
昨年のモーガン・ウォレン “One Thing at a Time” 以来の発売から8週連続1位を飾った。
“One Thing at a Time” は最初の12週連続1位。
彼女の14枚のナンバー1アルバムの中で“Folklore” と並ぶ3番目に長い8週在位となった。
“1989” と “Fearless” の2枚が一番長くて通算11週1位を記録。
デビューから8週連続で1位をキープしたのはFolkloreの6週を抜いて最長。
ストリーミングユニットは14%減の10万4千ユニットでこれはオンディマンドストリーム1億3,553万回に相当する。
TTPDと略される本作は東海岸時間19日零時に16曲収録のスタンダード盤がリリースされた。
2時間後に31曲収録の拡張盤がダウンロードとストリーミングでリリース。
テイラーは「午前2時のサプライズ!TTPDはシークレットダブルアルバム。過去2年でたくさんの 苦しい詩を書いたの。それをみんなと分かち合いたい。これがTTPD2回目15曲追加盤。これで全てはみんなのもの」と書いた。
TTPDはテイラー14枚目のナンバー1アルバム。
ジェイ・Zと並びビートルズ19枚に次ぐ史上2位タイとなった。
ナンバー1アルバムの多いアーティスト
19, The Beatles
14, Jay-Z
14, Taylor Swift
13, Drake
11, Bruce Springsteen
11, Barbra Streisand
11, Ye (formerly Kanye West)
10, Eminem
10, Future
10, Elvis Presley
またテイラー・スウィフトの1位在位週数は77週となり、ソロアーティストでは最高記録更新。
2位はエルヴィス・プレスリーの67週。
ビリー・アイリッシュの “Hit Me Hard and Soft” は9%減の10万6千ユニットながら3位から2位に上昇。
4週連続で10万ユニット越えなのに2位止まりは不運。
チャーリー・エックスシーエックスの “Brat” が8万2千ユニット(4万5千枚)で3位に初登場して2枚目のトップ10入り。
ストリーミングユニットは3万7千ユニットでこれはオンディマンドストリーム4,672万回に相当する。
2022年の “Crash” は3万1千5百ユニット(1万9千枚)初登場最高7位。
売上もチャートポジションも前作を大きく上回った。
リードシングル“Von Dutch” は2022年にホット・ダンス/エロクトロニック・ソングスチャートで初登場最高7位を記録。
本アルバムも14種類のレコードが売上に貢献。
カラー違いに、エフェメラ同梱の2種類のデラックス盤、そのうち1種類は7インチのボーナスレコードがついている。
レコード売上は3万4千枚でチャーリー・エックスシーエックスの最高レコード売上を記録。
CDは通常盤のほか、サイン入りCD、Tシャツが同梱されたデラックスボックスセットが販売された。
さらにダウンロードは6月10日にボーナストラック3曲が追加されたデラックス盤も発売されている。
モーガン・ウォレンの “One Thing at a Time” は2%増の7万1千ユニットながら4位変わらず。
通算19週も1位を記録。
前作 “Dangerous: The Double Album” も26万5千ユニット(7万4千枚)で1位に初登場し10週も1位を記録。
アメリカでの人気は根強い。
こちらも外盤を購入したが好みでなくほとんど聴いてない。
ボン・ジョビの “Forever” が5万2千ユニット(5万枚)で5位に初登場して14枚目のトップ10入り。
こちらが今週のトップセリングアルバム。
ストリーミングユニットは2千ユニットでこれはオンディマンドストリーム231万回に相当する。
リードシングル“Legendary” がアダルト・コンテンポラリー・エアプレイでトップ10入り。
アダルト・ポップ・エアプレイでも15位まで上昇。
売上にはレコード11種類が貢献。
カラーレコードでそのうち3種類はエフェメラが同梱されている。
サイン入りも1種類あり。
CDは4種類。
通常盤に加えて2種類のカバー違いとサイン入りがある。
さらにカセットと通常盤ダウンロードにデラックス盤ダウンロード。
デラックス盤ダウンロードには2曲のボーナストラックが収録され6月8日からオフィシャルウェブストアで販売された。
アメリカでは色々なフォーマットで発売されてうらやましい。
日本ではビヨンセのカウボーイ・カーターですらまだ何のアナウンスもない。
ボン・ジョビのデビューは40年前。
シングル“Runaway” が1984年2月11日付メインストリーム・ロック・エアプレイにランクイン。
2週間後の2月25日付でセルフタイトルのデビューアルバムが178位に初登場して最高43位を記録した。
“Forever” は通算22枚目のアルバムチャートへのランクイン。
最初のトップ10入りは1986年の“Slippery When Wet”。
ジャケットが印象的なこのアルバムが最初のナンバー1に輝き全部で6枚のナンバー1アルバムをうみだした。
これで80年代から5十年記にわたりトップ10アルバムを記録した5組目のグループとなった。
他のグループはAC/DC、デフ・レパード、メタリカとU2。
ビッグネームのオンパレードである。
K-POPエイティーズの “Golden Hour: Part.1” は66%減の4万5千ユニットで2位から6位に後退。
彼らにとって5枚目のトップ10入り。
昨年の“The World EP.Fin: Will” は15万2千ユニット(14万6千枚)で1位に初登場して今の所唯一の全米ナンバー1を記録。
31種類の色々なグッズ同梱のCD発売が売上に貢献。
モーガン・ウォレンの “Dangerous: The Double Album” は1%増の4万4千ユニットながら6位から7位に後退。
トップ10内在位は147週目で単独2位。
ノア・カーンの “Stick Season” は1%減の4万2千ユニットで7位から8位に後退。
シャブージーの3枚目 “Where I've Been, Isn't Where I'm Going” は17%減の4万1千ユニットで5位から9位に後退。
チャペル・ローンの“The Rise and Fall of a Midwest Princess”は26%増の4万ユニットで12位から10位に上昇。
売上は87%増の8千枚。
ストリーミングユニットも16%増の3万2千ユニット。
6月9日ガバナーズ・ボール・ミュージック・フェスティバル3日目アリアナ・グランデのシャウトアウトに促されて行われたパフォーマンスが大きく報道されて話題を呼んだ。
多くのアルバムがトップ10内に初登場してピークを迎えるのに対して本アルバムはチャートイン12週目のトップ10入り。
最近ではノア・カーンの“Stick Season” が29週目にデラックス盤の発売で100位から3位に上昇して初のトップ10入りを果たして以来の遅いトップ10入り記録。
それより前でトップ10入りに12週以上を要したのはドージャ・キャット“Hot Pink” 。
2020年5月16日付でチャートイン27週目に19位から9位に上昇してトップ10入りした。
2022年の前作 “American Heartbreak” は7万1千5百ユニット(6千枚)で初登場最高5位。
1 1 The Tortured Poets Department / Taylor Swift 128,000 (23,000)
2 3 Hit Me Hard and Soft / Billie Eilish 106,000
3 – ★Brat / Charlie XCX 82,000 (45,000)
4 4 ★One Thing at a Time / Morgan Wallen 72,000
5 - ★Forever / Bon Jovi 52,000 (50,000)
6 2 Golden Hour: Part.1 / ATEEZ 45,000
7 6 ★Dangerous:The Double Album / Morgan Wallen 44,000
8 7 Stick Season / Noah Kahan 42,000
9 5 – Where I’ve Been,Isn’t Where I’m Going / Shaboozey 41,000
10 12 ★The Rise and Fall of a Midwest Princess / Chappell Roan 40,000 (8,000)
【シングル】

初登場から5週連続で1位を記録するのは昨年のマイリー・サイラスFlowers以来。
5週連続1位はモーガン・ウォレンLast Night が10週連続1位を飾って以来。
ポスト・マローン6枚目とモーガン・ウォレン2枚目の全米ナンバー1。
シングルチャートとカントリーチャートの双方で1位を記録した27曲目のシングルとなり、両チャートで1位に初登場して3週連続で1位をキープした史上初の曲となった。
今週はさらに5週連続に記録を更新。
史上初の2週連続記録を達成したのは昨年のオリバー・アンソニー・ミュージック Rich Men North of Richmond。
エアプレイ12%増の6,620万でRadio Songs 5位から3位に上昇。
ストリーミングは5%減の4,330万でStreaming Songs 2位変わらず。
売上は12%減の1万2千で Digital Song Sales 3位から4位に後退。
4週目でのエアプレイチャートトップ5入りは昨年のマイリー・サイラス Flowers 以来(先々週達成)。
カントリーエアプレイチャートでも3位から2位に上昇してたったの6週でトップ2入り。
その他 Adult Pop Airplay も8位から7位に上昇。
Pop Airplay も10位から8位に上昇。
色々と細分化されたエアプレイチャートがあり違いが良く分からないが拘りがあるのだろう(笑)
サブリナ・カーペンターが2曲をトップ3に送り込んだ。
2位に初登場したのは “Please Please Please” 。
ストリーミングは5,030万でStreaming Songs1位。
エアプレイ53万3千。
売上は366%増の2万8千で Digital Song Sales 7位。
“Espresso” は6位から3位に上昇。
エアプレイ18%増の4,770万でストリーミングは27%増の3,840万。
売上は366%増の2万8千。
今週のストリーミングゲイナーとセールスゲイナーの二冠獲得。
“Please Please Please” のオフィシャルビデオは6月7日リリース。
現在のボーイフレンドであるオスカーノミネート俳優バリー・キーガンが出演している。
リリース日の翌日にNYのフラッシング・メドウズ・コロナ・パークで開催されたゴバナーズ・ボール・フェスティバルで両曲のパフォーマンスを披露。
8月23日リリース予定のニューアルバムShort n' Sweet に収録予定。
また彼女はテイラー・スウィフトのエラズ・ツアーで昨年8月から今年の3月にかけての
メキシコ・アルゼンチン・ブラジル・オーストラリア・シンガポール30公演でオープニングアクトをつとめた。
東京公演には来ていない💢
前座があると本公演は1時間遅れになるから無い方が良かったけど🤣
シャブージーの “A Bar Song(Tipsy)” は4位変わらず。
2004年に最高2位を記録したJ-クウォン“Tipsy” が使われている。
シャブージーはビヨンセのナンバー1アルバム“Cowboy Carter” 収録曲のうち2曲 “Spaghettii” と“Sweet*Honey*Buckiin” で客演しそれぞれ31位と61位にランクインした。
トミー・リッチマンの初ヒット “Million Dollar Baby” は3位から5位に後退。
エアプレイ31%増の4,610万で今週のエアプレイゲイナー獲得。
彼の過去のチャートインは昨年11月にブレント・ファイヤズ “Upset” にフィーチャーされてHot R&B Songs 12位 Hot R&B/Hip Hop Songs 33位にランクインのみ。
まったくの新人がチャート上位に初登場したのは昨年のオリバー・アンソニー・ミュージック“Rich Men North of Richmond” 以来。
オリバーはその後音沙汰無しだがトミーはどうなるか楽しみ。
Hot R&B Songsで7週連続1位。
Hot R&B/Hip-Hop Songs 1位に復帰して通算2週目の1位。
ケンドリック・ラマーの “Not Like Us” は5位から6位に後退。
チャート史上1,171曲目でナンバー1で79枚目の初登場1位を記録。
3月の “Like That” でラマーは自分がラッパーナンバー1でドレイクやジェイ・コールはめじゃないと二人をディスった。
もとはドレイクのFirst Person Shooter なんだけど、3人のほかにエイサップ・ロッキー、リック・ロス、ザ・ウィークエンド、イェも巻き込んだディスり合いになっている。
そんな話題は日本に伝わることがなく目にすることも耳にすることもない。
あいかわらずキレイな男の子や女の子がいっぱい出てきてチャカチャカ踊っているだけだ(笑)
平和で良い。
ケンドリック・ラマーのナンバー1リスト
“Not Like Us” 2024/5/18 (今の所1週間)
“Like That” 2024/4/6 3週間
“Humble” 2017/5/6 1週間
“Bad Blood” 2015/6/6 1週間
Hot Rap Songs 5週1位。
ホージア “Too Sweet” は7位変わらず。
ワンチャンスを活かして1位に到達しておいて良かったね🤣
エアプレイ7%増の7,050万でRadio Songs 1位。
Hot Rock&Alternative Songsは10週1位。
Hot Rock Songs とHot Alternative Songsは11週1位。
エミネムの “Houdini” は2位から8位に後退。
リアーナをフィーチャーした2013年のThe Monster(最高1位)以来のハイポジションを記録して23枚目のトップ10入り。
直近のトップ10入りは2020年2月に初登場最高3位を記録したジュース・ワールドをフィーチャーしたGodzilla。
本曲は今夏リリース予定のエミネム12枚目のスタジオアルバム The Death of Slim Shady(Coup De Grace) の先行シングル
23枚目のトップ10入りは1958年に始まったホット100史上18組目のアーティストとなる。
最初のトップ10入りは2000年6月に最高4位を記録した The Real Slim Shady。
2000年代以降ではドレイク(78)テイラー・スウィフト(59)リアーナ(32)ジャスティン・ビーバー(26)リル・ウェイン(25)ビヨンセ(24)に続く7番目。
本曲には1982年9月に2週1位を記録したスティーブ・ミラー・バンドのAbracadabra がサンプリングされている。
Abracadabra は3曲あるスティーブ・ミラー・バンドのナンバー1のラストを飾る大ヒット。
(他の1位は1974年のThe Joker と1976年の Rockin’ Me)
スティーブ・ミラーが独りで曲を書いており、本曲Houdiniにもライティングがクレジットされている。
彼らのトップ10ヒットは5枚でナンバー1の3枚以外に "Fly Like an Eagle"(最高2位)と "Jet Airliner"(最高8位)の2枚がある。
ビリー・アイリッシュの “Birds of a Feather” は11位から9位に上昇。
ストリーミンング8%増の3,070万。
エアプレイは221%増の320万。
売上も9%増の3千。
7枚目のトップ10入りで新作アルバム Hit Me Hard and Soft からLunch(最高5位)に続く2枚目のトップ10入り。
ビリー・アイリッシュのトップ10ヒットリスト
Birds of a Feather 2024/6/22 最高9位
Lunch 2024/6/1 最高5位
Your Power 2021/5/15 最高10位
Therefore I Am 2020/11/28 最高2位
My Future 2020/8/15 最高6位
Everything I Wanted 2019/11/30 最高8位
Bad Guy 2019/8/24 最高1位(1週間)
テディー・スイムズのナンバー1ヒット “Lose Control” は8位から10位に後退。
9週続いたRadio Songs 1位記録は途絶えた。
1 1 I Had Some Help / Post Malone featuring Morgan Wallen
2 – ★Please Please Please / Sabrina Carpenter
3 6 ★Espresso / Sabrina Carpenter
4 4 A Bar Song (Tipsy) / Shaboozey
5 3 Million Dollar Baby / Tommy Richman
6 5 Not Like Us / Kendrick Lamar
7 7 Too Sweet / Hozier
8 2 Houdini / Eminem
9 11 Birds of a Feather / Billie Eilish
10 8 Loose Control / Teddy Swims
★はポイント増
次週≪≫前週
この記事へのコメント