【アルバム】
テイラー・スイフトの “1989 (Taylor’s Version)” が85%減の24万5千ユニット(12
万2千枚)で2週連続1位。
ストリーミングユニット12万1千5百でこれは1億5,954万回のオンディマンドストリーミングに相当する。
これで彼女のナンバー1アルバムは13枚目でドレイクと並び史上3位タイ。
1位はビートルズの19枚、2位はジェイZの14枚。
BTSジュングクの “Golden” が21万2百ユニット(16万4千8百枚)で2位に初登場して初のトップ10入り。
こちらが今週のベストセリングアルバム。
ストリーミングユニット2万9千8百でこれは4,159万回のオンディマンドストリーミングに相当する。
K-POPアーティストとしては珍しくストリーミングが多い。
売上の構成はCDが大半で12万8千5百、ダウンロードが3万6千3百。
他のフォーマットの発売は無い。
他のKPOPアーティスト同様16種類のCDが発売されている
ドレイクの “For All the Dogs” は15%減の8万1千ユニットながら3位変わらず。
モーガン・ウォレンの “One Thing at a Time” は2%増の6万5千ユニットで5位から4位に上昇。
予想とおり日本ではまったく話題にのぼることなくスルーされている😄
好学のためアルバムを入手して試聴してみたがやはり日本ではまったくうけそうにないと思いました(笑)
バッド・バニーの “Nadie Sabe Lo Que Va a Pasar Mañana” は19%減の6万ユニットで4位から5位に後退。
これで彼のナンバー1アルバムは3枚目。
2022年の前作 “Un Verano Sin Ti” は27万4千ユニットで1位に初登場して通算13週1位を記録。
9月1日に皮膚がんのため逝去したジミー・バフェットのラストアルバム “Equal Strain on All Parts” が5万3千ユニット(5万1千枚)で6位に初登場して14枚目のトップ10入り。
通常盤ダウンロードとCDおよび2種類のレコードが発売された。
レコードはキー・ウエスト・ブルーのヴァージョンとインディーストア限定のポスターが封入されたパラダイス・ブルーヴァージョンがあり、CDが2万6千枚、ダウンロードが1万5千でレコードが1万枚売れた。
ロッド・ウェーブの “Nostalgia” は3%減の4万5千ユニットで6位から7位に後退。
昨年の “Beautiful Mind” は11万5千ユニット(2千枚)で初登場1位。
2021年の “SoulFly” も13万ユニット(4千枚)で初登場1位。
ザック・ブライアンのセルフタイトルアルバムは2%増の4万5千ユニットで9位から8位に上昇。
本アルバムは早速アマゾンで購入して聴いてみたが好み。
同じカントリージャンルでは大人気のモーガン・ウォレンよりこちらが好き。
2022年の前作 “American Heartbreak” は7万1千5百ユニット(6千枚)で初登場最高5位。
テイラー・スイフトの“Midnight” は3%減の4万3千ユニットで7位から9位に後退。
シザの “SOS” は微減の4万2千ユニットながら10位変わらず。
1 2 1989 (Taylor's Version) / Taylor Swift 245,000 (122,000)
2 – Golden / Jung Kook 210,200 (164,800)
3 3 For All the Dogs / Drake 81,000
4 5 One Thing at a Time / Morgan Wallen 65,000
5 4 Nadie Sabe Lo Que Va a Pasar Mañana / Bad Bunny 60,000
6 - Equal Strain on All Parts / Jimmy Buffett 53,000 (51,000)
7 6 Nostalgia / Rod Wave 45,000
8 9 Zach Bryan / Zack Bryan 45,000
9 7 Midnight / Taylor Swift 43,000
10 10 SOS / SZA 42,000
【シングル】
テイラー・スイフトの “Cruel Summer” が6位から1位に上昇して通算3週目の1位。
チャート史上1,158曲目のナンバー1。
2019年のアルバム “Lover” からのカットがニューシングルとしてプロモートされた。
現在開催されているエラズツアーは10パートあり今までに発表した9枚のアルバムからの曲を演奏。
最初のAct IがLoverのパートで2曲目に “Cruel Summer” が演奏される。
“Lover” リリースから4年経ち、この曲が同アルバムから“Me!” (最高2位); “You Need to Calm Down” (最高2位); “Lover” (最高10位)に続く4枚目のトップ10ヒットとなった。
10月13日にエラズツアーのコンサート映画が公開されこの曲のライブヴァージョンがリリースされた。
エアプレイ3%増の7,780万で Radio Songs 3週連続通算4週目の1位。
ストリーミングは9%減の1,380万ながら Streaming Songs 21位から8位に上昇。
売上は17%増の4千で Digital Song Sales は12位から19位に後退。
“Cruel Summer” は親アルバムLoverリリース時2019年9月7日に29位にランクインして翌週71位にランクダウン。
今年6月に49位にリエントリーして翌月トップ10入りして42枚目のトップ10シングルとなった。
シングルチャートにランクインしてから1位到達までにかかった期間は4年1か月と4週で史上5位の記録となる。
1位到達にかかった期間の長い曲リスト
19年11ヵ月2週, “All I Want for Christmas Is You” マ
ライア・キャリー (2000-19; オリジナル盤のリリースは1994年)
6年2ヵ月3週, “Die for You” ザ・ウィークエンドとアリアナ・グランデ (2016-23)
5年 8ヵ月2週, “When I’m With You” シェリフ (1983-89)
4年8ヵ月2週, “Red Red Wine” UB40 (1984-88)
4年1ヵ月3週, “Cruel Summer” Taylor Swift (2019-23)
テイラー・スイフトの“Is It Over Now? (Taylor’s Version) [From the Vault]” は先週の初登場1位から3位に後退。
先週は自身の“Cruel Summer” に代わっての1位。
今週はまた“Is It Over Now? (Taylor’s Version) [From the Vault]”に替わり“Cruel Summer”がセルフリプレイス。
この現象は史上2回目で女性アーティストでは史上初の快挙。
とは言ってももう一組はBTSだからなんともはや。
BTSは2021年に“Butter”と“Permission to Dance”2連続セルフリプレイスを達成。
“Is It Over Now? (Taylor’s Version) [From the Vault]” はチャート史上1,159曲目のナンバー1で初登場1位は73曲目。
テイラー・スイフトの初登場1位は6枚目。
ストリーミングは34%減の 2,110万ながら Streaming Songs 2週連続1位。
エアプレイは470万から1,610万に増加して今週のエアプレイゲイナーを獲得して Radio Songs 初登場41
位。
テイラー・スイフトの1位リスト
“Cruel Summer” (今の所3週間, 2023/10/28)
“Is It Over Now? (Taylor’s Version) [From the Vault]” (今の所1週間, 2023/11/11)
“Anti-Hero” (8週間, 2022/11/5)
“All Too Well (Taylor’s Version)” (1週間, 2021/11/27)
“Willow” (1週間, 2020/12/26)
“Cardigan” (1週間, 2020/8/8)
“Look What You Made Me Do” (3週間, 2017/9/16)
“Bad Blood” feat. Kendrick Lamar, (1週間,2015/6/6)
“Blank Space” (7週間, 2014/11/29)
“Shake It Off” (4週間,2014/9/6)
“We Are Never Ever Getting Back Together” (3週間, 2012/9/1)
11曲1位はホイットニー・ヒューストンと並び8位タイ、女性アーティストでは4位。
1位の多いアーティストリスト
20, The Beatles
19, Mariah Carey
14, Rihanna
13, Drake
13, Michael Jackson
12, Madonna
12, The Supremes
11, Whitney Houston
11, Taylor Swift
10, Janet Jackson
10, Stevie Wonder
ドージャ・キャットの “Paint the Town Red” は4位から2位に上昇。
ドージャ・キャット初の3週1位を記録。
65年のシングルチャート史上1,155曲目のナンバー1。
Hot R&B/Hip-Hop Songs 10週 Hot Rap Songsチャートは11週1位。
13週前に15位に初登場し、TikTokでヴァイラルヒット。
5位3位と上昇して久しぶりに初登場1位でなくチャートを上昇してのナンバー1ソングとなった。
彼女にとって “Vegas” (2022年10月最高10位); ポスト・マローンとの “I Like You (A Happier Song)” (2022年10月最高3位); “Woman” (No. 7, May 2022年5月最高7位); “Need To Know” (2021年11月最高8位); シザをフィーチャーした“Kiss Me More” (2021年7月最高3位); とニッキー・ミナージュをフィーチャーした “Say So,” (2020年5月1週間1位)に続く7枚目のトップ10ヒット。
“Paint the Town Red”は9月22日発売のニューアルバムScarletからの先行シングル。
ラップ曲としては昨年8月27日付ニッキー・ミナージュ "Super Freaky Girl" 以来1年ぶりの1位。
その前も2011年10月23日付リル・ナズ・エックスとジャック・ハーロウ "Industry Baby" だからラップの勢いは減退気味なのかもしれない。
本曲は1964年今から60年近く前に最高6位を記録したディオンヌ・ウォーウィックのスタンダードヒット“Walk on By”(さようなら)をサンプリング。
“Walk on By”のメロディーにのせて、彼女への批判を一蹴して自己のアイデンティティを主張するラップが展開されている。
髪型を坊主にしたことで、ファンやヘイターたちからは悪魔みたいだと批判されていることに対してMm, she the devil 彼女は悪魔よ。
ビルボード・ミュージック・アワードやメット・ガラ(ファッションの祭典)の会場でタバコを吸ったことをネタにUgh, ain’t no sign, I can smoke hereうーん、ここでタバコを吸うのはダメ
I don’t care, I paint the town red気にしない、街を赤く染めるの!と、ヘイターを無視することを強調し彼らのSNS上の意見に左右されることなく自分のことをやり続けるという強い意志が込められたラップがうたわれている。
色々なことを気づかせてくれるのでアメリカのポップカルチャーは面白い。
すくなくとも日本より多様性があり自己主張が強いのは間違いない?
おかげでこの曲のライター、バート・バカラックとハル・デビッドの曲が2004年ツイスタ “Slow Jamz” 以来19年ぶりにトップ10入り。
“Slow Jamz” もディオンヌの“A House Is Not a Home” をカバーしたルーサー・ヴァンドロスの曲をサンプリングしていた。
今年2月8日に逝去したバカラックは60年代からの4十年記で7曲の全米ナンバー1ソングを書いている。
バート・バカラックがライターとしてクレジットされているナンバー1ソングリスト
ドージャ・キャット, “Paint the Town Red” (2023/9 /16 今の所1週間)
トゥイスタ フィーチャリング カニエ・ウェストとジェイミー・フォックス, “Slow Jamz” (2004/2/21 1週間)
ディオンヌ アンド フレンズ, “That’s What Friends Are For” (1986/1/18 4週間)
パティ・ラベル と マイケル・マクドナルド, “On My Own” (1986/6/14 3週間)
クリスタファー・クロス, “Arthur’s Theme (Best That You Can Do)” (1981/10/17 3週間)
カーペンターズ, “(They Long To Be) Close to You” (1970/7/25 4週間)
B.J.トーマス, “Raindrops Keep Fallin’ on My Head” (1970/1/3 4週間)
ハーブ・アルパート, “This Guy’s in Love With You” (1968/6/22 4週間)
シザの “Snooze” は8位から4位に上昇。
Hot R&B Songs チャートで15週目の1位。
今年のシザのトップ2ヒットは “Snooze” が “Slime You Out” と “Kill Bill” に加わり3曲となった。
ジュングクの “Standing Next to You” が5位に初登場して3枚目のトップ10入り。
ストリーミング1,040万、エアプレイ40万、売上は9万9千。
Digital Song Sales は8万4千ダウンロードで初登場1位。
ザック・ブライアンとケイシー・マスグレイブスの “I Remember Everything” は11位から6位に上昇してトップ10再突入。
9週前65年のチャート史上1,154曲目で70曲目の初登場1位を記録。
Hot Rock & Alternative Songs と Hot Rock Songsチャートで11週連続1位。
Hot Country Songsは通算7週目の1位。
ザ・ビートルズの “Now and Then” が7位に初登場。
ストリーミング1,100万、エアプレイ210万で売上は7万3千。
ビートルズ最後の曲と謳われた本曲は1977年のジョン・レノンの音源が元になっている。
90年代中盤のアンソロジー発表時にも発表が試みられたがその時は断念。
長い年月を経て技術が進歩し、音源からレノンの声を抽出しジョージのギターも加えて最終的にポールとリンゴにより仕上げられた。
ダウンロードとカセットおよび6種類のレコードが販売されているがユニバーサルミュージックのサイトではフィジカル盤はすべて品切れ。
日本で海外のヴァージョンを入手するのは困難。
初登場7位は1970年に6位に初登場した“Let It Be” に次ぐビートルズでは2番目のハイポジションデビュー。
状況が違いすぎるのでまったく比較はできないが数字的にはそういうことになる。
これでザ・ビートルズのトップ10シングルは35曲目。
多いようで少ない。
現在のようにストリーミングでいっぱいトップ10入りする時代とは違う。
トップ10シングルの多いアーティスト
76, Drake
49, Taylor Swift
38, Madonna
35, The Beatles
32, Rihanna
30, Michael Jackson
29, Elton John
28, Mariah Carey
28, Stevie Wonder
27, Janet Jackson
26, Justin Bieber
25, Lil Wayne
25, Elvis Presley (シングルチャート発足以前はノーカウント)
グループとしては最多で2位がストーンズの23曲で3位がシュープリームスの20曲。
ビートルズが最初にトップ10入りしたのは1964年1月25日付 “I Want to Hold Your Hand”。
このたびのトップ10入りとの間の期間は59年9か月と3週間。
これはクリスマスソングを除く最長記録を更新。
エルトン・ジョンの記録51年7か月と3週間を大幅に更新。
エルトンの記録は“Your Song” (1971/1/23) とブリトニー・スピアーズとの “Hold Me Closer” ( 2022/9/10)で樹立したもの。
クリスマスソングを含めると故アンディ・ウィリアムズの63年2か月と3週間が最高記録。
この記録は今年のクリスマスシーズンにまた更新されることが予想される(つまらん)
ビートルズのトップ10入りは27年10か月と2週間ぶり
前回トップ10入りしたのは1996年にアンソロジーが発売された時 “Free as a Bird” が1996年1月6日付で6位まで上昇した。
27年10か月と2週間はクリスマスソングを除いた5番目の記録。
クリスマスソングを除くトップ10入りの間隔が長いアーティスト
オジー・オズボーン: 30年3か月 “Close My Eyes Forever” with Lita Ford, (1989年)~“Take What You Want,” ポスト・マローン フィーチャリング オジー・オズボーン アンド トラヴィゥ・スコット (2019年)
ドビー・グレイ: 30年2か月と1週間 “Drift Away” (1973年)~ “Drift Away” アンクル・クラッカー フィーチャリング ドビー・グレイ (2003年)
ポール・マッカートニー: 29年と週間 “Spies Like Us” (1986年)~ “FourFiveSeconds” ポール・マッカートニー ウィズ リアーナ アンド カニエ・ウェスト (2015年)
サンタナ: 28年7か月と2週間 “Black Magic Woman” (1971年)~ “Smooth” サンタナフィーチャリング ロブ・トーマス(1999年)
ザ・ビートルズ: 27年10か月と2週間 “Free as a Bird” (1996年)“Now and Then” (2023)
ビリーレイ・サイラス: 26年8が月 “Achy Breaky Heart” (1992年) ~ “Old Town Road” リル・ナズ・エックス フィーチャリング ビリー・レイ・サイラス(2019年)
アクア: 25年9か月と3週間 “Barbie Girl” (1997年)~ “Barbie World”(2023年)
ルーク・コムズの “Fast Car” は13位から8位に上昇してトップ10再突入。
彼にとって “The Kind of Love We Make” (2022年10月最高8位) と “Forever After All” (2020年11月最高2位)に続く3枚目のトップ10ヒット。
トレイシー・チャップマンの曲のリメイク。
チャップマンのオリジナルは1988年8月に最高6位まで上昇。
翌年のグラミー賞でbest female pop vocal performanceを受賞した。
モーガン・ウォレンの “Thinkin’ Bout Me” は17位から9位に上昇。
アルバムOne Thing at a Timeリリース時に9位に初登場して最高7位を記録。
モーガン・ウォレンの “Last Night” は15位から10位に上昇。
アメリカでは大変な人気ぶりだが日本では潔いまでにスルーされている。
1 6 Cruel Summer / Taylor Swift
2 4 Paint the Town Red / Doja Cat
3 1 Is It Over Now? (Taylor’s Version) [From the Vault] / Taylor Swift
4 8 Snooze / SZA
5 - Standing Next to You / Jung Kook
6 11 I Remember Everything / Zach Bryan featuring Kacey Musgraves
7 – Now and Then / The Beatles
8 13 Fast Car / Luke Combs
9 17 Thinkin’ Bout Me / Morgan Wallen
10 15 Last Night / Morgan Wallen
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