Billboard 2024年3月2日

【アルバム】
Vultures.pngカニエ・ウエストとタイ・ダラー・サインの “Vultures 1” が50%減の7万5千ユニット(2千枚)ながら2週連続1位。
2011年のWatch the Throne以来の複数週1位を達成。
Late Registrationを含め3枚が2週1位を記録。
ストリーミングユニット44%減の7万2千でこれは9,525万回のオンディマンドストリームに相当する。
売上は89%減の2千枚。
カニエのナンバー1アルバムはこれで11枚目。
日本ではあまり聞かないがアメリカでは超人気のシンガー。
カニエ・ウエストのナンバー1アルバムリスト
Vultures 1(2024/2/24)
Donda(2021/9/11)
Jesus Is King(2019/11/9)
Ye(2018/6/16)
The Life of Pablo (2016/4/23)
Yeezus (2013/6/6)
Watch the Throne (2011/8/27~9/3)
My Beautiful Dark Twisted Fantasy (2010/12/11)
808s & Heartbreak (2008/12/13)
Graduation (2007/9/29)
Late Registration (2005/9/17~24)

ラッパー、イートの “2093” が7万ユニット(1万2千枚)で2位に初登場。
ストリーミングユニット5万8千でこれは7,915万回のオンディマンドストリームに相当する。
2月16日に22曲が収録された通常盤が発売され翌日ドレイクとのコラボなど2曲が追加されたデラックス盤2093 P2が発売された。
2月21日にはさらに4曲が追加されたデラックス盤2093 P3がアーティストのオフィシャルサイトでダウンロードのみで発売された。
追加収録された4曲は2093 P3のダウンロードしか入手手段がない。
彼のトップ10アルバムはこれで3枚目。
デビューアルバムUp 2 Me は2022年1月22日付でランクインして最高59位。
続く2 Aliveは最高6位、昨年のAfterlyfeは5万5千ユニット(5百枚)で初登場最高4位。
チャートポジションも売上もキャリア最高を記録。

モーガン・ウォレンの “One Thing at a Time” は1%増の6万4千ユニットで4位から3位に上昇。

ノア・カーンの “Stick Season” は29%減の6万ユニットで3位から4位に後退。
2月9日にポスト・マローン、ケイシー・マスグレイブスとのコラボなど9曲が追加収録されたデラックス盤が発売された。
今週はデラックス盤発売効果が剥落。
2022年に14曲収録で発表され昨年6月に7曲が追加されたデラックス盤が発売されて100位から3位にジャンプアップした。

シザの “SOS”は9%減の4万6千ユニットで5位変わらず。

テイラー・スイフトの “1989 (Taylor’s Version)” は12%減の4万4千ユニットで6位変わらず。
彼女のナンバー1アルバムは13枚目でドレイクと並び史上3位タイ。
1位はビートルズの19枚、2位はジェイZの14枚。
通算1位在籍週数を69週でエルビス・プレスリーを抜いて単独2位。
(エルビスは1956年から2002年にかけ10枚のアルバムで通算67週1位に在位)
トップはザ・ビートルズ。
ビートルズは1964年から2001年の間に19枚のナンバー1アルバムで通算132週もの1位在位週を積み上げた。

テイラー・スイフトの “Lover”は11%減の4万3千ユニットで7位変わらず。

ドレイクの “For All the Dogs” は4%減の4万3千ユニットながら10位から8位に上昇。
しぶといチャートアクションで根強い人気が感じられる。
フィジカル盤を発売して欲しいものだ。ダウンロード購入する気にはならない。

テイラー・スイフトの “Midnights”は14%減の4万ユニットで8位から9位に後退。
グラミー最優秀アルバム受賞でさらなる上昇が見込まれるかと思ったが下落が続いている。

トゥエニーワン・サヴェージの “American Dream” は12%減の3万7千ユニットながら11位から10位に上昇。
本アルバムは彼にとって4枚目の全米ナンバー1で “I Am > I Was” に並ぶ2週1位を記録。
2022年ドレイクとのコラボ “Her Loss” は40万4千ユニット(1万2千枚)で初登場1位。
2020年メトロ・ブーミンとのコラボ “Savage Mode II” は17万1千ユニット(2万2千枚)で初登場1位。
2018年のソロアルバム “I Am > I Was” も13万1千ユニット(1万8千枚)で初登場1位。
日本でその名を聞くことはまず無いがアメリカでは超人気のラッパーのひとりである

1 1 Vultures 1 / Kanye West & Ty Dolla $ign 75,000 (2,000)
2 – 2093 / Yeat 70,000 (12,000)
3 4 One Thing at a Time / Morgan Wallen 64,000
4 3 Stick Season / Noah Kahan 60,000
5 5 SOS / SZA 46,000
6 6 1989 (Taylor's Version) / Taylor Swift 44,000
7 7 Lover / Taylot Swift 43,000
8 10 For All the Dogs / Drake 43,000
9 8 Midnights / Taylor Swift 40,000
10 11 American Dream / 21 Svage 37,000

【シングル】
Beyoncé_-_Texas_Hold_'Em.pngビヨンセの “Texas Hold ‘Em” が2位から1位に上昇して2022年の “You Break My Soul” に続く9枚目のナンバー1。
先週彼女は、黒人女性もしくは人種が違う両親(例えば白人のアメリカ人男性とアフリカ系アメリカ人の女性)から生まれた女性として初めて Hot Country Songs チャート1位を記録。
2月11日同時リリースの“16 Carriages” と共にスーパーボウル放映時のヴェリゾンのCMでニューアルバムAct II(3月29日発売)と共にアナウンスされた。
チャート史上1,164曲目のナンバー1。

ストリーミング51%増の2,900万でストリーミングゲイナーを獲得して Streaming Songs 2位から1位へ上昇。
エアプレイ233%増の1,610万でエアプレイゲイナーを獲得して Radio Songs 初登場43位。
売上は25%減の2万9千ながら2週連続 Digital Song Sales 1位。
Digital Song Salesはビヨンセ11枚目の1位。

ビヨンセ、ソロでは9枚目の1位。
ビヨンセのナンバー1ソングリスト
“Texas Hold ‘Em” 今の所1週間, 2024/3/2
“Break My Soul” 2週間, 2022/8/13~
“Savage” (Megan Thee Stallion feat. Beyoncé) 1週間, 2020/5/30
“Perfect” (Ed Sheeran duet with Beyoncé), 5週間, 2017/12/23~
“Single Ladies (Put a Ring on It)” 4週間, 2008/12/13~
“Irreplaceable” 10週間, 2006/12/16~
“Check on It” feat. Slim Thug, 5週間, 2006/2/4~
“Baby Boy” feat. Sean Paul, 9週間, 2003/10/4~
“Crazy in Love” feat. Jay-Z, 8週間, 2003/7/12~
ビッグヒットが多い印象
デスティニー・チャイルドのメンバーとしても4曲1位を記録。
“Bootylicious” (2週間, 2001)
“Independent Women (Part 1)” (11週間, 2000-01)
“Say My Name” (3週間, 2000)
“Bills, Bills, Bills” (1週間, 1999)

“Crazy in Love” が1位になってからの間隔は20年7か月と3週間。
ソロアーティストでは9番目の記録。
1位獲得期間の長いアーティスト
Brenda Lee – 63年5ヵ月と3週間 (1960/7/18- 2024/1/6)
Mariah Carey – 33 年4ヵ月と3週間(1990/8/4- 2023/12/30)
Cher – 28 年5ヵ月 (1971/11/6- 1999/4/3)
Elton John – 24年 11ヵ月と1週間 (1973/2/3- 1998/1/10)
Beach Boys – 24年 4ヵ月 (1964/7/4- 1988/11/5)
Michael Jackson – 22年10ヵ月と3週間 (1972/10/14- 1995/9/2)
Stevie Wonder – 22年6ヵ月 (1963/8/10- 1986/2/8)
Rod Stewart – 22 年4ヵ月 (1971/10/2- 1994/2/5)
Beyoncé – 20 年7ヵ月と3週間, (2003/7/12- 2024/3/2)
Aretha Franklin – 19 年10ヵ月と2週間 (1967/6/3- 1987/4/18)

グループとソロのキャリアを合算するとビヨンセは24年7か月と2週間となる。
デスティニー・チャイルド “Bills, Bills, Bills” (1999/7/17) から今週の “Texas Hold ‘Em” まで。
同様にシェールはソニートシェールを加えると33年7か月と2週間、マイケルジャクソンは257か月と1週間となる。

ジャック・ハーロウの "Lovin on Me" が2週(通算6週)続いた1位から2位に後退。
エアプレイは好調ででRadio Song 6週連続1位。
チャート史上1,160曲目のナンバー1。
ストリーミング稼いで2位に初登場した曲が1位に登るのは久しぶりだった。
たいてい翌週はずっこける(笑)
彼にとって5枚目のトップ10入りで全て5位以内に入っている。
ジュングクとの "3D" は今年10月に最高5位。
2022年の "First Class" は3週1位。
リル・ナズ・エックスとの "Industry Baby" は2021年に1週1位。
2020年のダベイビー、トリー・ロレンツ、リル・ウェインとの "Whats Poppin" は最高2位。
Hot R&B/Hip-Hop Songs と Hot Rap Songs の両チャートで通算14週目の1位

テディ・スウィムズの “Lose Control” は5位から3位に上昇。

イェ(カニエ・カニエ・ウェスト)とタイ・ダラー・サインの “Carnival” は3位から5位に後退。

ベンソン・ブーンの “Beautiful Things” は4位から5位に後退。

シザの “Snooze” は7位から6位に上昇。
2月5日のグラミー賞授賞式でKill BillとのメドレーをパフォーマンスしてCBSで放映されベストR&Bソングを受賞した。
チャートイン60週を越え60週以上チャートインした26曲しかない曲の仲間入りの偉業達成。
1958年に現在のチャートが発足してからチャートインした曲は3万以上。
0,1%以下の確率でしか60週以上チャートインすることはない。
Hot R&B Songs チャートで30週目の1位。

テイラー・スイフトの “Cruel Summer” は6位から7位に後退。
チャート史上1,158曲目のナンバー1。
2019年のアルバム “Lover” からのカットがニューシングルとしてプロモートされた。
現在開催されているエラズツアーは10パートあり今までに発表した9枚のアルバムからの曲を演奏。
最初のAct IがLoverのパートで2曲目に “Cruel Summer” が演奏される。
“Lover” リリースから4年経ち、この曲が同アルバムから“Me!” (最高2位); “You Need to Calm Down” (最高2位); “Lover” (最高10位)に続く4枚目のトップ10ヒットとなった。

テイト・マックレーの “Greedy” は9位から8位に上昇。
カルガリー出身でLA在住のシンガーソングライター初のトップ10入り。
今までの最高は2021年You Broke Me First の17位。
“Greedy” は12月8日発売のセカンドアルバムThink Laterからのシングルカット。

ザック・ブライアンとケイシー・マスグレイブスの “I Remember Everything” は8位から9位に後退。
65年のチャート史上1,154曲目で70曲目の初登場1位を記録。
Hot Rock & Alternative Songs と Hot Rock Songsチャートで26週1位。
グラミー賞ではベスト・カントリー・デュオ/グループ・パフォーマンスを受賞。

ドージャ・キャットの “Agora Hills” が12位から10位に上昇してトップ10再突入。

1 2 Texas Hold ‘Em / Beyoncé
2 1 Lovin on Me / Jack Harlow
3 5 Loose Control / Teddy Swims
4 3 Carnival / Ye and Ty Dolla $ign
5 4 Beautiful Things / Benson Boone
6 7 Snooze / SZA
7 6 Cruel Summer / Taylor Swift
8 9 Greedy / Tate McRae
9 8 I Remember Everything / Zach Bryan featuring Kacey Musgraves
10 12 Agora Hills / Doja Cat

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