今月の詰将棋パラダイス 2024年3月号

月末2月29日に詰将棋パラダイス3月号到着。
週初めの26日(月)にアカシヤ書店入荷してから3日遅れの到着だ。
アカシヤ書店は散歩圏内なので誌代を編集部に納めて受け取りはアカシヤ書店にしたい(笑)

今月号でもっとも楽しみにしていたのはあの作品の結果発表。
あの作品とは井上徹也氏作「テンペスト」
テンペスト.png

今年のベスト1・・・詰将棋編(2023) でも以下のような感想を記載した。
ある駒が「有ると詰まない」局面と「無いと詰まない」局面が現れる。
どうやってループから脱出するか構想を見抜かないと解けない。
キズはあるが瑕疵を凌駕する構想趣向作。
2019年から続く11月号院10の看寿賞戴冠を5年連続で成し遂げそうだ。

堀内真さんの解説は7頁にわたる力作である。
ところがある駒「4五歩」が「有ると詰まない」局面と「無いと詰まない」局面の説明がない🤣
オレの勘違いだろうか?
「4五歩」があると詰まない局面①は42手目。
テンペスト42手目.png

解説に書かれている通り「4五歩」があるまま2三龍と入ると5二玉と逃げられる。
4五歩が角の利きをさえぎるため詰まない。
よって「4五歩」を消去して作意手順に進行する。

「4五歩」がないと詰まない局面は100手目からの変化。
テンペスト100手目.png

作意は 8三飛 5三歩 以下だが、1三飛 3三飛 同飛成 同玉 8三飛 とするとどうなるか?
4三飛 と合駒される。
テンペスト100手目変化.png

この局面「4五歩」があれば 2三角成 同玉 4三飛成 で詰ますことができる。
ところが「4五歩」がないので 同飛成 とするしかない。
元の局面に戻ってしまった🤣
どうやってこのループから抜け出すのか?
その答えが 8三飛 5三歩 以下の作意手順だ。
しかしながら、5三歩と合駒を打たせて詰むとはとても思えない。
元に戻って、5四歩 を消去するタイミングは後なのではないか?
など思案投げ首になること必定。
正解者が少なかったのも宣なるかなという感じである。
テンペスト116手目変化.png

解説には 8三飛 に対して 4三飛 の変化が書かれていない。
この局面が「4五歩」があると詰む局面である。
以下 2三角成 同玉 4三飛成 で詰ますことができる。

マジックのような手順で見たことのない趣向を成立させた大傑作。
井上徹也さんの次回作が待ち遠しい。

この記事へのコメント

  • 解答欄魔

    こういう感じの中編をモノにしてみたいものです。
    2024年03月02日 14:06
  • まっつぁんこ



    楽しみです🤣
    2024年03月02日 21:02