack, South Pacific, 1958
87, Original Cast, Camelot, 1961
87, Soundtrack, Oklahoma!, 1956
85, Peter, Paul and Mary, Peter Paul and Mary, 1962
84, Adele, 21, 2011
84, Bruce Springsteen, Born in the U.S.A., 1984
1 – Zach Bryan / Zack Bryan 200,000 (17,000)
2 1 Utopia / Travis Scott 91,000
3 2 One Thing at a Time / Morgan Wallen 83,000
4 5 Midnights / Taylor Swift 49,000
5 11 SOS / SZA 48,000
6 4 Barbie: The Album / Soundtrack 48,000
7 9 Génesis / Peso Pluma 43,000
8 8 Lover / Taylor Swift 43,000
9 7 Speak Now (Taylor’s Version) / Taylor Swift 41,000
10 10 Dangerous: The Double Album / Morgan Wallen 40,000
【シングル】
ザック・ブライアンとケイシー・マスグレイブスの “I Remember Everything” が初登場1位。
65年のチャート史上1,154曲目で70曲目の初登場1位。
ストリーミング3,370万でStreaming Songs 1位。
売上1万でDigital Songs Sales 4位。
エアプレイは26万3千でRadio Songsランク外。
もちろん両者にとって初の全米シングルチャート1位となる。
Hot Country Songs 、Hot Rock & Alternative Songs と Hot Rock Songs3つのチャートで1位。
ブライアンが3チャートで1位を記録するのは“Something in the Orange”に続く2曲目。
カントリーとナショナルチャートの両方で同時に1位になるのは24曲目。
今年だけで4曲も達成していてものすごいカントリーの当たり年といえる。
カントリーとナショナルチャートの両方で同時に1位になった曲のリスト
“I Remember Everything” Zach Bryan feat. Kacey Musgraves, 2023
“Rich Men North of Richmond” Anthony Oliver Music, 2023
“Try That in a Small Town” Jason Aldean, 2023
“Last Night” Morgan Wallen, 2023
“All Too Well (Taylor’s Version)” Taylor Swift, 2021
“We Are Never Ever Getting Back Together” Taylor Swift, 2012
“Amazed” Lonestar, 1999-2000
“Islands in the Stream” Kenny Rogers, duet with Dolly Parton, 1983
“I Love a Rainy Night” Eddie Rabbitt, 1981
“9 to 5” Dolly Parton, 1981
“Lady” Kenny Rogers, 1980
“Southern Nights” Glen Campbell, 1977
“Convoy” C.W. McCall, 1975-76
“I’m Sorry” John Denver, 1975
“Rhinestone Cowboy” Glen Campbell, 1975
“Thank God I’m a Country Boy” John Denver, 1975
“Before the Next Teardrop Falls” Freddy Fender, 1975
“(Hey Won’t You Play) Another Somebody Done Somebody Wrong Song” B.J. Thomas, 1975
“The Most Beautiful Girl” Charlie Rich, 1973
“Honey” Bobby Goldsboro, 1968
“Harper Valley P.T.A.” Jeannie C. Riley, 1968
“Big Bad John” Jimmy Dean, 1961
“El Paso” Marty Robbins, 1959-60
“The Battle of New Orleans” Johnny Horton, 1959
ビリー・スワンのI Can Helpが入ってないのは不思議だが同時に1位になっていないだけ。
これでカントリー曲の1位が4曲連続となり、これは1958年に現在のチャートが始まってから初めてのできごととなる。
ザック・ブライアンは今週のアルバムチャートで初登場1位。
アルバムとシングル両チャートで初登場1位を果たした9人目のアーティストとなった。
この記録の達成は2020年以降のみ。
ミュージックビジネスの環境変化により達成が可能になった記録である。
アルバムとシングル両チャートで初登場1位を果たしたアーティストのリスト
Zach Bryan: Zach Bryan, Billboard 200 & “I Remember Everything” (feat. Kacey Musgraves), Hot 100, 2023/9/9
Taylor Swift: Midnights & “Anti-Hero” 2022/11/5
Drake: Honestly, Nevermind & “Jimmy Cooks” (feat. 21 Savage), 2022/7/2
Future: I Never Liked You & “Wait for U” (feat. Drake & Tems), 2022/5/14
Taylor Swift: Red (Taylor’s Version) & “All Too Well (Taylor’s Version)” 2021/11/27
Drake: Certified Lover Boy & “Way 2 Sexy” (feat. Future & Young Thug), 2021/9/18
Taylor Swift: Evermore & “Willow” 2020/12/26
BTS: BE & “Life Goes On” 2020/12/5
Taylor Swift: Folklore & “Cardigan” 2020/8/8
ルーク・コムズの “Fast Car” は2位変わらず。
エアプレイ7,880万で Radio Songs 2位から1位に上昇して初の1位。
カントリーエアプレイは5週目の1位でカントリーエアプレイとRadio Songsの両チャートをサポート無しのソロ男性アーティストが制覇するのは初めて。
全アーティストでは彼を入れて5組目だ。
Radio Songsとカントリーエアプレイで同時に1位を記録した曲のリスト
“Fast Car” Luke Combs, 2023
“I Hope” Gabby Barrett feat. Charlie Puth, 2020
“Meant to Be” Bebe Rexha & Florida Georgia Line, 2018
“Need You Now” Lady A, 2010
“You Belong With Me” Taylor Swift, 2009
彼にとって “The Kind of Love We Make” (2022年10月最高8位) と “Forever After All” (2020年11月最高2位)に続く3枚目のトップ10。
トレイシー・チャップマンの曲のリメイク。
チャップマンのオリジナルは1988年8月に最高6位まで上昇。
翌年のグラミー賞でbest female pop vocal performanceを受賞した。
ドージャ・キャットの “Paint the Town Red” が5位から3位に上昇。
エアプレイ25%増の2,820万でエアプレイゲイナー獲得。
2週前に15位に初登場し、TikTokでヴァイラルヒット。
彼女にとって “Vegas” (2022年10月最高10位); ポスト・マローンとの “I Like You (A Happier Song)” (2022年10月最高3位); “Woman” (No. 7, May 2022年5月最高7位); “Need To Know” (2021年11月最高8位); シザをフィーチャーした“Kiss Me More” (2021年7月最高3位); とニッキー・ミナージュをフィーチャーした “Say So,” (2020年5月1週間1位)に続く7枚目のトップ10ヒットとなった。
本曲は1964年に最高6位を記録したディオンヌ・ウォーウィック(ホイットニーヒューストンの叔母さん)の有名曲 “Walk on By”をサンプリング。
おかげでこの曲のライター、バート・バカラックとハル・デビッドの曲が2004年ツイスタ “Slow Jamz” 以来19年ぶりにトップ10入り。
“Slow Jamz” もディオンヌの“A House Is Not a Home” をカバーしたルーサー・ヴァンドロスの曲をサンプリングしていた。
今年2月8日に逝去したバカラックは60年代からの4十年記で7曲の全米ナンバー1ソングを書いている。
Hot R&B/Hip-Hop Songs と Hot Rap Songs の両チャートで2週連続1位。
モーガン・ウォレンの “Last Night” は3位から4位に後退。
アメリカでは大変な人気ぶりだが日本では潔いまでにスルーされている。
テイラー・スイフトの “Cruel Summer” は4位から5位に後退。
2019年のアルバム “Lover” からのカットがニューシングルとしてプロモートされている。
現在開催されているエラズツアーは10パートあり今までに発表した9枚のアルバムからの曲を演奏。
最初のAct IがLoverのパートで2曲目に “Cruel Summer” が演奏される。
“Lover” リリースから4年経ち、この曲が同アルバムから“Me!” (最高2位); “You Need to Calm Down” (最高2位); “Lover” (最高10位)に続く4枚目のトップ10ヒットとなった。
彼女のトップ5入りは27曲目でマライア・キャリーと並ぶ史上4位タイ。
トップ5ヒットの多いアーティスト
36, Drake
29, The Beatles
28, Madonna
27, Mariah Carey
27, Taylor Swift
24, Janet Jackson
24, Rihanna
21, Elvis Presley
20, Justin Bieber
20, Michael Jackson
20, Stevie Wonder
オリバー・アンソニー・ミュージックのヴァイラルヒット “Rich Men North of Richmond” が2週続いた1位から6位に後退。
65年のチャート史上1,153曲目で69曲目の初登場1位。
ストリーミング8%減の2,120万。
売上71%減の3万4千ながらDigital Songs Sales 3週連続1位。
エアプレイ7%増の240万ながらRadio Songsランク外。
シザの “Snooze” が11位から7位に上昇してトップ10再突入。
8月25日にオフィシャルビデオが公開されてストリーミング64%増の1,730万。
今週のストリーミングゲイナー獲得。
マイリー・サイラスの “Used to Be Young” が8位に初登場。
エアプレイ2,590万でRadio Songs19位。
ストリーミング1,780万でStreaming Songs9位。
売上は1万9千でDigital Song Sales2位。
エアプレイチャート20位以内の初登場は自身のFlowersが18位に初登場して以来今年2曲目。
Flowersは上昇を続け女性ソロアーティストではチャート史上最長のエアプレイチャート18週1位を記録。
彼女のトップ10入りは12曲目。
他の11曲は “Flowers” (2023年8週1位); ザ・キッド・ラロイとの“Without You” (2021年最高8位); “Malibu” (2017年最高10位); “Wrecking Ball” (2013年3週1位); “We Can’t Stop” (2013年最高2位); “Can’t Be Tamed” (2010年最高8位); “Party in the U.S.A.” (2009年最高2位); “He Could Be the One” (ハンナ・モンタナ名義2009年最高10位); “The Climb” (2009年最高4位); “7 Things” (2008年最高9位); と “See You Again” (2008年最高10位)。
デュア・リパの “Dance the Night” は9位変わらず。
彼女にとって“Cold Heart (Pnau Remix)” (最高7位); “Levitating” (最高2位); “Don’t Start Now” (最高2位)と “New Rules” (最高6位)に続く5枚目のトップ10入り。
ガンナの “Fukumean” は7位から10位に後退。
1 – I Remember Everything / Zach Bryan & Kacy Musgraves
2 2 Fast Car / Luke Combs
3 5 Paint the Town Red / Doja Cat
4 3 Last Night / Morgan Wallen
5 4 Cruel Summer / Taylor Swift
6 1 Rich Men North of Richmond / Oliver Anthony Music
7 11 Snooze / SZA
8 – Used to Be Young / Miley Cyrus
9 9 Dance the Night / Dua Lipa
10 7 Fukumean / Gunna
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