【アルバム】
テイラー・スウィフトの “The Tortured Poets Department” が9%減の11万5千ユニット(2万8千枚)で10週連続1位。
昨年のモーガン・ウォレン “One Thing at a Time” 以来の発売から10週連続1位を飾った。
“One Thing at a Time” は最初の12週連続1位。
彼女の14枚のナンバー1アルバムの中で2番目に長い10週在位となった。
“1989” と “Fearless” の2枚が一番長くて通算11週1位を記録。
デビューから10週連続で1位をキープしたのはFolkloreの6週を抜いて最長。
ストリーミングユニットは7%減の8万7千ユニットでこれはオンディマンドストリーム1億1,321万回に相当する。
売上は16%減の2万8千。
TTPDと略される本作は東海岸時間19日零時に16曲収録のスタンダード盤がリリースされた。
2時間後に31曲収録の拡張盤がダウンロードとストリーミングでリリース。
テイラーは「午前2時のサプライズ!TTPDはシークレットダブルアルバム。過去2年でたくさんの 苦しい詩を書いたの。それをみんなと分かち合いたい。これがTTPD2回目15曲追加盤。これで全てはみんなのもの」と書いた。
TTPDはテイラー14枚目のナンバー1アルバム。
ジェイ・Zと並びビートルズ19枚に次ぐ史上2位タイとなった。
ナンバー1アルバムの多いアーティスト
19, The Beatles
14, Jay-Z
14, Taylor Swift
13, Drake
11, Bruce Springsteen
11, Barbra Streisand
11, Ye (formerly Kanye West)
10, Eminem
10, Future
10, Elvis Presley
またテイラー・スウィフトの1位在位週数は79週となり、ソロアーティストでは最高記録更新。
2位はエルヴィス・プレスリーの67週。
これでテイラー・スイフトの二桁ナンバー1は“1989” と “Fearless”に続く3枚目。
3枚のダブルディジットナンバー1を記録したアーティストはたったの5組しかいない。
他の4組は下記の通り。
① ホイットニー・ヒューストン
Whitney Houston 1986年 14週1位
Whitney 1987年 11週1位
The Bodyguard 1992年-93年 20週1位
② ザ・ビートルズ
Meet the Beatles 1964年11週1位
A Hard Days Night 1964年14週1位
Sgt.Pepper’s Lonely Hearts Club Band 1967年15週1位
Abbey Road 1969年-70年11週1位。
③ ザ・キングストン・トリオ
The Kingston Trio at Large 1959年15週1位
Sold Out 1960年12週1位
String Along 1960年10週1位
④ エルヴィス・プレスリー
Elvis Presley 1956年10週1位
The Loving You 1957年10週1位
The G.I.Blues 1960年-61年15週1位
The Blue Hawaii 1961年-62年20週1位
最初の10週間で1位を連続してキープしたアルバムはチャート史上他に4枚しかない。
モーガン・ウォレンの“One Thing at a Time”は2023年から24年にかけて12週連続で1位をキープして通算19週1位を記録。
“Dangerous: The Double Album”は2021年に10週連続で1位をキープ。
ホイットニー・ヒューストンの“Whitney”は1986年に最初の11週連続で1位をキープ。
スティービー・ワンダーの“Songs in the Key of Life”は1976年に最初の13週連続で1位をキープして通算14週1位を記録。
1991年にルミネイトによる集計が始まってからは初週にナンバー1デビューを飾るアルバムが普通になったが以前は稀だった。
ルミネイトによる集計が始まる前に初週1位を記録したのはホイットニーとスティービーの2枚を含めてたったの6枚しかない。
グレイシー・エイブラムスの2枚目 “The Secret of Us” が8万9千ユニット(5万枚)で2位に初登場して初のトップ10入り。
こちらが今週のトップセリングアルバム。
ストリーミングユニットは3万8千ユニットでこれは4、757万回のオンディマンドストリームに相当する。
昨年のデビューアルバム“Good Riddance” は初登場最高52位。
今年のグラミー賞最優秀新人賞にノミネートされた。
初めてシングルチャートにランクインしたのはノア・カーンとの"Everywhere, Everything"。
昨年12月に最高79位を記録。
自身初のランクインは6月22日付で本アルバムからのカット"Close to You"が49位に初登場した。
サブリナ・カーペンターと同様に昨年のテイラー・スイフトエラズツアーのオープニングアクトをつとめた。
6月23日ロンドンのウェンブリースタジアムで開催されたエラズツアーにも参加。
Surprise Songsのコーナーで本アルバムの"Us"をテイラーと共にパフォーマンスした。
レコードは色違いの7種類がありそのうち2種はエイブラムスのウェブストアで限定販売されたサイン入りとターゲット限定盤。
レコードの売上は4万1千枚で彼女のベストなのは当然として今年のレコード売上でも6番目に大きな売上を記録。
モーガン・ウォレンの “One Thing at a Time” は微増の7万3千ユニットで4位から3位に上昇。
通算19週も1位を記録。
前作 “Dangerous: The Double Album” も26万5千ユニット(7万4千枚)で1位に初登場し10週も1位を記録。
アメリカでの人気は根強い。
こちらも外盤を購入したが好みでなくほとんど聴いてない。
ビリー・アイリッシュの “Hit Me Hard and Soft” は17%減の7万ユニットで2位から4位に後退。
ペソ・プルマの “Éxodo” が6万4千ユニット(0枚)で5位に初登場。
ストリーミングユニットがほぼ全ての6万4千ユニットでこれはオンディマンドストリーム8,751万回に相当する。
昨年のの “Génesis” は7万3千ユニットで最高3位を記録。
チャペル・ローンの“The Rise and Fall of a Midwest Princess”は32%増の6万1千ユニットで8位から6位に上昇。
売上は87%増の1万5千枚。
ストリーミングユニットは21%増の4万6千でこれは6,050万回のオンディマンドストリームに相当する。
6月9日ガバナーズ・ボール・ミュージック・フェスティバル3日目アリアナ・グランデのシャウトアウトに促されて行われたパフォーマンスが大きく報道されて話題を呼んだ。
相変わらずメディア露出が続いており6月20日までの集計期間では16日のボナルー・ミュージック・アンド・アーツ・フェスティバルに出演。
6月21日早朝にNBCジミー・ファロンのトゥナイトショウでインタビューとパフォーマンスが放映され売上増につながった。
多くのアルバムがトップ10内に初登場してピークを迎えるのに対して本アルバムはチャートイン12週目のトップ10入り。
最近ではノア・カーンの“Stick Season” が29週目にデラックス盤の発売で100位から3位に上昇して初のトップ10入りを果たして以来の遅いトップ10入り記録。
それより前でトップ10入りに12週以上を要したのはドージャ・キャット“Hot Pink” 。
2020年5月16日付でチャートイン27週目に19位から9位に上昇してトップ10入りした。
モーガン・ウォレンの “Dangerous: The Double Album” は1%減の4万3千ユニットながら10位から7位に上昇。
トップ10内在位は149週目で単独2位。
アリアナ・グランデのナンバーワンルバム “Eternal Sunshine” が87%増の4万1千ユニットで23位から8位に上昇。
アリアナ・グランデのウェブストアで期間限定販売されたサイン入りCDで売上増。
チャーリー・エックスシーエックスの “Brat” は8%減の4万1千ユニットながら9位変わらず。
2022年の “Crash” は3万1千5百ユニット(1万9千枚)初登場最高7位。
売上もチャートポジションも前作を大きく上回った。
リードシングル“Von Dutch” は2022年にホット・ダンス/エロクトロニック・ソングスチャートで初登場最高7位を記録。
本アルバムも14種類のレコードが売上に貢献。
カラー違いに、エフェメラ同梱の2種類のデラックス盤、そのうち1種類は7インチのボーナスレコードがついている。
CDは通常盤のほか、サイン入りCD、Tシャツが同梱されたデラックスボックスセットが販売された。
さらにダウンロードは6月10日にボーナストラック3曲が追加されたデラックス盤も発売されている。
シャブージーの3枚目 “Where I've Been, Isn't Where I'm Going” が1%増の4万1千ユニットで12位から10位に上昇してトップ10再突入。
彼にとってこれが初のチャートインでトップ10入り。
売上はすべてダウンロードで他のフォーマットは無い。
今週のトップ10のうち6枚が女性アーテイストによるもの。
これは本年1月27日付以来。
その時はカリ・ウチス、ニッキー・ミナージュ、シザとテイラーの4人で6枚。
テイラーが3枚を送り込んでいた。
6人のアーティストで6枚を占めるのはほぼ5年ぶり。
2019年9月21日付でテイラー・スイフトのLover(1位)メラニー・マルティネスK-12(3位)リゾCuz I Love You(6位)ビリー・アイリッシュ When We All Fall Asleep,Where Do We Go?(8位)ラナ・デル・レイ Norman Fucking Rockwell!(9位)とザ・ハイウェイメンのセルフタイトルアルバム(10位)で6枚をしめた。
1 1 The Tortured Poets Department / Taylor Swift 115,000 (28,000)
2 – ★The Secret of Us / Gracie Abrams 89,000 (50,000)
3 4 ★One Thing at a Time / Morgan Wallen 73,000
4 2 Hit Me Hard and Soft / Billie Eilish 70,000
5 - ★Éxodo / Peso Pluma 64,000 (0)
6 8 ★The Rise and Fall of a Midwest Princess / Chappell Roan 61,000 (15,000)
7 10 Dangerous:The Double Album / Morgan Wallen 43,000
8 23 ★Eternal Sunshine / Ariana Grande 41,000
9 9 Brat / Charlie XCX 41,000
10 12 ★Where I've Been, Isn't Where I'm Going / Shaboozey 41,000
【シングル】
ポスト・マローンとモーガン・ウォレンの “I Had Some Help” が1位に復帰して通算6週目の1位。
6週1位を記録するのはジャック・ハーロウLovin on Meの5週を抜いて今年最長。
ポスト・マローン6枚目とモーガン・ウォレン2枚目の全米ナンバー1。
シングルチャートとカントリーチャートの双方で1位を記録した27曲目のシングルとなり、両チャートで1位に初登場して3週連続で1位をキープした史上初の曲となった。
さらに5週連続に記録を更新。
史上初の2週連続記録を達成したのは昨年のオリバー・アンソニー・ミュージック Rich Men North of Richmond。
エアプレイ5%増の7,650万でRadio Songs 2位から1位に上昇。
ストリーミングは3%減の3,910万でStreaming Songs 2位から4位に後退。
売上は8%減の1万2千で Digital Song Sales 3位変わらず。
8週目でエアプレイチャートトップのトップに立ちポスト・マローンにとって2019年から翌年にかけて11週1位を記録したCircles以来2枚目、モーガン・ウォレンは初の1位を記録。
カントリーエアプレイチャートでも2週連続1位。
カントリーとオールジャンルの両エアプレイチャートで1位になった曲はたったの6曲しかない。
カントリーエアプレイとRadio Songs両方で1位になった曲のリスト
① I Had Some Help / Post Malone feat.Morgan Wallen 今の所1週間、8週目で達成
② Fast Car / Luke Combs 2023年4週間、16週目で達成
③ I Hope / Gabby Barrett feat.Charlie Puth 2020年1週間、35週目で達成
④ Meant To Be / Bebe Rexha &Florida Georgia Line 2018年5週間、14週目で達成
⑤ Need You Now / Lady A 2010年2週間、26週目で達成
⑥ You Belong With Me / Taylor Swift 2009年2週間、21週目で達成
シングルチャートで1位に到達したのは① I Had Some Helpだけだ。
Hot Country Songs は7週連続1位。
シャブージーの “A Bar Song(Tipsy)” が3位から2位に上昇。
2004年に最高2位を記録したJ-クウォン“Tipsy” が使われている。
6月30日の夜ベット・アワーズにおいて、7番目のパフォーマーとしてふたり(シャブージーとJ-クウォン)で両曲のマッシュアップをパフォーマンスした。
来週のチャートで効果があらわれるだろう。
売上は7%増の2万2千で Digital Song Sales 7週1位。
シャブージーはビヨンセのナンバー1アルバム“Cowboy Carter” 収録曲のうち2曲 “Spaghettii” と“Sweet*Honey*Buckiin” で客演しそれぞれ31位と61位にランクインした。
ケンドリック・ラマーの “Not Like Us” は6位から3位に上昇。
チャート史上1,171曲目でナンバー1で79枚目の初登場1位を記録。
6月19日にカリフォルニア、イングルウッドのザ・フォーラムで開催されたザ・ポップ・アウト:ケン&フレンズで "Not Like Us" を5回にわたり異なる要素を盛り込んだヴァージョンでパフォーマンスした。
ストリーミング30%増の4,540万で今週のストリーミングゲイナーを獲得して Streaming Songs 獲得。
売上も101%増の8千で今週のセールスゲイナー獲得。
Hot Rap Songs 7週、Hot R&B/Hip-Hop Songs 5週1位。
3月の “Like That” でラマーは自分がラッパーナンバー1でドレイクやジェイ・コールはめじゃないと二人をディスった。
もとはドレイクのFirst Person Shooter なんだけど、3人のほかにエイサップ・ロッキー、リック・ロス、ザ・ウィークエンド、イェも巻き込んだディスり合いになっている。
そんな話題は日本に伝わることがなく目にすることも耳にすることもない。
あいかわらずキレイな男の子や女の子がいっぱい出てきてチャカチャカ踊っているだけだ(笑)
平和で良い。
ケンドリック・ラマーのナンバー1リスト
“Not Like Us” 2024/5/18 (今の所1週間)
“Like That” 2024/4/6 3週間
“Humble” 2017/5/6 1週間
“Bad Blood” 2015/6/6 1週間
サブリナ・カーペンターが2曲をトップ5に送り込んでいる。
先週の1位 “Please Please Please” は5位に後退。
“Espresso” は4位変わらず。
“Please Please Please” のエアプレイは203%増の970万で今週のエアプレイゲイナー獲得。
“Please Please Please” のオフィシャルビデオは6月7日リリース。
現在のボーイフレンドであるオスカーノミネート俳優バリー・キーガンが出演している。
リリース日の翌日にNYのフラッシング・メドウズ・コロナ・パークで開催されたゴバナーズ・ボール・フェスティバルで両曲のパフォーマンスを披露。
8月23日リリース予定のニューアルバムShort n' Sweet に収録予定。
また彼女はテイラー・スウィフトのエラズ・ツアーで昨年8月から今年の3月にかけての
メキシコ・アルゼンチン・ブラジル・オーストラリア・シンガポール30公演でオープニングアクトをつとめた。
東京公演には来ていない💢
前座があると本公演は1時間遅れになるから無い方が良かったけど🤣
トミー・リッチマンの初ヒット “Million Dollar Baby” は5位から6位に後退。
彼の過去のチャートインは昨年11月にブレント・ファイヤズ “Upset” にフィーチャーされてHot R&B Songs 12位 Hot R&B/Hip Hop Songs 33位にランクインのみ。
まったくの新人がチャート上位に初登場したのは昨年のオリバー・アンソニー・ミュージック“Rich Men North of Richmond” 以来。
オリバーはその後音沙汰無しだがトミーはどうなるか楽しみ。
Hot R&B Songsで9週連続1位。
ホージア “Too Sweet” は7位変わらず。
ワンチャンスを活かして1位に到達しておいて良かったね🤣
Hot Rock&Alternative Songsは12週1位。
Hot Rock Songs とHot Alternative Songsは13週1位。
ベンソン・ブーンの最高2位に到達した大ヒット “Beautiful Things” は8位変わらず。
テディー・スイムズのナンバー1ヒット “Lose Control” は9位変わらず。
ビリー・アイリッシュの “Birds of a Feather” は10位変わらず。
7枚目のトップ10入りで新作アルバム Hit Me Hard and Soft からLunch(最高5位)に続く2枚目のトップ10入り。
ビリー・アイリッシュのトップ10ヒットリスト
Birds of a Feather 2024/6/22 最高9位
Lunch 2024/6/1 最高5位
Your Power 2021/5/15 最高10位
Therefore I Am 2020/11/28 最高2位
My Future 2020/8/15 最高6位
Everything I Wanted 2019/11/30 最高8位
Bad Guy 2019/8/24 最高1位(1週間)
1 2 I Had Some Help / Post Malone featuring Morgan Wallen
2 3 A Bar Song (Tipsy) / Shaboozey
3 6 Not Like Us / Kendrick Lamar
4 4 Espresso / Sabrina Carpenter
5 1 Please Please Please / Sabrina Carpenter
6 5 Million Dollar Baby / Tommy Richman
7 7 Too Sweet / Hozier
8 8 Beautiful Things / Benson Boone
9 9 Loose Control / Teddy Swims
10 10 Birds of a Feather / Billie Eilish
次週≪≫前週
この記事へのコメント