【アルバム】
ロッド・ウェーブの “Nostalgia” が13万7千ユニット(1,500枚)で1位に初登場して6枚目のトップ10入りで3枚連続の1位。
ストリーミングユニットは13万5千でこれは1億8,751万回のオンディマンドストリームに相当する。
ヒップホップ系アルバムでは今年3番目のストリーミングユニット。
売上1,500枚はすべてダウンロード。
昨年の “Beautiful Mind” は11万5千ユニット(2千枚)で初登場1位。
2021年の “SoulFly” も13万ユニット(4千枚)で初登場1位。
3年連続でアルバムチャートの1位を記録するのはテイラー・スイフトに続く二人目の快挙である。
オリビア・ロドリゴの2枚目 “Guts” は56%減の13万4千ユニットで先週の初登場1位から2位に後退。
ザック・ブライアンのセルフタイトルアルバムは17%減の7万9千ユニットで3位変わらず。
売上はダウンロードのみでCDとレコードの発売は10月13日。
カントリーアルバムとしては売上が少なくストリーミング中心なのはそのせいか?
2022年の前作 “American Heartbreak” は7万1千5百ユニット(6千枚)で初登場最高5位。
モーガン・ウォレンの “One Thing at a Time” は3%減の7万6千ユニットながら4位変わらず。
予想とおり日本ではまったく話題にのぼることなくスルーされている😄
好学のためアルバムを入手して試聴してみたがやはり日本ではまったくうけそうにないと思いました(笑)
シザの “SOS” は17%増の5万3千ユニットで6位から5位に上昇。
トラヴィス・スコットの “Utopia” は16%減の4万7千ユニットで5位から6位に後退。
ペソ・プルマのデビューアルバム “Génesis” は7%増の4万6千ユニットで7位変わらず。
テイラー・スイフトの“Midnight” は1%増の4万2千ユニットで8位変わらず。
モーガン・ウォレンの “Dangerous: The Double Album” は2%減の3万8千ユニットながら9位変わらず。
トップ10内在位は137週目で単独2位。
トップ10内在位週数の長いアルバムのリスト
173, Original Cast, My Fair Lady, 1956
137, Morgan Wallen, Dangerous: The Double Album, 2021
109, Soundtrack, The Sound of Music, 1965
106, Soundtrack, West Side Story, 1962
105, Original Cast, The Sound of Music, 1960
90, Soundtrack, South Pacific, 1958
87, Original Cast, Camelot, 1961
87, Soundtrack, Oklahoma!, 1956
85, Peter, Paul and Mary, Peter Paul and Mary, 1962
84, Adele, 21, 2011
84, Bruce Springsteen, Born in the U.S.A., 1984
バービーのサントラは4%減の3万6千ユニットながら11位から10位に上昇。
1 – Nostalgia / Rod Wave 137,000 (1,500)
2 1 Guts / Olivia Rodrigo 134,000
3 3 Zach Bryan / Zack Bryan 79,000
4 4 One Thing at a Time / Morgan Wallen 76,000
5 6 SOS / SZA 53,000
6 5 Utopia / Travis Scott 47,000
7 7 Génesis / Peso Pluma 46,000
8 8 Midnights / Taylor Swift 42,000
9 9 Dangerous: The Double Album / Morgan Wallen 38,000
10 11 Barbie: The Album / Soundtrack 36,000
【シングル】
ドレイク フィーチャリング シザの “Slime You Out” が1位に初登場。
チャート史上1,156曲目のナンバー1で71曲目の初登場ナンバー1を記録。
ドレイク12曲目シザはKill Bill に続く2曲目のナンバー1。
ストリーミング3,260万で Streaming Songs 1位。
エアプレイ 520万
ダウンロードは2千で Digital Songs Sales 29位。
ストリーミングだけで1位になってしまうのは本当にヒットと言えるのか疑問。
各要素のポイント計算をみなおす時期だろう。
ドレイクの1位は昨年のJimmy Cooksに続く12曲目で史上5位。
1位曲の多いアーティスト
20, The Beatles
19, Mariah Carey
14, Rihanna
13, Michael Jackson
12, Drake
12, Madonna
12, The Supremes
11, Whitney Houston
10, Janet Jackson
10, Stevie Wonder
ドレイクの1位リスト
“Slime You Out” feat. SZA (今の所1週間, 2023/9/30)
“Jimmy Cooks” feat. 21 Savage (1週間, 2022/7/2)
“Wait for U” Future feat. Drake & Tems (1週間, 2022/5/14)
“Way 2 Sexy” feat. Future and Young Thug (1週間, 2021/9/18)
“What’s Next, (1週間, 2021/3/20)
“Toosie Slide” (1週間, 2020/4/18)
“In My Feelings” (10週間, 2018/7/21)
“Nice for What” (8週間, 2018/4/21)
“God’s Plan” (11週間, 2018/2/3)
“One Dance” feat. WizKid & Kyla (10週間, 2016/5/21)
“Work” Rihanna feat. Drake (9週間, 2016/3/5)
“What’s My Name?” Rihanna feat. Drake (1週間, 2010/11/20)
“Toosie Slide” 以降の6曲はいずれも1週目にストリーミングを稼いで1位に登場してすぐに消滅するパターンであまりヒット感が無い曲ばかり。
ヒット感があったのはスコーピオンからの“In My Feelings”までというのが実感。
フィジカル盤の発売が無いことも影響している。
10月6日にニューアルバム “For All the Dogs” の発売が予定されている。
したがって10月16日付のアルバムチャートは “For All the Dogs” がビッグセールスで制し、シングルチャートもドレイクが席捲するのだろう。
Hot R&B/Hip-Hop Songs と Hot R&B Songs の両チャートで初登場1位。
ドージャ・キャットの “Paint the Town Red” は2位変わらず。
65年のシングルチャート史上1,155曲目のナンバー1。
エアプレイ19%増の4,490万。
Radio Songs 13位から9位に上昇して9曲目のエアプレイトップ10入り。
ストリーミング2%減の2,670万。
売上は4%増の8千。
Digital Song Sales 5位から1位に上昇して2曲目の1位。
6週前に15位に初登場し、TikTokでヴァイラルヒット。
5位3位と上昇して久しぶりに初登場1位でなくチャートを上昇してのナンバー1ソング。
彼女にとって “Vegas” (2022年10月最高10位); ポスト・マローンとの “I Like You (A Happier Song)” (2022年10月最高3位); “Woman” (No. 7, May 2022年5月最高7位); “Need To Know” (2021年11月最高8位); シザをフィーチャーした“Kiss Me More” (2021年7月最高3位); とニッキー・ミナージュをフィーチャーした “Say So,” (2020年5月1週間1位)に続く7枚目のトップ10ヒットとなった。
“Paint the Town Red”は9月22日発売予定のニューアルバムScarletからの先行シングル。
アルバムチャートで初の1位を達成できるか楽しみ。
ラップ曲としては昨年8月27日付ニッキー・ミナージュ "Super Freaky Girl" 以来1年ぶりの1位。
その前も2011年10月23日付リル・ナズ・エックスとジャック・ハーロウ "Industry Baby" だからラップの勢いは減退気味なのかもしれない。
本曲は1964年今から60年近く前に最高6位を記録したディオンヌ・ウォーウィックのスタンダードヒット“Walk on By”(さようなら)をサンプリング。
“Walk on By”のメロディーにのせて、彼女への批判を一蹴して自己のアイデンティティを主張するラップが展開されている。
髪型を坊主にしたことで、ファンやヘイターたちからは悪魔みたいだと批判されていることに対してMm, she the devil 彼女は悪魔よ。
ビルボード・ミュージック・アワードやメット・ガラ(ファッションの祭典)の会場でタバコを吸ったことをネタにUgh, ain’t no sign, I can smoke hereうーん、ここでタバコを吸うのはダメ
I don’t care, I paint the town red気にしない、街を赤く染めるの!と、ヘイターを無視することを強調し彼らのSNS上の意見に左右されることなく自分のことをやり続けるという強い意志が込められたラップがうたわれている。
色々なことを気づかせてくれるのでアメリカのポップカルチャーは面白い。
すくなくとも日本より多様性があり自己主張が強いのは間違いない?
おかげでこの曲のライター、バート・バカラックとハル・デビッドの曲が2004年ツイスタ “Slow Jamz” 以来19年ぶりにトップ10入り。
“Slow Jamz” もディオンヌの“A House Is Not a Home” をカバーしたルーサー・ヴァンドロスの曲をサンプリングしていた。
今年2月8日に逝去したバカラックは60年代からの4十年記で7曲の全米ナンバー1ソングを書いている。
Hot Rap Songsチャートで5週連続1位。
バート・バカラックがライターとしてクレジットされているナンバー1ソングリスト
ドージャ・キャット, “Paint the Town Red” (2023/9 /16 今の所1週間)
トゥイスタ フィーチャリング カニエ・ウェストとジェイミー・フォックス, “Slow Jamz” (2004/2/21 1週間)
ディオンヌ アンド フレンズ, “That’s What Friends Are For” (1986/1/18 4週間)
パティ・ラベル と マイケル・マクドナルド, “On My Own” (1986/6/14 3週間)
クリスタファー・クロス, “Arthur’s Theme (Best That You Can Do)” (1981/10/17 3週間)
カーペンターズ, “(They Long To Be) Close to You” (1970/7/25 4週間)
B.J.トーマス, “Raindrops Keep Fallin’ on My Head” (1970/1/3 4週間)
ハーブ・アルパート, “This Guy’s in Love With You” (1968/6/22 4週間)
シザの “Snooze” は8位から3位に上昇。
ジャスティンビーバーとのリミックスでポイント増。
リミックスのポイントがメジャーではなくジャスティンビーバーのクレジットは無し。
ストリーミング50%増の2,140万で売上は86%増の3千。
エアプレイも4%増の7,010万で Radio Songs 5位から3位に上昇。
シザのトップ5ヒットは “Snooze” と “Slime You Out” が “Kill Bill” と “Kiss Me More” に加わり4曲となった。
今週のシングルチャートのトップ3は2年ぶりにHot R&B/Hip-Hop Songs チャートのトップ3と同じ。
前回はドレイクのCertified Lover Boyがアルバムチャートの1位を飾った2021年9月18日付でドレイク“Way 2 Sexy” “Girls Want Girls”と “Fair Trade” が両チャートのトップ3を独占した。
ルーク・コムズの “Fast Car” は4位変わらず。
エアプレイ2%減の7,660万ながら Radio Songs 4週連続1位。
カントリーエアプレイは8週目の1位でカントリーエアプレイとRadio Songsの両チャートをサポート無しのソロ男性アーティストが制覇するのは初めて。
全アーティストでは彼を入れて5組目だ。
Radio Songsとカントリーエアプレイで同時に1位を記録した曲のリスト
“Fast Car” Luke Combs, 2023
“I Hope” Gabby Barrett feat. Charlie Puth, 2020
“Meant to Be” Bebe Rexha & Florida Georgia Line, 2018
“Need You Now” Lady A, 2010
“You Belong With Me” Taylor Swift, 2009
彼にとって “The Kind of Love We Make” (2022年10月最高8位) と “Forever After All” (2020年11月最高2位)に続く3枚目のトップ10。
トレイシー・チャップマンの曲のリメイク。
チャップマンのオリジナルは1988年8月に最高6位まで上昇。
翌年のグラミー賞でbest female pop vocal performanceを受賞した。
ザック・ブライアンとケイシー・マスグレイブスの “I Remember Everything” は3位から5位に後退。
4週前65年のチャート史上1,154曲目で70曲目の初登場1位を記録。
Hot Rock & Alternative Songs と Hot Rock Songsチャートで4週連続1位。
テイラー・スイフトの “Cruel Summer” は5位から6位に後退。
2019年のアルバム “Lover” からのカットがニューシングルとしてプロモートされている。
現在開催されているエラズツアーは10パートあり今までに発表した9枚のアルバムからの曲を演奏。
最初のAct IがLoverのパートで2曲目に “Cruel Summer” が演奏される。
“Lover” リリースから4年経ち、この曲が同アルバムから“Me!” (最高2位); “You Need to Calm Down” (最高2位); “Lover” (最高10位)に続く4枚目のトップ10ヒットとなった。
彼女のトップ5入りは27曲目でマライア・キャリーと並ぶ史上4位タイ。
トップ5ヒットの多いアーティスト
36, Drake
29, The Beatles
28, Madonna
27, Mariah Carey
27, Taylor Swift
24, Janet Jackson
24, Rihanna
21, Elvis Presley
20, Justin Bieber
20, Michael Jackson
20, Stevie Wonder
オリビア・ロドリゴの “Vampire” は1位から7位に後退。
最新アルバムGuts発売の効果が剥落して売上減。
11週前にチャート史上1,150曲目のナンバー1で67曲目の初登場ナンバー1を記録。
間に9週の間隔を空けて先週の1位復帰は、チャビー・チェッカーのThe Twistやマライア・キャリーのクリスマスソングを除けばマイリー・サイラスのWrecking Ballに並ぶ最長タイ記録。
モーガン・ウォレンの “Last Night” は6位から8位に後退。
アメリカでは大変な人気ぶりだが日本では潔いまでにスルーされている。
ガンナの “Fukumean” は9位変わらず。
デュア・リパの “Dance the Night” も10位変わらず。
彼女にとって“Cold Heart (Pnau Remix)” (最高7位); “Levitating” (最高2位); “Don’t Start Now” (最高2位)と “New Rules” (最高6位)に続く5枚目のトップ10入り。
1 – Slime You Out / Drake featuring SZA
2 2 Paint the Town Red / Doja Cat
3 8 Snooze / SZA
4 4 Fast Car / Luke Combs
5 3 I Remember Everything / Zach Bryan & Kacy Musgraves
6 5 Cruel Summer / Taylor Swift
7 1 Vampire / Olivia Rodrigo
8 6 Last Night / Morgan Wallen
9 9 Fukumean / Gunna
10 10 Dance the Night / Dua Lipa
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