天號星 @THEATER MILANO-Za

 2023劇団☆新感線43周年興行秋公演いのうえ歌舞伎「天號星」 @THEATER MILANO-Za
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今年3月17日の「ミナト町純情オセロ〜月がとっても慕情篇〜」」以来半年ぶりに劇団 新感線の新作を観劇。
今回も収容率100%で出演者もいつも通りの通常公演だった。

公演日程
【東京公演】2023年9月14日(木)~10月21日(土)THEATER MILANO-Za
チケット
S席 14,000円 A席11,000円 ヤングチケット2,200円

【大阪公演】2023年11月1日(木)~11月20日(月)COOL JAPAN PARK OSAKA WWホール
チケット
S席 14,800円 ヤングチケット2,200円

【作】中島かずき
【演出】いのうえひでのり
【出演】
藤壺屋半兵衛/古田新太
宵闇銀次/早乙女太一
人斬り朝吉/早乙女友貴
神降ろしのみさき/久保史緒里
渡り占いの弁天/高田聖子
明神甲斐守忠則/粟根まこと
早風のいぶき/山本千尋
白浜屋真砂郎/池田成志

右近健一/河野まさと/逆木圭一郎/村木よし子
/インディ高橋/山本カナコ/礒野慎吾/中谷さとみ
吉田メタル/保坂エマ/村木仁/川原正嗣/武田浩二

藤家剛/川島弘之/菊地雄人/あきつ来野良
藤田修平/紀國谷亮輔/寺田遥平/伊藤天馬
米花剛史/武市悠資/山崎朱菜/本田桜子/古見時夢

【あらすじ】
元禄、大江戸八百八町――。
口入れ屋の藤壺屋主人・半兵衛(古田新太)は、裏で世のため人のため、悪党を始末する〝引導屋〟の元締めとして知られている。だが、実のところは顔の怖さを買われただけの、気弱で温厚、虫も殺せぬ置きもの。表も裏も、真の元締めは女房のお伊勢なのだった。
あるとき、金さえ積めば誰彼かまわず斬り殺す〝狂犬〟こと、はぐれ殺し屋の宵闇銀次(早乙女太一)が現れる。引導屋を潰し、裏稼業の独占を目論む黒刃組に依頼され、半兵衛を待ち伏せして斬ろうとする銀次。だがその瞬間、天號星の災いか、二人を雷が直撃! 半兵衛と銀次の身体が入れ替わってしまう。
そこへ銀次を追って上州から人斬り朝吉(早乙女友貴)がやってくる。朝吉は「銀次の首は自分がもらう」と言い始め、銀次の身体に入った半兵衛は、命からがら逃げ出すはめに。
一方、半兵衛の身体に入ったものの、引導屋の主人とは名ばかりと知って失望する銀次。だが自らの野望を叶えるため、この身体を利用することを思いつく……。
天號星に翻弄されながら、己を生きようとする二人。その運命が交差する先にあるのは果たして――!

【感想】
9月20日(水)THEATER MILANO-Za。
劇団☆新感線43周年興行秋公演いのうえ歌舞伎「天號星」。

今回はVACの先行で一発でチケットが取れた。
席も上手サイドではあったが前方席。
珍しいこともあるものだ。
VACはぴあではなく以前のeplusに戻してほしい。
eplusの時は良い席が取れることが多く紙チケットも特別仕様のものが手に入り楽しかった。

THEATER MILANO-Zaは今年4月オープン。
客席数は900席と小さめ。
東京建物ブリリアホールは1,248席だから四分の三。
ブリリアホールの2階席は遠すぎてダメ。
とてもS席の名にあたいしない。
THEATER MILANO-Zaの方がこじんまりとした良い劇場だ。
バルコニー席が4層あるのが特徴的。
どんな見え方になるのか興味深い。

今回の演しものでは1階A列とE列には座席なし。
左右の通路と中段E列通路から演者が入出場する演出が何度もあった。
通路沿いの席は役者を間近で観るチャンスがある。
D列F列左右通路沿いがお宝席である。

劇団新感線も女性客が多いけど前回の演目ミナト町はさらに極端なまでに女性が多くてびっくりした。
今回も女性が多いけどいつもよりは男性客が多かったイメージ。
出演者に乃木坂46の久保史緒里がいた影響だろうか?

いつもは定刻ぴったりにジューダス・プリーストの“Heavy Duty/Defenders Of The Faith”が流れ出す。
今日はなぜか2分遅れの14時2分にスタートした。

まだ場内は明るいが曲の終わりで暗転。
やくざと遊び人の場面でスタート。
そこに闇からすっと現れる人影二つ。
一つは早風のいぶき(山本千尋)。
動きやすい作務衣のような服を着ている。
もう一つは権蔵。
引導屋のふたりである。
やりとりをかわしていると突然若い男が駆け込んでくる。
刀で一瞬にしてやくざと遊び人を斬る。
宵闇銀二(早乙女太一)の登場だ。
このシーンで生き残る銀二といぶきの二人が今回のおしばいの眼目となる。
今回の天號星で印象に残ったのはこの二人だった。

早乙女太一の殺陣は安定の出来。
今回は弟の早乙女友貴との初共演ということで息の合った殺陣が観られる。
古田新太の藤壺屋半兵衛と入れ替わると芝居が一転。
動きが古田新太そっくりになって笑える。
殺陣も刀は使わずにへろっへろっとかわしてうまいもの。
彼が出演する新感線の舞台はいつも面白い。

早風のいぶきを演じた山本千尋さんも体術のレベルの高さをみせつける演技。
メインキャストでもっとも印象に残ったひとりだった。

もう一人の目玉キャスト、乃木坂46の久保史緒里。
彼女もがんばっていた。
彼女をフィーチャーした歌が見せ場として用意されていてそつなくこなした。
ただ、前回の高田聖子さんが魅せたような圧倒的迫力にまではいたらず。
まだ二十歳そこそこで今後の精進に期待。
鳥肌が立つような歌が飛び出すようになって欲しい。
(個人の感想です😄)

他の主要キャストでは、劇団員の三人(古田・粟根・高田)と池田成志さんはいずれも良かった。
夜叉襦袢のお伊勢を演じた村木よし子さんもいつもより見せ場が多く好演。
印象に残った。

第一幕は15時27分まで。
休憩20分でしたが女性客が多くてトイレが大行列。
それでも第二幕が始まったのはほば定刻。
終演は17時ちょうど。
数度にわたるカーテンコールの後さいごはスタンディングオベーション。
休憩いれてちょうど3時間の舞台を堪能。
終演後規制退場のアナウンスがあるのに勝手に退場する人が結構いてあきれた😄
帰りはエスカレーターよりエレベーターを待つ方が早く歌舞伎町タワーから脱出できると思います。
ご参考まで。

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