
6種のデジタルアルバムとCDおよび4種のデラックス盤とサイン入りが全てテイラー・スウィフトのウェブストア限定で販売されて売上増。
昨年のモーガン・ウォレン “One Thing at a Time” 以来の発売から5週連続1位を飾った。
“One Thing at a Time” は最初の12週連続1位。
5週目のユニット37万8千はアデルの“25” が5週目に119万3千ユニットを売上げて以来のビッグセールス。
とは云ってもアデルの三分の一以下で、短期間で売上環境が激変(低下)していることがうかがい知れる。
(今度アデルがアルバムを出してもそんな大きな売上は達成できないであろう)
6種のデジタルアルバムは時間限定5ドル99セントで売られた。
それぞれ16曲のスタンダードに加えて1曲のユニークなボーナストラックつき。
ボーナストラックは“Who’s Afraid of Little Old Me?” “Cassandra” と “The Black Dog” の“first draft phone memo” recording の3曲とエラズ・ツアーのパリ公演でライブ収録された“loml” “My Boy Only Breaks His Favorite Toys” と “The Alchemy x Treacherous Mashup”のいずれかとなる。
今週のデジタルアルバム売上は1,184%増の7万7千。
CDは “But Daddy I Love Him” のアコースティックヴァージョンがボーナストラック。
テイラーのウェブストアで5月9日に24時間限定7ドル99セントで販売され本集計期間に出荷された。
以前から販売されている5種類のCD、サイン入りと4種類のデラックス盤の在庫が補充されて販売増。
5月14日から16日に25ドルで販売されたサイン入りが出荷された。
グッズ同梱の4種類のデラックス盤は5月7日から8日に17ドル99セントで販売されていた。
CDの売上は564%増の12万1千枚。
レコードの売上は29%減の1万2千枚。
ストリーミングユニットは23%減の16万6千5百ユニットでこれはオンディマンドストリーム2億1,690万回に相当する。
TTPDと略される本作は東海岸時間19日零時に16曲収録のスタンダード盤がリリースされた。
2時間後に31曲収録の拡張盤がダウンロードとストリーミングでリリース。
テイラーは「午前2時のサプライズ!TTPDはシークレットダブルアルバム。過去2年でたくさんの 苦しい詩を書いたの。それをみんなと分かち合いたい。これがTTPD2回目15曲追加盤。これで全てはみんなのもの」と書いた。
TTPDはテイラー14枚目のナンバー1アルバム。
ジェイ・Zと並びビートルズ19枚に次ぐ史上2位タイとなった。
ナンバー1アルバムの多いアーティスト
19, The Beatles
14, Jay-Z
14, Taylor Swift
13, Drake
11, Bruce Springsteen
11, Barbra Streisand
11, Ye (formerly Kanye West)
10, Eminem
10, Future
10, Elvis Presley
またテイラー・スウィフトの1位在位週数は74週となり、ソロアーティストでは最高記録更新。
2位はエルヴィス・プレスリーの67週。
ビリー・アイリッシュの “Hit Me Hard and Soft” が33万9千ユニット(19万1千枚)で2位に初登場して3枚目のトップ10入り。
ストリーミングユニットは16万6千5百ユニットでこれはオンディマンドストリーム1億9,393万回に相当する。
レコードが9万枚も売れた。
ユニット数、総売上枚数、レコード売上枚数はいずれもビリー・アイリッシュ史上最高を記録。
ユニット数はデビューアルバム When We All Fall Asleep , Where Do We Go?が2019年に記録した31万3千が過去最高。
売上枚数も同作の初週売上17万枚が最高だった。
テイラー・スウィフト同様にさまざまなヴァージョンのCDやレコードが販売されている。
モーガン・ウォレンの “One Thing at a Time” は微減の7万5千ユニットで3位変わらず。
通算19週も1位を記録。
前作 “Dangerous: The Double Album” も26万5千ユニット(7万4千枚)で1位に初登場し10週も1位を記録。
アメリカでの人気は根強い。
こちらも外盤を購入したが好みでなくほとんど聴いてない。
ガンナの “One of Wun” は38%減の5万6千ユニットで2位から4位に後退。
2023年の前作 “A Gift & a Curse” は8万5千ユニット(1千枚)で初登場最高3位。
2022年の “DS4Ever” と2020年の “Wunna” は初登場最高1位、2019年の “Drip or Drown 2” も9万ユニット(7千枚)で初登場最高3位。
2018年リル・ベイビーとの “Drip Harder” が最初のトップ10入りで最高4位を記録。
本アルバムは4月15日に発売がアナウンスされた。
その後5月3日にいたるまでリリース日5月10日の発表はなされなかった。
今の所ストリーミングとダウンロードのみでフィジカル盤は発売されていない。
ガンナのオフィシャルサイトでCDとレコードの予約が開始されているが、発売日の記載はなく2024年発売とのみアナウンスされている。
フューチャーとメトロ・ブーミンのコラボアルバム“We Don’t Trust You” は10%減の4万8千ユニットで4位から5位に後退。
モーガン・ウォレンの “Dangerous: The Double Album” は2%増の4万5千ユニットながら5位から6位に後退。
トップ10内在位は144週目で単独2位。
ポイント増は5月10日にリリースされプロモーションされているポスト・マローンの “I Had Some Help” にフィーチャーされていることによる。
“I Had Some Help” はモーガンのアルバムには収録されておらず、ポスト・マローンの次のアルバムに収録が予定されている。
モーガン・ウォレンのアルバム2枚がトップ5にランクインするのは昨年7月29日付以来。
その時はOne Thing が2位でDouble Album が5位だった。
ノア・カーンの “Stick Season” は4%減の3万8千ユニットで6位から7位に後退。
ザック・ブライアンのセルフタイトルアルバムは1%増の3万8千ユニットで8位変わらず。
本アルバムはアマゾンで購入して聴いてみたが好み。
同じカントリージャンルでは大人気のモーガン・ウォレンよりこちらが好き。
2022年の前作 “American Heartbreak” は7万1千5百ユニット(6千枚)で初登場最高5位。
シザの “SOS”は3%減の3万7千ユニットで7位から9位に後退。
2017年の “Ctrl” は6万ユニット(2万枚)で初登場最高3位。
今年中に3枚目のアルバム “Lana” がリリース予定。
7月26日開催のフジロックでヘッドライナーをつとめる。
参戦したいものだ。
ベンソン・ブーンのデビューアルバム “Fireworks & Rollerblades” は6%減の3万3千ユニットで9位から10位に後退。
シングル “Beautiful Things” が最高2位の大ヒット。
1 1 ★The Tortured Poets Department / Taylor Swift 378,000 (210,000)
2 – ★Hit Me Hard and Soft / Billie Eilish 339,000 (191,000)
3 3 One Thing at a Time / Morgan Wallen 75,000
4 2 One of Wun / Gunna 56,000
5 4 We Don't Trust You / Future and Metro Boomin 48,000
6 5 ★Dangerous:The Double Album / Morgan Wallen 45,000
7 6 Stick Season / Noah Kahan 38,000
8 8 ★Zach Bryan / Zach Bryan 38,000
9 7 SOS / SZA 37,000
10 9 Fireworks & Rollerblades / Benson Boone 33,000
【シングル】

ポスト・マローン6枚目とモーガン・ウォレン2枚目の全米ナンバー1。
シングルチャートとカントリーチャートの双方で1位を記録した27曲目のシングルとなり、両チャートで1位に初登場して2週連続で1位をキープした史上2曲目となった。
史上初の記録を達成したのは昨年のオリバー・アンソニー・ミュージック Rich Men North of Richmond。
ストリーミングは28%減の5,500万でStreaming Songs 1位から3位に後退。
売上は70%減の2万1千ながら Digital Song Sales 2週連続1位。
エアプレイ36%増の4,220万で今週のワプレイゲイナーを獲得して Radio Songs 15位から9位に上昇。
3週目でのエアプレイチャートトップ10入りは今年最速。
カントリーエアプレイチャートでも9位から8位に上昇し、両方のエアプレイチャートで3週以内にトップ10入りしたのは1990年に両エアプレイチャートが創設されてから初の偉業達成。
ビリー・アイリッシュの “Lunch” が5位に初登場。
ストリーミング3,280万。
エアプレイ2,020万。
売上は3千。
6枚目のトップ10入りで5位での初登場は過去最高ポジション。
“My Future” は6位 “Bad Guy” は7位に初登場した。
ビリー・アイリッシュのトップ10ヒットリスト
Bad Guy 最高1位 2019/8/24
Therefore I Am 最高2位 2020/11/28
Lunch 今の所最高5位 2024/6/1
My Future 最高6位 2020/8/15
Everything I Wanted 最高8位 2019/11/30
Your Power 最高10位 2021/5/15
Hot Rock&Alternative Songs と Hot Alternative Songs の両チャートで初登場1位。
ケンドリック・ラマーの “Not Like Us” は2位変わらず。
チャート史上1,171曲目でナンバー1で79枚目の初登場1位を記録。
ストリーミング17%減の5,970万ながら Streaming Songs 1位に復帰して通算2週目の1位。
R&B/Hip-Hop Songs と Hot Rap Songs の両チャートで3週連続1位。
3月の “Like That” でラマーは自分がラッパーナンバー1でドレイクやジェイ・コールはめじゃないと二人をディスった。
もとはドレイクのFirst Person Shooter なんだけど、3人のほかにエイサップ・ロッキー、リック・ロス、ザ・ウィークエンド、イェも巻き込んだディスり合いになっている。
そんな話題は日本に伝わることがなく目にすることも耳にすることもない。
あいかわらずキレイな男の子や女の子がいっぱい出てきてチャカチャカ踊っているだけだ(笑)
平和で良い。
ケンドリック・ラマーのナンバー1リスト
“Not Like Us” 2024/5/18 (今の所1週間)
“Like That” 2024/4/6 3週間
“Humble” 2017/5/6 1週間
“Bad Blood” 2015/6/6 1週間
トミー・リッチマンの初ヒット “Million Dollar Baby” も3位変わらず。
彼の過去のチャートインは昨年11月にブレント・ファイヤズ “Upset” にフィーチャーされてHot R&B Songs 12位 Hot R&B/Hip Hop Songs 33位にランクインのみ。
まったくの新人がチャート上位に初登場したのは昨年のオリバー・アンソニー・ミュージック“Rich Men North of Richmond” 以来。
オリバーはその後音沙汰無しだがトミーはどうなるか楽しみ。
Hot R&B Songsで4週連続1位。
シャブージーの “A Bar Song(Tipsy)” も4位変わらず。
2004年に最高2位を記録したJ-クウォン“Tipsy” が使われている。
シャブージーはビヨンセのナンバー1アルバム“Cowboy Carter” 収録曲のうち2曲 “Spaghettii” と“Sweet*Honey*Buckiin” で客演しそれぞれ31位と61位にランクインした。
サブリナ・カーペンターの “Espresso” は9位から6位に上昇。
初のトップ40入りでPop Airplayチャートで初の1位を記録。
今年のコーチェラでもパフォーマンスを披露。
また彼女はテイラー・スウィフトのエラズ・ツアーで昨年8月から今年の3月にかけての
メキシコ・アルゼンチン・ブラジル・オーストラリア・シンガポール30公演でオープニングアクトをつとめた。
東京公演には来ていない💢
前座があると本公演は1時間遅れになるから無い方が良かったけど🤣
テディー・スイムズのナンバー1ヒット “Lose Control” は6位から7位に後退。
エアプレイ1%減の7,340万で Radio Songs 7週連続1位。
最高2位を記録したベンソン・ブーン “Beautiful Things” は5位から8位に後退。
ホージア “Too Sweet” は10位から9位に上昇。
ワンチャンスを活かして1位に到達しておいて良かったね🤣
Hot Rock & Alternative Songsと Hot Alternative Songs の1位はビリー・アイリッシュに奪われたが Hot Rock Songsは9週連続1位。
テイラー・スウィフトの “Fortnight” は8位から10位に後退。
“Fortnight”はチャート史上1,170曲目でナンバー1で78枚目の初登場1位を記録。
これでテイラー・スウィフトのナンバー1シングルは12枚目。
ホイットニーを抜いてマドンナとシュープリームスと並ぶ6位タイとなった。
1位曲の多いアーティスト
20, The Beatles
19, Mariah Carey
14, Rihanna
13, Drake
13, Michael Jackson
12, Taylor Swift
12, Madonna
12, The Supremes
11, Whitney Houston
10, Janet Jackson
10, Stevie Wonder
テイラー・スイフトの1位リスト
“Fortnight” (2週間, 2024/5/4)
“Is It Over Now?(Taylor’s Version)” (1週間, 2023/11/11)
“Cruel Summer” (2週間, 2023/10/28)
“Anti-Hero” (8週間, 2022/11/5)
“All Too Well (Taylor’s Version)” (1週間, 2021/11/27)
“Willow” (1週間, 2020/12/26)
“Cardigan” (1週間, 2020/8/8)
“Look What You Made Me Do” (3週間, 2017/9/16)
“Bad Blood” feat. Kendrick Lamar, (1週間,2015/6/6)
“Blank Space” (7週間, 2014/11/29)
“Shake It Off” (4週間,2014/9/6)
“We Are Never Ever Getting Back Together” (3週間, 2012/9/1)
初登場1位は7枚目で女性アーティストではアリアナ・グランデと並ぶ1位。
全体ではドレイクの9枚が最多。
これでテイラー・スウィフトの1位在位週は36週でチャート史上単独9位。
1位在位週数の多いアーティスト
① 93週 マライア・キャリー
② 60週 リアーナ
③ 59週 ザ・ビートルズ
④ 56週 ドレイク
⑤ 50週 ボーイズⅡメン
⑥ 47週 アッシャー
⑦ 46週 ビヨンセ
⑧ 37週 マイケル・ジャクソン
⑨ 36週 テイラー・スウィフト
⑩ 34週 アデル、エルトン・ジョン、ブルーノ・マーズ
1 1 ★ I Had Some Help / Post Malone featuring Morgan Wallen
2 2 Not Like Us / Kendrick Lamar
3 3 Million Dollar Baby / Tommy Richman
4 4 A Bar Song (Tipsy) / Shaboozey
5 – ★Lunch / Billie Eilish
6 9 ★Espresso / Sabrina CarpenterEspresso
7 6 Loose Control / Teddy Swims
8 5 Beautiful Things / Benson Boone
9 10 ★Too Sweet / Hozier
10 8 ★Fortnight / Taylor Swift featuring Post Malone
★はポイント増
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