Billboard2024年11月9日

【アルバム】
Chromakopia_CD_cover.jpgタイラー・ザ・クリエーターの “CHROMAKOPIA” が29万9千5百ユニット(14万2千枚)で1位に初登場して7枚目のトップ10入りで3枚目のナンバー1を記録。
2021年の前作 “Call Me If You Get Lost” は16万9千ユニット(5万5千枚)で1位に初登場。
ストリーミングユニットは15万7千ユニットでこれは2億1,255万回のオンディマンドストリームに相当する。
レコード売上6万6千枚で1991年のルミネイトによる集計が始まってからラップアルバムとしては3番目のビッグセールスを記録。

11曲収録の通常盤ダウンロード、14曲収録のレコードとCDが発売されている。
14曲収録のデラックス盤ダウンロードとストリーミングルバムもある。

グッズ同梱のデラックスCDボックスが6種類。
レコードは緑色。
それらはアーティストのウェブサイト限定販売。
CDのみの予約も受け付けたがまだ出荷されていない。
フィジカル盤はすべてアーティストのウェブサイト限定販売。

11曲収録の通常盤ダンウロードと14曲収録のデッラクス盤ダウンロードはiTunes Store他で入手が可能。
アーティストのウェブサイトでは販売されていない。

ホールジーの “The Great Impersonator” が9万3千ユニット(8万1千枚)で2位に初登場して5枚目のトップ10入り。
ストリーミングユニットは1万2千ユニットでこれは1,605万回のオンディマンドストリームに相当する。
多種類のCDとグッズ同梱のデラックスボックスセット。
通常盤CD、4種類のカバー違い(サイン入り)CD。
サイン入り含む8種類のレコードも販売されている。
ほとんどがホールジーのオフィシャルサイトでの販売。
ダウンロードも通常盤に加えて7種類の異なるボーナストラック(1曲から3曲)付きが4ドル99セントで販売されている。
レコード売上は2万6千枚で彼女の最高売上を記録。
2021年の前作 “If I Can't Have Love, I Want Power” は9万8千ユニット(7万5百枚)で初登場最高2位。

サブリナ・カーペンターの “Short n' Sweet” は5%減の7万4千ユニットで3位から4位に後退。
通算4週1位を記録。
6枚目のアルバムで初のトップ10入りを果たし初の全米ナンバー1に輝いた。
過去最高は2022年の “Emails I Can't Send” の1万8千ユニット(7千枚)で初登場最高23位。
今回の成績はジャンプアップもいいところである。
いちはやく12曲収録の外盤(ドイツ盤)を入手して聴いているが軽快なポップチューンの連続でおすすめの一枚である。
本アルバムは6月3日にリリースが予告され8月23日に発売された。
サブリナのアルバムはテイラー・スイフトがインスタで強力にプッシュした。

ケルシー・バレリーニの “Patterns” が5万4千ユニット(3万5千枚)で4位に初登場して2枚目のトップ10入り。。
2017年の “Unapologetically” は4万4千ユニット(3万5千枚)で初登場最高7位。

サイン入りを含む8種類のレコードが発売されて売上に貢献。
デジタルダウンロードは3種類。
通常盤とコメント入り、2曲のボーナストラック収録盤。
CDもサイン入り含む2種類。
レコードの売上は1万2千枚で彼女の最高売上を記録。

ロッド・ウェーブの “Last Lap” は24%減の5万1千ユニットで4位から5位に後退。
彼は2019年以来毎年アルバムチャートのトップ10にランクインを果たしている。
これは他にテイラー・スイフトしか達成していない隠れた大記録。
昨年の “Nostalgia” は13万7千ユニット(千5百枚)で初登場1位。

エミネムの “The Death of Slim Shady (Coup de Grâce)” が193%増の4万9千ユニットで44位から6位に上昇。
レコードとカセットが発売になって上昇。
レコードは色違いの5種類が発売されてエミネム自己最高の3万1千枚を売上げた。

グレイシー・エイブラムスの “The Secret of Us” は微減の4万9千ユニットで8位から7位に上昇。
10月18日に7曲が追加収録されたデラックス盤が発売されて7月に2位に初登場して以来のトップ10復帰を先週果たした。

モーガン・ウォレンの “One Thing at a Time” は9%減の4万6千ユニットで6位から8位に後退。
通算19週も1位を記録。
前作 “Dangerous: The Double Album” も26万5千ユニット(7万4千枚)で1位に初登場し10週も1位を記録。
アメリカでの人気は根強い。
こちらも外盤を購入したが好みでなくほとんど聴いてない。

ビリー・アイリッシュの “Hit Me Hard and Soft” は5%減の4万6千ユニットながら9位変わらず。
9月29日にツアーがスタートし、“Birds of a Feather” のオフィシャル・ビデオが9月27日にリリースされた。

グロリラの “Glorious” が11%減の4万5千ユニットで7位から10位に後退。
デジタルダウンロードは通常盤とボーナストラック付きの2種類。
CDはサイン入りが販売されている。

1 - ★CHROMAKOPIA / Tyler.the Creater 299,500 (142,000)
2 – ★The Great Impersonator / Halsey 93,000 (81,000)
3 2 Short n’ Sweet / Sabrina Carpenter 74,000
4 – ★Patterns / Kelsea Ballerini 54,000 (35,000)
5 4 Last Lap / Rod Wave 51,000
6 44 ★The Death of Slim Shady (Coup de Grâce) / Eminem 49,000 (31,000)
7 8 The Secret of Us / Gracie Abrams 49,000
8 6 One Thing at a Time / Morgan Wallen 46,000
9 9 Hit Me Hard and Soft / Billie Eilish 46,000
10 7 Glorious / GloRilla 45,000
★はポイント増

【シングル】
Shaboozey_-_A_Bar_Song_(Tipsy).pngシャブージーの “A Bar Song(Tipsy)” が2位から1位に復帰して通算16週目の1位。
バージニア州出身のシャブージー(本名コリンズ・オビンナ・チブエゼ)の本曲以前のチャートインは2曲。
ビヨンセのナンバー1アルバム“Cowboy Carter” 収録曲のうち2曲 “Spaghettii” と“Sweet*Honey*Buckiin” で客演しそれぞれ31位と61位にランクインした。

“A Bar Song(Tipsy)” は最高5位を記録したアルバム“Where I’ve Been,Isn’t Where I’m Going” (カントリーアルバムチャート最高2位)からのカット。
29歳でブレイクした彼のキャリアは既に10年に及び満を持しての登場となった。

エアプレイ1%増の7,260万でRadio Songs14週連続1位。
ストリーミング8%減の2,210万でStreaming Songs 3位から8位に後退。
(通算9週1位)
売上は19%減の5千でDigital Song Sales 3位から7位に後退。
(通算14週1位)

2020年代のふたけたナンバー1は7曲目。
15週以上1位は3曲。
モーガン・ウォレン Last Night 2023年16週
ハリー・スタイルズ As It Was 2022年16週
シャブージー Abar Song (Tipsy) 15週
マライア・キャリー All I Want for Christmas Is You 12週(トータル14週)
ロディー・リッチ The Box 2020年11週
アデル Easy on Me 2021年10週
BTS Butter 2021年10週

1958年に始まった66年のチャート史上16週以上1位を記録したのは5曲しかない。
1位到達曲のうちたった0.5%である。
5曲はすべて1991年にルミネイトによる集計が開始されてから。

本曲には2004年に最高2位を記録したJ-クウォン“Tipsy” が使われている。
6月30日の夜ベット・アワーズにおいて、7番目のパフォーマーとしてふたり(シャブージーとJ-クウォン)で両曲のマッシュアップをパフォーマンスした。

ナショナルチャートとカントリーの両チャートで黒人男性アーティストが1位となったのは初。
女性ではビヨンセのTexas Hold‘Emが今年偉業達成。

ナショナルチャートとカントリーの両チャートで1位到達したのは本曲含めて28曲。
ナショナルチャートとカントリーの両チャートで1位到達した曲のリスト
“A Bar Song (Tipsy)” Shaboozey, 2024
“I Had Some Help” Post Malone feat. Morgan Wallen, 2024
“Texas Hold ‘Em” Beyoncé, 2024
“I Remember Everything” Zach Bryan feat. Kacey Musgraves, 2023
“Rich Men North of Richmond” Oliver Anthony Music, 2023
“Try That in a Small Town” Jason Aldean, 2023
“Last Night” Morgan Wallen, 2023
“All Too Well (Taylor’s Version)” Taylor Swift, 2021
“We Are Never Ever Getting Back Together” Taylor Swift, 2012
“Amazed” Lonestar, 1999-2000
“Islands in the Stream” Kenny Rogers duet with Dolly Parton, 1983
“I Love a Rainy Night” Eddie Rabbitt, 1981
“9 to 5” Dolly Parton, 1981
“Lady” Kenny Rogers, 1980
“Southern Nights” Glen Campbell, 1977
“Convoy” C.W. McCall, 1975-76
“I’m Sorry” John Denver, 1975
“Rhinestone Cowboy” Glen Campbell, 1975
“Thank God I’m a Country Boy” John Denver, 1975
“Before the Next Teardrop Falls” Freddy Fender, 1975
“(Hey Won’t You Play) Another Somebody Done Somebody Wrong Song” B.J. Thomas, 1975
“I Can Help” Billy Swan, 1974
“The Most Beautiful Girl” Charlie Rich, 1973
“Honey” Bobby Goldsboro, 1968
“Harper Valley P.T.A.” Jeannie C. Riley, 1968
“Big Bad John” Jimmy Dean, 1961
“El Paso” Marty Robbins, 1959-60
“The Battle of New Orleans” Johnny Horton, 1959

チャート史上1,174曲目のナンバー1ソングでタイトルに song という言葉を含む11曲目のナンバー1ソングとなった。
song がタイトルに含まれる曲としてはスティービーBのBecause I Love You(The Postman Song)以来34年ぶり。
タイトルに song という言葉を含むナンバー1ソングのリスト
“A Bar Song (Tipsy)” Shaboozey, 2024
“Because I Love You (The Postman Song)” Stevie B, 1990
“There’ll Be Sad Songs (To Make You Cry)” Billy Ocean, 1986
“Escape (The Pina Colada Song)” Rupert Holmes, 1979-80
“Silly Love Songs” Wings, 1976
“I Write the Songs” Barry Manilow, 1976
“(Hey Won’t You Play) Another Somebody Done Somebody Wrong Song” B.J. Thomas, 1975
“Annie’s Song” John Denver, 1974
“Killing Me Softly With His Song” Roberta Flack, 1973
“Song Sung Blue” Neil Diamond, 1972
“The Chipmunk Song” The Chipmunks with David Seville, 1958-59

レディ・ガガとブルーノ・マーズの “Die With a Smile” が4位から2位に上昇。
トップ10入りはマーズ19枚目でガガ18枚目。
多くのトップ10ヒットを持つデュオによるトップ10ヒットは珍しく二人が18曲以上のトップ10ヒットを放っているメンバーによるヒットはこれが6枚目だそうだ。
マーズは8位の “APT.” と2曲同時にトップ10入り。
2013年3月23日付で “When I Was Your Man” (3位) “Locked Out of Heaven”(10位)の2曲を同時にトップ10入りさせて以来。
3パターンのミックスが69セントで叩き売られた。
“Live in Las Vegas”、インストが10月29日、アコースティックが10月31日にリリースされた。
エアプレイは9%増の4,530万でRadio Songs 11位から9位に上昇。
ストリーミングは1%増の2,260万。
売上は329%増の1万6千で今週のセールスゲイナー獲得してDigital Songs 2週目の1位。

タイラー・ザ・クリエイターが初のトップ10ヒットを2枚送り込んだ。
“St.Chroma” が7位に初登場し “Noid” が43位から10位に上昇。
それぞれストリーミングが2,430万と2,320万。
“St.Chroma” は自身初のStreaming Songs 1位。

ビリー・アイリッシュの “Birds of a Feather” は3位変わらず。
4枚目のトップ5入りで新作アルバム Hit Me Hard and Soft からLunch(最高5位)に続く2枚目のトップ10入り。
Hot Rock&Alternative Songs とHot Alternative Songsで13週連続1位。
ビリー・アイリッシュのトップ10ヒットリスト
Birds of a Feather 最高2位
Lunch 2024/6/1 最高5位
Your Power 2021/5/15 最高10位
Therefore I Am 2020/11/28 最高2位
My Future 2020/8/15 最高6位
Everything I Wanted 2019/11/30 最高8位
Bad Guy 2019/8/24 最高1位(1週間)

今週もサブリナ・カーペンターのトップ10ランンクインは2曲。
“Espresso” は5位から4位に上昇。
“Taste” は9位変わらず。
“Please Please Please” はトップ10から脱落。
“Please Please Please” のオフィシャルビデオは6月7日リリース。
現在のボーイフレンドであるオスカーノミネート俳優バリー・キーガンが出演している。
リリース日の翌日にNYのフラッシング・メドウズ・コロナ・パークで開催されたゴバナーズ・ボール・フェスティバルで両曲のパフォーマンスを披露。
8月23日リリースのニューアルバムShort n' Sweet に収録。
また彼女はテイラー・スウィフトのエラズ・ツアーで昨年8月から今年の3月にかけての
メキシコ・アルゼンチン・ブラジル・オーストラリア・シンガポール30公演でオープニングアクトをつとめた。
東京公演には来ていない💢
前座があると本公演は1時間遅れになるから無い方が良かったけど🤣

アルバム “Short n' Sweet” をいち早く入手。
軽快なナンバー揃いのなかなか良いアルバムでおすすめ。
オレが入手したのはドイツ製の外盤。
日本盤は発売にならないとみて買ってしまった。

ポスト・マローンとモーガン・ウォレンの “I Had Some Help” は6位から5位に上昇。
ポスト・マローン6枚目とモーガン・ウォレン2枚目の全米ナンバー1。
シングルチャートとカントリーチャートの双方で1位を記録した27曲目のシングルとなり、両チャートで1位に初登場して3週連続で1位をキープした史上初の曲となった。
さらに5週連続まで記録を更新。
史上初の2週連続記録を達成したのは昨年のオリバー・アンソニー・ミュージック Rich Men North of Richmond。

テディー・スイムズのナンバー1ヒット “Lose Control” は7位から6位に上昇。
トップ10内在位は42週でトップ10内在位週数で単独3位。
トップ10内在位の長い曲のリスト
57, “Blinding Lights” The Weeknd, 2020-21
44, “Stay” The Kid LAROI & Justin Bieber, 2021-22
42, “Lose Control” Teddy Swims, 2024
41, “Last Night” Morgan Wallen, 2023-24
41, “Levitating” Dua Lipa, 2021
39, “Circles” Post Malone, 2021
38, “As It Was” Harry Styles, 2022-23
37, “Heat Waves” Glass Animals, 2021-22
34, “Cruel Summer” Taylor Swift, 2023-24
31, “Mood” 24kGoldn feat. iann dior, 2020-21
29, “Flowers” Miley Cyrus, 2023-24
28, “Kill Bill” SZA, 2022-23
28, “Anti-Hero” Taylor Swift, 2022-23
すべてが2020年以降の曲となっているのが大きな特徴。
20世紀の曲と同列でとらえてはいけないのだと思う。
チャートインは62週目。
史上最長はHeat Waves の91週で次点が Blinding Lights の90週。

モーガン・ウォレンの “Love Somebody” は1位から8位に後退。
1175曲目のナンバー1で81曲目の初登場1位を記録。
独走態勢に入るのかと思ったら意外な失速。

1 2 A Bar Song (Tipsy) / Shaboozey
2 4 ★Die With a Smile / Lady Gaga and Bruno Mars
3 3 Birds of a Feather / Billie Eilish
4 5 Espresso / Sabrina Carpenter
5 6 I Had Some Help / Post Malone featuring Morgan Wallen
6 7 Loose Control / Teddy Swims
7 – ★St.Chroma / Tyler,The Creator Featuring Daniel Caesar
8 1 Love Somebody / Morgan Wallen
9 9 ★Taste / Sabrina Carpenter
10 43 ★Noid / Tyler,The Creator
★はポイント増

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