【アルバム】
ポスト・マローンの “F-1 Trillion” が25万ユニット(8万枚)で1位に初登場して彼にとって6枚目のトップ10入りで3枚目の全米ナンバー1を記録。
2019年の “Hollywood's Bleeding” は3週連続通算5週、2018年の “Beerbongs & Bentleys” は3週連続で1位を記録している。
2023年の前作 “Austin” は11万3千ユニット(3万4千枚)で初登場最高2位。
8月16日に18曲収録の通常盤が発売された。
18曲のうち15曲はカントリーの大スターたちドリー・パートン、ハンク・ウィリアムス、ブラット・ペイズリー、ブレイク・シェルトン、ハーディーやモーガン・ウォレンとのコラボ。
その後ポスト・マローンのソロ9曲を追加収録したデラックス盤 “Long Bed” エディションが発売された。
“F-1 Trillion” はカントリーアルバムチャートでも初の1位を記録。
ストリーミングユニット16万4千でこれは2億1,286万回のオンディマンドストリームに相当する。
売上枚数8万枚は4種類のレコード(黒の通常盤と3種類の色違い)カセットとCDおよびエクスプリシットとクリーン2ヴァージョンのデジタルダウンロードで構成されている。
レコードは合計2万5千枚売れてポスト・マローンのレコード売上最高記録。
チャペル・ローンの“The Rise and Fall of a Midwest Princess”は1%減の7万2千ユニットながら2位変わらず。
イリノイ州シカゴで毎年開催されるロック・フェスティバル、ロラパルーザのT-MOBILEステージに8月1日に出演して観客の大興奮をよんだのが売上に貢献。
8月11日にサンフランシスコのゴールデン・ゲイト・パークで開催されたOutside Lands Music & Arts Festival で “HOT TO GO!” を演奏する時に一緒に歌わないVIPセクションを非難して盛り上がった。
多くのアルバムがトップ10内に初登場してピークを迎えるのに対して本アルバムはチャートイン12週目のトップ10入り。
最近ではノア・カーンの“Stick Season” が29週目にデラックス盤の発売で100位から3位に上昇して初のトップ10入りを果たして以来の遅いトップ10入り記録。
それより前でトップ10入りに12週以上を要したのはドージャ・キャット“Hot Pink” 。
2020年5月16日付でチャートイン27週目に19位から9位に上昇してトップ10入りした。
テイラー・スウィフトの “The Tortured Poets Department” が27%減の6万2千ユニットで1位から3位に後退。
通算15週1位は女性アーティストでは1971年キャロル・キング “Tapestry” と並び史上3位タイ。
1位は2011年から翌年にかけて24週1位を記録したアデルの “21” で2位はホイットニー・ヒューストンのサントラ “The Bodyguard” の20週。
15週1位はモーガン・ウォレンのOne Thing at a Timeが通算19週1位を記録して以来。
女性アーティストではアデルの21が通算24週1位を記録して以来。
TTPDの15週はテイラー・スイフトの最高記録で彼女のナンバー1在位週は通算84週目となりソロアーティスト最長(2位はエルビスの67週)
モーガン・ウォレンの “One Thing at a Time” は5%減の6万ユニットで3位から4位に後退。
通算19週も1位を記録。
前作 “Dangerous: The Double Album” も26万5千ユニット(7万4千枚)で1位に初登場し10週も1位を記録。
アメリカでの人気は根強い。
こちらも外盤を購入したが好みでなくほとんど聴いてない。
ビリー・アイリッシュの “Hit Me Hard and Soft” は8%減の5万3千ユニットで4位から5位に後退。
ザック・ブライアンの “The Great American Bar Scene” は8%減の4万4千ユニットで5位から6位に後退。
チャーリー・エックスシーエックスの “Brat” は14%減の4万1千ユニットで6位から7位に後退。
2022年の “Crash” は3万1千5百ユニット(1万9千枚)初登場最高7位。
リードシングル“Von Dutch” は2022年にホット・ダンス/エロクトロニック・ソングスチャートで初登場最高7位を記録。
ノア・カーンの “Stick Season” は2%減の3万8千ユニットで7位から8位に後退。
モーガン・ウォレンの “Dangerous: The Double Album” は5%減の3万6千ユニットで8位から9位に後退。
トップ10内在位は153週目で単独2位。
ザック・ブライアンのセルフタイトルアルバムは4微減の3万4千ユニットながら10位変らず。
1 - ★F-1 Trillion / Post Malone 250,000 (80,000)
2 2 The Rise and Fall of a Midwest Princess / Chappell Roan 72,000
3 1 The Tortured Poets Department / Taylor Swift 62,000
4 3 One Thing at a Time / Morgan Wallen 60,000
5 4 Hit Me Hard and Soft / Billie Eilish 53,000
6 5 The Great American Bar Scene / Zach Bryan 44,000
7 6 Brat / Charlie XCX 41,000
8 7 Stick Season / Noah Kahan 38,000
9 8 Dangerous:The Double Album / Morgan Wallen 36,000
10 10 Zach Bryan / Zach Bryan 33,000
★はポイント増
【シングル】
シャブージーの “A Bar Song(Tipsy)” が6週連続通算7週目の1位。
バージニア州出身のシャブージー(本名コリンズ・オビンナ・チブエゼ)の本曲以前のチャートインは2曲。
ビヨンセのナンバー1アルバム“Cowboy Carter” 収録曲のうち2曲 “Spaghettii” と“Sweet*Honey*Buckiin” で客演しそれぞれ31位と61位にランクインした。
“A Bar Song(Tipsy)” は最高5位を記録したアルバム“Where I’ve Been,Isn’t Where I’m Going” (カントリーアルバムチャート最高2位)からのカット。
29歳でブレイクした彼のキャリアは既に10年に及び満を持しての登場となった。
エアプレイ微減の8,820万ながらRadio Songs4週連続1位。
ストリーミングも2%減の3,250万ながらStreaming Songs5週連続通算6週目の1位。
売上は5%増の1万3千ながら Digital Song Sales 1位から2位に後退。
2週続いたエアプレイ・ストリーミング・売上の3要素すべて1位からは一歩後退。
Hot Country Songs は9週連続通算11週目の1位。
本曲には2004年に最高2位を記録したJ-クウォン“Tipsy” が使われている。
6月30日の夜ベット・アワーズにおいて、7番目のパフォーマーとしてふたり(シャブージーとJ-クウォン)で両曲のマッシュアップをパフォーマンスした。
ナショナルチャートとカントリーの両チャートで黒人男性アーティストが1位となったのは初。
女性ではビヨンセのTexas Hold‘Emが今年偉業達成。
ナショナルチャートとカントリーの両チャートで1位到達したのは本曲含めて28曲。
ナショナルチャートとカントリーの両チャートで1位到達した曲のリスト
“A Bar Song (Tipsy)” Shaboozey, 2024
“I Had Some Help” Post Malone feat. Morgan Wallen, 2024
“Texas Hold ‘Em” Beyoncé, 2024
“I Remember Everything” Zach Bryan feat. Kacey Musgraves, 2023
“Rich Men North of Richmond” Oliver Anthony Music, 2023
“Try That in a Small Town” Jason Aldean, 2023
“Last Night” Morgan Wallen, 2023
“All Too Well (Taylor’s Version)” Taylor Swift, 2021
“We Are Never Ever Getting Back Together” Taylor Swift, 2012
“Amazed” Lonestar, 1999-2000
“Islands in the Stream” Kenny Rogers duet with Dolly Parton, 1983
“I Love a Rainy Night” Eddie Rabbitt, 1981
“9 to 5” Dolly Parton, 1981
“Lady” Kenny Rogers, 1980
“Southern Nights” Glen Campbell, 1977
“Convoy” C.W. McCall, 1975-76
“I’m Sorry” John Denver, 1975
“Rhinestone Cowboy” Glen Campbell, 1975
“Thank God I’m a Country Boy” John Denver, 1975
“Before the Next Teardrop Falls” Freddy Fender, 1975
“(Hey Won’t You Play) Another Somebody Done Somebody Wrong Song” B.J. Thomas, 1975
“I Can Help” Billy Swan, 1974
“The Most Beautiful Girl” Charlie Rich, 1973
“Honey” Bobby Goldsboro, 1968
“Harper Valley P.T.A.” Jeannie C. Riley, 1968
“Big Bad John” Jimmy Dean, 1961
“El Paso” Marty Robbins, 1959-60
“The Battle of New Orleans” Johnny Horton, 1959
チャート史上1,174曲目のナンバー1ソングでタイトルに song という言葉を含む11曲目のナンバー1ソングとなった。
song がタイトルに含まれる曲としてはスティービーBのBecause I Love You(The Postman Song)以来34年ぶり。
タイトルに song という言葉を含むナンバー1ソングのリスト
“A Bar Song (Tipsy)” Shaboozey, 2024
“Because I Love You (The Postman Song)” Stevie B, 1990
“There’ll Be Sad Songs (To Make You Cry)” Billy Ocean, 1986
“Escape (The Pina Colada Song)” Rupert Holmes, 1979-80
“Silly Love Songs” Wings, 1976
“I Write the Songs” Barry Manilow, 1976
“(Hey Won’t You Play) Another Somebody Done Somebody Wrong Song” B.J. Thomas, 1975
“Annie’s Song” John Denver, 1974
“Killing Me Softly With His Song” Roberta Flack, 1973
“Song Sung Blue” Neil Diamond, 1972
“The Chipmunk Song” The Chipmunks with David Seville, 1958-59
ポスト・マローンとモーガン・ウォレンの “I Had Some Help” は2位変わらず。
ポスト・マローン6枚目とモーガン・ウォレン2枚目の全米ナンバー1。
シングルチャートとカントリーチャートの双方で1位を記録した27曲目のシングルとなり、両チャートで1位に初登場して3週連続で1位をキープした史上初の曲となった。
さらに5週連続まで記録を更新。
史上初の2週連続記録を達成したのは昨年のオリバー・アンソニー・ミュージック Rich Men North of Richmond。
シャブージーの “A Bar Song(Tipsy)” とポスト・マローンとモーガン・ウォレンの “I Had Some Help” の2曲で過去6週間のシングルチャートとカントリーチャートの1位と2位を独占。
シングルチャートとカントリーチャートの1位と2位をカントリーソングが独占するのは昨年8月から9月にかけてジェイソン・アルディーンの “Try That in a Small Town”、モーガン・ウォレンの “Last Night”、ルーク・コムズの “Fast Car”、オリバー・アンソニー・ミュージックの “Richmen North of Richmond” とザック・ブライアンとケーシー・マウグレイブスの “I Remember Everything” で6週連続独占して以来。
今年は2曲だけで6週もトップ2を独占している。
レディ・ガガとブルーノ・マーズの “Die With a Smile” が3位に初登場。
ストリーミングは2,740万。
エアプレイは1,300万。
売上は2万1千で Digital Song Sales 初登場1位。
ガガ10枚目マーズ9枚目のDigital Song Sales 1位。
トップ10入りはマーズ19枚目でガガ18枚目。
多くのトップ10ヒットを持つデュオによるトップ10ヒットは珍しく二人が18曲以上のトップ10ヒットを放っているメンバーによるヒットはこれが6枚目だそうだ。
ケンドリック・ラマーの “Not Like Us” は3位から4位に後退。
6月19日にカリフォルニア、イングルウッドのザ・フォーラムで開催されたザ・ポップ・アウト:ケン&フレンズで "Not Like Us" を5回にわたり異なる要素を盛り込んだヴァージョンでパフォーマンスした。
Hot Rap Songs 15週、Hot R&B/Hip-Hop Songs13週1位。
3月の “Like That” でラマーは自分がラッパーナンバー1でドレイクやジェイ・コールはめじゃないと二人をディスった。
もとはドレイクのFirst Person Shooter なんだけど、3人のほかにエイサップ・ロッキー、リック・ロス、ザ・ウィークエンド、イェも巻き込んだディスり合いになっている。
そんな話題は日本に伝わることがなく目にすることも耳にすることもない。
あいかわらずキレイな男の子や女の子がいっぱい出てきてチャカチャカ踊っているだけだ(笑)
平和で良い。
ケンドリック・ラマーのナンバー1リスト
“Not Like Us” 2024/5/18 (今の所2週間)
“Like That” 2024/4/6 3週間
“Humble” 2017/5/6 1週間
“Bad Blood” 2015/6/6 1週間
ビリー・アイリッシュの “Birds of a Feather” は5位変わらず。
8月11日パリオリンピック閉幕式で本曲をパフォーマンスしたのが貢献。
4枚目のトップ5入りで新作アルバム Hit Me Hard and Soft からLunch(最高5位)に続く2枚目のトップ10入り。
Hot Rock&Alternative Songs とHot Alternative Songsで3週連続1位。
ビリー・アイリッシュのトップ10ヒットリスト
Birds of a Feather 2024/6/22 最高5位
Lunch 2024/6/1 最高5位
Your Power 2021/5/15 最高10位
Therefore I Am 2020/11/28 最高2位
My Future 2020/8/15 最高6位
Everything I Wanted 2019/11/30 最高8位
Bad Guy 2019/8/24 最高1位(1週間)
チャペル・ローンの “Good Luck Baby!” は7位から6位に上昇。
彼女にとって初のトップ10入り。
本曲はスタンドアローンシングルでトップ5入りしたアルバム “The Rise and Fall of a Midwest Princess” には収録されていない。
日本でフィジカル入手するのは困難だ。
今週もサブリナ・カーペンターが2曲をトップ10に送り込んでいる。
2曲をトップ10内に送り込むのは11週連続で今年最長。
“Espresso” は4位から7位に後退。
“Please Please Please” もポイント増で今週のエアプレイゲイナーを獲得しながら8位から9位に後退。
“Please Please Please” のオフィシャルビデオは6月7日リリース。
現在のボーイフレンドであるオスカーノミネート俳優バリー・キーガンが出演している。
リリース日の翌日にNYのフラッシング・メドウズ・コロナ・パークで開催されたゴバナーズ・ボール・フェスティバルで両曲のパフォーマンスを披露。
8月23日リリース予定のニューアルバムShort n' Sweet に収録予定。
また彼女はテイラー・スウィフトのエラズ・ツアーで昨年8月から今年の3月にかけての
メキシコ・アルゼンチン・ブラジル・オーストラリア・シンガポール30公演でオープニングアクトをつとめた。
東京公演には来ていない💢
前座があると本公演は1時間遅れになるから無い方が良かったけど🤣
アルバム “Short n' Sweet” をいち早く入手。
軽快なナンバー揃いのなかなか良いアルバムでおすすめ。
オレが入手したのはドイツ製の外盤。
日本盤は発売にならないとみて買ってしまった。
トミー・リッチマンの初ヒット “Million Dollar Baby” は6位から8位に後退。
彼の過去のチャートインは昨年11月にブレント・ファイヤズ “Upset” にフィーチャーされてHot R&B Songs 12位 Hot R&B/Hip Hop Songs 33位にランクインのみ。
まったくの新人がチャート上位に初登場したのは昨年のオリバー・アンソニー・ミュージック“Rich Men North of Richmond” 以来。
オリバーはその後音沙汰無しだがトミーはどうなるか楽しみ。
Hot R&B Songsで17週連続1位。
テディー・スイムズのナンバー1ヒット “Lose Control” は9位から10位に後退。
トップ10内在位は32週でトップ10内在位週数で単独8位。
トップ10内在位の長い曲のリスト
57, “Blinding Lights” The Weeknd, 2020-21
44, “Stay” The Kid LAROI & Justin Bieber, 2021-22
41, “Last Night” Morgan Wallen, 2023-24
41, “Levitating” Dua Lipa, 2021
38, “As It Was” Harry Styles, 2022-23
37, “Heat Waves” Glass Animals, 2021-22
34, “Cruel Summer” Taylor Swift, 2023-24
32, “Lose Control” Teddy Swims, 2024
31, “Mood” 24kGoldn feat. iann dior, 2020-21
29, “Flowers” Miley Cyrus, 2023-24
28, “Kill Bill” SZA, 2022-23
28, “Anti-Hero” Taylor Swift, 2022-23
すべてが2020年以降の曲となっているのが大きな特徴。
20世紀の曲と同列でとらえてはいけないのだと思う。
1 1 A Bar Song (Tipsy) / Shaboozey
2 2 ★I Had Some Help / Post Malone featuring Morgan Wallen
3 – ★Die With a Smile / Lady Gaga and Bruno Mars
4 3 Not Like Us / Kendrick Lamar
5 5 ★Birds of a Feather / Billie Eilish
6 7 ★Good Luck,Babe! / Chappell Roan
7 4 Espresso / Sabrina Carpenter
8 6 Million Dollar Baby / Tommy Richman
9 8★ Please Please Please / Sabrina Carpenter
10 9 Loose Control / Teddy Swims
★はポイント増
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