【アルバム】
テイラー・スウィフトの “The Tortured Poets Department” が1%減の11万4千ユニット(3万5千枚)で11週連続1位。
女性アーティストではホイットニー・ヒューストンの“The Bodyguard” が1992年から翌年にかけて13週連続(通算20週)で1位をキープして以来の最長記録。
昨年のモーガン・ウォレン “One Thing at a Time” 以来の発売から11週連続1位を飾った。
“One Thing at a Time” は最初の12週連続1位。
彼女の14枚のナンバー1アルバムの中で“1989” と “Fearless” の2枚と並ぶ最も長い11週在位となった。
デビューから11週連続で1位をキープしたのはFolkloreの6週を抜いて最長。
ストリーミングユニットは10%減の7万8千ユニットでこれはオンディマンドストリーム1億209万回に相当する。
売上は27%増の3万5千でTop Album Sales 通算5週目の1位。
彼女のウェブストアで6月に短期間限定で販売された2種類のCDが出荷されて売上増。
価格は7ドル99セントで通常盤16曲に加えてボーナストラックが収録されている。
ボーナストラックは“Fortnight”、 “Flesh Out the Slammer” いずれかののアコースティックヴァージョン。
TTPDと略される本作は東海岸時間19日零時に16曲収録のスタンダード盤がリリースされた。
2時間後に31曲収録の拡張盤がダウンロードとストリーミングでリリース。
テイラーは「午前2時のサプライズ!TTPDはシークレットダブルアルバム。過去2年でたくさんの 苦しい詩を書いたの。それをみんなと分かち合いたい。これがTTPD2回目15曲追加盤。これで全てはみんなのもの」と書いた。
TTPDはテイラー14枚目のナンバー1アルバム。
ジェイ・Zと並びビートルズ19枚に次ぐ史上2位タイとなった。
ナンバー1アルバムの多いアーティスト
19, The Beatles
14, Jay-Z
14, Taylor Swift
13, Drake
11, Bruce Springsteen
11, Barbra Streisand
11, Ye (formerly Kanye West)
10, Eminem
10, Future
10, Elvis Presley
またテイラー・スウィフトの1位在位週数は80週となり、ソロアーティストでは最高記録更新。
2位はエルヴィス・プレスリーの67週。
これでテイラー・スイフトの11週ナンバー1は“1989” と “Fearless”に続く3枚目。
3枚の11週ナンバー1を記録したアーティストはたったの3組しかいない。
他の2組は下記の通り。
① ホイットニー・ヒューストン
Whitney Houston 1986年 14週1位
Whitney 1987年 11週1位
The Bodyguard 1992年-93年 20週1位
② ザ・ビートルズ
Meet the Beatles 1964年11週1位
A Hard Days Night 1964年14週1位
Sgt.Pepper’s Lonely Hearts Club Band 1967年15週1位
Abbey Road 1969年-70年11週1位。
最初の11週間で1位を連続してキープしたアルバムはチャート史上他に3枚しかない。
モーガン・ウォレンの“One Thing at a Time”は2023年から24年にかけて12週連続で1位をキープして通算19週1位を記録。
ホイットニー・ヒューストンの“Whitney”は1986年に最初の11週連続で1位をキープ。
スティービー・ワンダーの“Songs in the Key of Life”は1976年に最初の13週連続で1位をキープして通算14週1位を記録。
1991年にルミネイトによる集計が始まってからは初週にナンバー1デビューを飾るアルバムが普通になったが以前は稀だった。
ルミネイトによる集計が始まる前に初週1位を記録したのはホイットニーとスティービーの2枚を含めてたったの6枚しかない。
モーガン・ウォレンの “One Thing at a Time” は1%増の7万4千ユニットで3位から2位に上昇。
通算19週も1位を記録。
前作 “Dangerous: The Double Album” も26万5千ユニット(7万4千枚)で1位に初登場し10週も1位を記録。
アメリカでの人気は根強い。
こちらも外盤を購入したが好みでなくほとんど聴いてない。
メーガン・ジー・スタリオンの “Megan” が6万4千ユニット(1万6千枚)で3位に初登場して6枚目のトップ10入り。
ストリーミングユニットは4万7千でこれは6,267万かいのオンディマンドストリームに相当する。
6月2日にリリースが予告された本アルバムからは “Cobra” (最高32位)“Hiss” (最高1位)“Boa” (最高39位)3枚の先行シングルがリリースされている。
彼女のウェブサイト限定で販売された3種類のカバー違いのCDのほか5種類のデジタルアルバムがある。
デジタルアルバムは誰でも買える通常盤のほかボーナストラック付きアマゾン限定盤、2種類のカバー違いヴァージョン、デジタルサイン付き盤の合計5種類がある。
うしろの3種類はアーティストのウェブサイトでの限定販売。
ビリー・アイリッシュの “Hit Me Hard and Soft” は10%減の6万3千ユニットながら4位変わらず。
チャペル・ローンの“The Rise and Fall of a Midwest Princess”は2%減の6万ユニットながら6位から5位に上昇して初のトップ5入り。
6月9日ガバナーズ・ボール・ミュージック・フェスティバル3日目アリアナ・グランデのシャウトアウトに促されて行われたパフォーマンスが大きく報道されて話題を呼んだ。
相変わらずメディア露出が続いており6月20日までの集計期間では16日のボナルー・ミュージック・アンド・アーツ・フェスティバルに出演。
6月21日早朝にNBCジミー・ファロンのトゥナイトショウでインタビューとパフォーマンスが放映された。
多くのアルバムがトップ10内に初登場してピークを迎えるのに対して本アルバムはチャートイン12週目のトップ10入り。
最近ではノア・カーンの“Stick Season” が29週目にデラックス盤の発売で100位から3位に上昇して初のトップ10入りを果たして以来の遅いトップ10入り記録。
それより前でトップ10入りに12週以上を要したのはドージャ・キャット“Hot Pink” 。
2020年5月16日付でチャートイン27週目に19位から9位に上昇してトップ10入りした。
今週のトップ5のうち4枚が女性アーテイストによるもの。
これは2023年3月25日付以来1年以上ぶり。
その時はトゥワイス、マイリー・サイラス、シザとカロルGの4人で4枚。
1位はモーガンウォレンのOne Thing at a Timeだった。
モーガン・ウォレンの “Dangerous: The Double Album” は1%増の4万4千ユニットで7位から6位に上昇。
トップ10内在位は150週目で単独2位。
ペソ・プルマの “Éxodo” は37%減の4万で5位から7位に後退。
昨年の “Génesis” は7万3千ユニットで最高3位を記録。
シャブージーの3枚目 “Where I've Been, Isn't Where I'm Going” は1%減の4万ユニットながら10位から8位に上昇。
彼にとってこれが初のチャートインでトップ10入り。
売上はすべてダウンロードで他のフォーマットは無い。
ノア・カーンの “Stick Season” は微増の3万9千ユニットで11位から9位に上昇。
ビヨンセの “Cowboy Carter” は133%増の3万9千ユニットで50位から10位に上昇。
デラックス盤レコードが発売されて売上1,673%増の2万4千枚。
レコード売上枚数は3,551%増の2万3千枚。
1 1 The Tortured Poets Department / Taylor Swift 114,000 (35,000)
2 3 ★One Thing at a Time / Morgan Wallen 74,000
3 – ★Megan / Megan Thee Stallion 64,000 (16,000)
4 4 Hit Me Hard and Soft / Billie Eilish 63,000
5 6 The Rise and Fall of a Midwest Princess / Chappell Roan 60,000
6 7 ★Dangerous:The Double Album / Morgan Wallen 44,000
7 5 Éxodo / Peso Pluma 40,000
8 10 Where I've Been, Isn't Where I'm Going / Shaboozey 40,000
9 11 ★Stick Season / Noah Kahan 39,000
10 50 ★Cowboy Carter / Beyoncé 39,000 (24,000)
【シングル】
シャブージーの “A Bar Song(Tipsy)” が2位から1位に上昇。
Hot Country Songs も1位に復帰して通算4週目の1位。
バージニア州出身のシャブージー(本名コリンズ・オビンナ・チブエゼ)の本曲以前のチャートインは2曲。
ビヨンセのナンバー1アルバム“Cowboy Carter” 収録曲のうち2曲 “Spaghettii” と“Sweet*Honey*Buckiin” で客演しそれぞれ31位と61位にランクインした。
“A Bar Song(Tipsy)” は最高5位を記録したアルバム“Where I’ve Been,Isn’t Where I’m Going” (カントリーアルバムチャート最高2位)からのカット。
29歳でブレイクした彼のキャリアは既に10年に及び満を持しての登場となった。
エアプレイ11%増の6,000万で今週のエアプレイゲイナー獲得してRadio Songs 7位から4位に上昇。
ストリーミンングも10%増の4,480万で Streaming Songs 3位から1位に上昇して初の1位。
売上は6%増の2万3千で Digital Song Sales 8週1位。
本曲には2004年に最高2位を記録したJ-クウォン“Tipsy” が使われている。
6月30日の夜ベット・アワーズにおいて、7番目のパフォーマーとしてふたり(シャブージーとJ-クウォン)で両曲のマッシュアップをパフォーマンスした。
予想通り今週のチャートで効果があらわれた。
ナショナルチャートとカントリーの両チャートで黒人男性アーティストが1位となるのは初。
女性ではビヨンセのTexas Hold‘Emが今年偉業達成。
ナショナルチャートとカントリーの両チャートで1位到達したのは本曲含めて28曲。
ナショナルチャートとカントリーの両チャートで1位到達した曲のリスト
“A Bar Song (Tipsy)” Shaboozey, 2024
“I Had Some Help” Post Malone feat. Morgan Wallen, 2024
“Texas Hold ‘Em” Beyoncé, 2024
“I Remember Everything” Zach Bryan feat. Kacey Musgraves, 2023
“Rich Men North of Richmond” Oliver Anthony Music, 2023
“Try That in a Small Town” Jason Aldean, 2023
“Last Night” Morgan Wallen, 2023
“All Too Well (Taylor’s Version)” Taylor Swift, 2021
“We Are Never Ever Getting Back Together” Taylor Swift, 2012
“Amazed” Lonestar, 1999-2000
“Islands in the Stream” Kenny Rogers duet with Dolly Parton, 1983
“I Love a Rainy Night” Eddie Rabbitt, 1981
“9 to 5” Dolly Parton, 1981
“Lady” Kenny Rogers, 1980
“Southern Nights” Glen Campbell, 1977
“Convoy” C.W. McCall, 1975-76
“I’m Sorry” John Denver, 1975
“Rhinestone Cowboy” Glen Campbell, 1975
“Thank God I’m a Country Boy” John Denver, 1975
“Before the Next Teardrop Falls” Freddy Fender, 1975
“(Hey Won’t You Play) Another Somebody Done Somebody Wrong Song” B.J. Thomas, 1975
“I Can Help” Billy Swan, 1974
“The Most Beautiful Girl” Charlie Rich, 1973
“Honey” Bobby Goldsboro, 1968
“Harper Valley P.T.A.” Jeannie C. Riley, 1968
“Big Bad John” Jimmy Dean, 1961
“El Paso” Marty Robbins, 1959-60
“The Battle of New Orleans” Johnny Horton, 1959
チャート史上1,174曲目のナンバー1ソングでタイトルに song という言葉を含む11曲目のナンバー1ソングとなった。
song がタイトルに含まれる曲としてはスティービーBのBecause I Love You(The Postman Song)以来34年ぶり。
タイトルに song という言葉を含むナンバー1ソングのリスト
“A Bar Song (Tipsy)” Shaboozey, 2024
“Because I Love You (The Postman Song)” Stevie B, 1990
“There’ll Be Sad Songs (To Make You Cry)” Billy Ocean, 1986
“Escape (The Pina Colada Song)” Rupert Holmes, 1979-80
“Silly Love Songs” Wings, 1976
“I Write the Songs” Barry Manilow, 1976
“(Hey Won’t You Play) Another Somebody Done Somebody Wrong Song” B.J. Thomas, 1975
“Annie’s Song” John Denver, 1974
“Killing Me Softly With His Song” Roberta Flack, 1973
“Song Sung Blue” Neil Diamond, 1972
“The Chipmunk Song” The Chipmunks with David Seville, 1958-59
ポスト・マローンとモーガン・ウォレンの “I Had Some Help” は1位から2位に後退。
ポスト・マローン6枚目とモーガン・ウォレン2枚目の全米ナンバー1。
シングルチャートとカントリーチャートの双方で1位を記録した27曲目のシングルとなり、両チャートで1位に初登場して3週連続で1位をキープした史上初の曲となった。
さらに5週連続に記録を更新。
史上初の2週連続記録を達成したのは昨年のオリバー・アンソニー・ミュージック Rich Men North of Richmond。
エアプレイ4%増の7,970万でRadio Songs 2週連続1位。
8週目でエアプレイチャートトップのトップに立ちポスト・マローンにとって2019年から翌年にかけて11週1位を記録したCircles以来2枚目、モーガン・ウォレンは初の1位を記録。
カントリーエアプレイチャートでも2週連続1位。
カントリーとオールジャンルの両エアプレイチャートで1位になった曲はたったの6曲しかない。
カントリーエアプレイとRadio Songs両方で1位になった曲のリスト
① I Had Some Help / Post Malone feat.Morgan Wallen 今の所1週間、8週目で達成
② Fast Car / Luke Combs 2023年4週間、16週目で達成
③ I Hope / Gabby Barrett feat.Charlie Puth 2020年1週間、35週目で達成
④ Meant To Be / Bebe Rexha &Florida Georgia Line 2018年5週間、14週目で達成
⑤ Need You Now / Lady A 2010年2週間、26週目で達成
⑥ You Belong With Me / Taylor Swift 2009年2週間、21週目で達成
シングルチャートで1位に到達したのは① I Had Some Helpだけだ。
Hot Country Songs は7週連続1位。
ケンドリック・ラマーの “Not Like Us” は3位変わらず。
チャート史上1,171曲目でナンバー1で79枚目の初登場1位を記録。
6月19日にカリフォルニア、イングルウッドのザ・フォーラムで開催されたザ・ポップ・アウト:ケン&フレンズで "Not Like Us" を5回にわたり異なる要素を盛り込んだヴァージョンでパフォーマンスした。
Hot Rap Songs 8週、Hot R&B/Hip-Hop Songs 6週1位。
3月の “Like That” でラマーは自分がラッパーナンバー1でドレイクやジェイ・コールはめじゃないと二人をディスった。
もとはドレイクのFirst Person Shooter なんだけど、3人のほかにエイサップ・ロッキー、リック・ロス、ザ・ウィークエンド、イェも巻き込んだディスり合いになっている。
そんな話題は日本に伝わることがなく目にすることも耳にすることもない。
あいかわらずキレイな男の子や女の子がいっぱい出てきてチャカチャカ踊っているだけだ(笑)
平和で良い。
ケンドリック・ラマーのナンバー1リスト
“Not Like Us” 2024/5/18 (今の所1週間)
“Like That” 2024/4/6 3週間
“Humble” 2017/5/6 1週間
“Bad Blood” 2015/6/6 1週間
サブリナ・カーペンターが2曲をトップ10に送り込んでいる。
“Espresso” は4位変わらず。
“Please Please Please” は5位から6位に後退。
“Please Please Please” のオフィシャルビデオは6月7日リリース。
現在のボーイフレンドであるオスカーノミネート俳優バリー・キーガンが出演している。
リリース日の翌日にNYのフラッシング・メドウズ・コロナ・パークで開催されたゴバナーズ・ボール・フェスティバルで両曲のパフォーマンスを披露。
8月23日リリース予定のニューアルバムShort n' Sweet に収録予定。
また彼女はテイラー・スウィフトのエラズ・ツアーで昨年8月から今年の3月にかけての
メキシコ・アルゼンチン・ブラジル・オーストラリア・シンガポール30公演でオープニングアクトをつとめた。
東京公演には来ていない💢
前座があると本公演は1時間遅れになるから無い方が良かったけど🤣
トミー・リッチマンの初ヒット “Million Dollar Baby” は6位から5位に上昇。
彼の過去のチャートインは昨年11月にブレント・ファイヤズ “Upset” にフィーチャーされてHot R&B Songs 12位 Hot R&B/Hip Hop Songs 33位にランクインのみ。
まったくの新人がチャート上位に初登場したのは昨年のオリバー・アンソニー・ミュージック“Rich Men North of Richmond” 以来。
オリバーはその後音沙汰無しだがトミーはどうなるか楽しみ。
Hot R&B Songsで10週連続1位。
ホージア “Too Sweet” は7位変わらず。
ワンチャンスを活かして1位に到達しておいて良かったね🤣
Hot Rock&Alternative Songsは13週1位。
Hot Rock Songs とHot Alternative Songsは14週1位。
ベンソン・ブーンの最高2位に到達した大ヒット “Beautiful Things” は8位変わらず。
テディー・スイムズのナンバー1ヒット “Lose Control” は9位変わらず。
チャペル・ローンの “Good Luck Baby!” が11位から10位に上昇。
彼女にとって初のトップ10入り。
ストリーミングよこばいの2,090万。
エアプレイ20%増の1,600万。
売上は342%増の1万1千。
本曲はスタンドアローンシングルでトップ5入りしたアルバム The Rise and Fall of a Midwest Princess には収録されていない。
日本でフィジカル入手するのは困難だ。
1 2 ★A Bar Song (Tipsy) / Shaboozey
2 1 ★I Had Some Help / Post Malone featuring Morgan Wallen
3 3 Not Like Us / Kendrick Lamar
4 4 Espresso / Sabrina Carpenter
5 6 Million Dollar Baby / Tommy Richman
6 5 Please Please Please / Sabrina Carpenter
7 7 Too Sweet / Hozier
8 8 Beautiful Things / Benson Boone
9 9 Loose Control / Teddy Swims
10 11 ★Good Luck Baby! / Chappell Roan
★はポイント増
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