本日放映されたNHK杯将棋トーナメント1回戦第15局近藤誠也七段VS斎藤裕也四段戦は久しぶりに面白かった。
紆余曲折あったが最後は齊藤裕也四段が詰みを逃して逆転負け。
詰みがあった局面は133手目に近藤七段が 7三金 と桂を取って下駄を預けた局面。
この局面で斎藤四段は 4六銀 と打った。そこまでは正解。
同飛 に 6七角成 と詰めば大妙手、実際には転落の一手を指してしまった。
6七角成 などと洒落ずに 6六金 と打てば詰んでいた。
6六金 4七玉 にそこで 5八角成 と捨てる。
以下 同玉 4六桂 4七玉 3五桂 3六玉 2五銀 4五玉 5四金 3五玉 3四飛 4六玉 4四飛 3五玉 4五金 まで変化あるも詰み。
4六桂 に 同角 は 2八飛 と打って詰み。
4六銀 のところは平凡に 6六銀 と打ち、4七玉 に 4六歩 同角 5八角成 同玉 4六桂 同飛 5七金 でも詰み。
6七角成 では駒不足が明白。
せっかく 4六銀 と打ったのに暴発の一手を指してしまったのは残念だった。
さかのぼって斎藤四段の130手目 8五角 に対して 5七玉 と逃げたのが負ければ敗着の大悪手。
5四桂 が詰めろ逃れの詰めろになってしまった。
114手目に斎藤四段が 4四飛成 と角を取った局面は後手玉に詰みがあり明確に先手の勝ち。
6二銀 以下
同銀 同桂成 同玉 6三銀 同玉 6四飛 7二玉 と進行。
6二銀 に 5二玉 も 4二歩成 として長手数の詰みがある。
ここで近藤七段は 7三歩 同桂 と詰みを逃した。
7筋から香を打ち、7四歩 同香 7三歩 6三金 7一玉 7二銀 8二玉 7三香成 同桂 同金 同玉 6三飛成 と指せば比較的簡単な詰みだった。
abemaトーナメントのフィッシャールールほどではないが30秒の秒読みで終盤を正確に指すのは難しい。
その方がドラマがうまれて観る者としては楽しいのだが🤣
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