Billboard2024年11月16日

【アルバム】
Chromakopia_CD_cover.jpgタイラー・ザ・クリエーターの “CHROMAKOPIA” が47%減の16万ユニット(4万4千5百枚)ながら2週連続1位。
7枚目のトップ10入りで3枚目のナンバー1を記録。
2021年の前作 “Call Me If You Get Lost” は16万9千ユニット(5万5千枚)で1位に初登場。
ストリーミングユニットは27%減の11万5千5百ユニットでこれは1億6,031万回のオンディマンドストリームに相当する。
売上は69%減の4万4千5百枚。

11曲収録の通常盤ダウンロード、14曲収録のレコードとCDが発売されている。
14曲収録のデラックス盤ダウンロードとストリーミングルバムもある。

グッズ同梱のデラックスCDボックスが6種類。
レコードは緑色。
それらはアーティストのウェブサイト限定販売。
CDのみの予約も受け付けたがまだ出荷されていない。
フィジカル盤はすべてアーティストのウェブサイト限定販売。

11曲収録の通常盤ダンウロードと14曲収録のデッラクス盤ダウンロードはiTunes Store他で入手が可能。
アーティストのウェブサイトでは販売されていない。

サブリナ・カーペンターの “Short n' Sweet” は9%減の6万8千ユニットながら3位から2位に上昇。
通算4週1位を記録。
6枚目のアルバムで初のトップ10入りを果たし初の全米ナンバー1に輝いた。
過去最高は2022年の “Emails I Can't Send” の1万8千ユニット(7千枚)で初登場最高23位。
今回の成績はジャンプアップもいいところである。
いちはやく12曲収録の外盤(ドイツ盤)を入手して聴いているが軽快なポップチューンの連続でおすすめの一枚である。
本アルバムは6月3日にリリースが予告され8月23日に発売された。
サブリナのアルバムはテイラー・スイフトがインスタで強力にプッシュした。

リル・ウージー・ヴァートの “Eternal Atake 2” が5万9千ユニット(3千枚)で3位に初登場して5枚目のトップ10入り。
ストリーミングユニットは5万6千ユニットでこれは7,643万回のオンディマンドストリームに相当する。
10月24日に発売がアナウンスされて11月1日に発売された。
7種類のCDが発売されそのうち5種類はトレーディングカードやTシャツが同梱されたボックスセット。
昨年の “Pink Tape” は16万7千ユニット(1万1千枚)で初登場1位。

ザ・キュアの “Songs of a Lost World” が5万7千ユニット(5万3千枚)で4位に初登場して3枚目のトップ10入り。
2008年の “4:13 Dream” (最高16位)以来16年ぶりのリリース。
2004年の “The Cure” (最高7位)1992年の “Wish” (最高2位)がトップ10入り。
ストリーミングユニットは4千ユニットでこれは502万回のオンディマンドストリームに相当する。
売上は5万3千枚でこちらが今週のベストセリングアルバム。
ザ・キュア初のTop Album Sales1位。
5種類のレコードが発売されて2万3千枚を売上げた。

グレイシー・エイブラムスの “The Secret of Us” は2%増の5万ユニットで7位から5位に上昇。
10月18日に7曲が追加収録されたデラックス盤が発売されて7月に2位に初登場して以来のトップ10復帰を先週果たした。

チャペル・ローンの“The Rise and Fall of a Midwest Princess”は5%増の4万6千ユニットで12位から6位に上昇。
11月2日にNBCで放映されたサタデイナイトライブで “Pink Pony Club” と新曲 “The Giver” の2曲を披露した。
多くのアルバムがトップ10内に初登場してピークを迎えるのに対して本アルバムはチャートイン12週目でトップ10入り。
最近ではノア・カーンの“Stick Season” が29週目にデラックス盤の発売で100位から3位に上昇して初のトップ10入りを果たして以来の遅いトップ10入り記録。
それより前でトップ10入りに12週以上を要したのはドージャ・キャット“Hot Pink” 。
2020年5月16日付でチャートイン27週目に19位から9位に上昇してトップ10入りした。

ビリー・アイリッシュの “Hit Me Hard and Soft” は4%減の4万4千ユニットながら9位から7位に上昇。
9月29日にツアーがスタートし、“Birds of a Feather” のオフィシャル・ビデオが9月27日にリリースされた。

ロッド・ウェーブの “Last Lap” は15%減の4万4千ユニットで5位から8位に後退。
彼は2019年以来毎年アルバムチャートのトップ10にランクインを果たしている。
これは他にテイラー・スイフトしか達成していない隠れた大記録。
昨年の “Nostalgia” は13万7千ユニット(千5百枚)で初登場1位。

テイラー・スウィフトの “The Tortured Poets Department” は2%減の4万3千ユニットながら11位から9位に上昇。
通算15週1位は女性アーティストでは1971年キャロル・キング “Tapestry” と並び史上3位タイ。
1位は2011年から翌年にかけて24週1位を記録したアデルの “21” で2位はホイットニー・ヒューストンのサントラ “The Bodyguard” の20週。
15週1位はモーガン・ウォレンのOne Thing at a Timeが通算19週1位を記録して以来。
女性アーティストではアデルの21が通算24週1位を記録して以来。
TTPDの15週はテイラー・スイフトの最高記録で彼女のナンバー1在位週は通算84週目となりソロアーティスト最長(2位はエルビスの67週)

モーガン・ウォレンの “One Thing at a Time” は7%減の4万3千ユニットで8位から10位に後退。
通算19週も1位を記録。
前作 “Dangerous: The Double Album” も26万5千ユニット(7万4千枚)で1位に初登場し10週も1位を記録。
アメリカでの人気は根強い。
こちらも外盤を購入したが好みでなくほとんど聴いてない。

1 1 CHROMAKOPIA / Tyler.the Creater 160,000 (44,500)
2 3 Short n’ Sweet / Sabrina Carpenter 68,000
3 – ★Eternal Atake 2 / Lil Uzi Vert 59,000 (3,000)
4 – ★Songs of a Lost World / The Cure 57,000 (53,000)
5 7 ★The Secret of Us / Gracie Abrams 50,000
6 12 ★The Rise and Fall of a Midwest Princess / Chappell Roan 46,000
7 9 Hit Me Hard and Soft / Billie Eilish 44,000
8 5 Last Lap / Rod Wave 44,000
9 11 The Tortured Poets Department / Taylor Swoft 43,000
10 8 One Thing at a Time / Morgan Wallen 43,000
★はポイント増

【シングル】
Shaboozey_-_A_Bar_Song_(Tipsy).pngシャブージーの “A Bar Song(Tipsy)” が2週連続通算17週目の1位。
モーガン・ウォレン “Last Night” 他4曲の16週から抜け出して単独2位となった。
バージニア州出身のシャブージー(本名コリンズ・オビンナ・チブエゼ)の本曲以前のチャートインは2曲。
ビヨンセのナンバー1アルバム“Cowboy Carter” 収録曲のうち2曲 “Spaghettii” と“Sweet*Honey*Buckiin” で客演しそれぞれ31位と61位にランクインした。

“A Bar Song(Tipsy)” は最高5位を記録したアルバム“Where I’ve Been,Isn’t Where I’m Going” (カントリーアルバムチャート最高2位)からのカット。
29歳でブレイクした彼のキャリアは既に10年に及び満を持しての登場となった。

Hot Country Songs は21週1位。
21週以上1位は8曲目。

エアプレイ3%減の7,070万でRadio Songs15週連続1位。
ストリーミングは4%減の2,120万でStreaming Songs 8位から5位に上昇。
売上は2%増の5千で Digital Song Sales 7位から3位に上昇。

2020年代のふたけたナンバー1は7曲目。
15週以上1位は3曲。
シャブージー Abar Song (Tipsy) 17週
モーガン・ウォレン Last Night 2023年16週
ハリー・スタイルズ As It Was 2022年15週
マライア・キャリー All I Want for Christmas Is You 12週(トータル14週)
ロディー・リッチ The Box 2020年11週
アデル Easy on Me 2021年10週
BTS Butter 2021年10週

本曲には2004年に最高2位を記録したJ-クウォン“Tipsy” が使われている。
6月30日の夜ベット・アワーズにおいて、7番目のパフォーマーとしてふたり(シャブージーとJ-クウォン)で両曲のマッシュアップをパフォーマンスした。

ナショナルチャートとカントリーの両チャートで黒人男性アーティストが1位となったのは初。
女性ではビヨンセのTexas Hold‘Emが今年偉業達成。

ナショナルチャートとカントリーの両チャートで1位到達したのは本曲含めて28曲。
ナショナルチャートとカントリーの両チャートで1位到達した曲のリスト
“A Bar Song (Tipsy)” Shaboozey, 2024
“I Had Some Help” Post Malone feat. Morgan Wallen, 2024
“Texas Hold ‘Em” Beyoncé, 2024
“I Remember Everything” Zach Bryan feat. Kacey Musgraves, 2023
“Rich Men North of Richmond” Oliver Anthony Music, 2023
“Try That in a Small Town” Jason Aldean, 2023
“Last Night” Morgan Wallen, 2023
“All Too Well (Taylor’s Version)” Taylor Swift, 2021
“We Are Never Ever Getting Back Together” Taylor Swift, 2012
“Amazed” Lonestar, 1999-2000
“Islands in the Stream” Kenny Rogers duet with Dolly Parton, 1983
“I Love a Rainy Night” Eddie Rabbitt, 1981
“9 to 5” Dolly Parton, 1981
“Lady” Kenny Rogers, 1980
“Southern Nights” Glen Campbell, 1977
“Convoy” C.W. McCall, 1975-76
“I’m Sorry” John Denver, 1975
“Rhinestone Cowboy” Glen Campbell, 1975
“Thank God I’m a Country Boy” John Denver, 1975
“Before the Next Teardrop Falls” Freddy Fender, 1975
“(Hey Won’t You Play) Another Somebody Done Somebody Wrong Song” B.J. Thomas, 1975
“I Can Help” Billy Swan, 1974
“The Most Beautiful Girl” Charlie Rich, 1973
“Honey” Bobby Goldsboro, 1968
“Harper Valley P.T.A.” Jeannie C. Riley, 1968
“Big Bad John” Jimmy Dean, 1961
“El Paso” Marty Robbins, 1959-60
“The Battle of New Orleans” Johnny Horton, 1959

チャート史上1,174曲目のナンバー1ソングでタイトルに song という言葉を含む11曲目のナンバー1ソングとなった。
song がタイトルに含まれる曲としてはスティービーBのBecause I Love You(The Postman Song)以来34年ぶり。
タイトルに song という言葉を含むナンバー1ソングのリスト
“A Bar Song (Tipsy)” Shaboozey, 2024
“Because I Love You (The Postman Song)” Stevie B, 1990
“There’ll Be Sad Songs (To Make You Cry)” Billy Ocean, 1986
“Escape (The Pina Colada Song)” Rupert Holmes, 1979-80
“Silly Love Songs” Wings, 1976
“I Write the Songs” Barry Manilow, 1976
“(Hey Won’t You Play) Another Somebody Done Somebody Wrong Song” B.J. Thomas, 1975
“Annie’s Song” John Denver, 1974
“Killing Me Softly With His Song” Roberta Flack, 1973
“Song Sung Blue” Neil Diamond, 1972
“The Chipmunk Song” The Chipmunks with David Seville, 1958-59

レディ・ガガとブルーノ・マーズの “Die With a Smile” は2位変わらず。
トップ10入りはマーズ19枚目でガガ18枚目。
多くのトップ10ヒットを持つデュオによるトップ10ヒットは珍しく二人が18曲以上のトップ10ヒットを放っているメンバーによるヒットはこれが6枚目だそうだ。
マーズは8位の “APT.” と2曲同時にトップ10入り。
2013年3月23日付で “When I Was Your Man” (3位) “Locked Out of Heaven”(10位)の2曲を同時にトップ10入りさせて以来。

ビリー・アイリッシュの “Birds of a Feather” は3位変わらず。
4枚目のトップ5入りで新作アルバム Hit Me Hard and Soft からLunch(最高5位)に続く2枚目のトップ10入り。
Hot Rock&Alternative Songs とHot Alternative Songsで14週連続1位。
ビリー・アイリッシュのトップ10ヒットリスト
Birds of a Feather 最高2位
Lunch 2024/6/1 最高5位
Your Power 2021/5/15 最高10位
Therefore I Am 2020/11/28 最高2位
My Future 2020/8/15 最高6位
Everything I Wanted 2019/11/30 最高8位
Bad Guy 2019/8/24 最高1位(1週間)

今週もサブリナ・カーペンターのトップ10ランンクインは2曲。
“Espresso” は4位変わらず。
“Taste” は9位から7位に上昇。
彼女はテイラー・スウィフトのエラズ・ツアーで昨年8月から今年の3月にかけての
メキシコ・アルゼンチン・ブラジル・オーストラリア・シンガポール30公演でオープニングアクトをつとめた。
東京公演には来ていない💢
前座があると本公演は1時間遅れになるから無い方が良かったけど🤣

アルバム “Short n' Sweet” をいち早く入手。
軽快なナンバー揃いのなかなか良いアルバムでおすすめ。
オレが入手したのはドイツ製の外盤。
日本盤は発売にならないとみて買ってしまった。

テディー・スイムズのナンバー1ヒット “Lose Control” は6位から5位に上昇。
トップ10内在位は42週でトップ10内在位週数で単独3位。
トップ10内在位の長い曲のリスト
57, “Blinding Lights” The Weeknd, 2020-21
44, “Stay” The Kid LAROI & Justin Bieber, 2021-22
42, “Lose Control” Teddy Swims, 2024
41, “Last Night” Morgan Wallen, 2023-24
41, “Levitating” Dua Lipa, 2021
39, “Circles” Post Malone, 2021
38, “As It Was” Harry Styles, 2022-23
37, “Heat Waves” Glass Animals, 2021-22
34, “Cruel Summer” Taylor Swift, 2023-24
31, “Mood” 24kGoldn feat. iann dior, 2020-21
29, “Flowers” Miley Cyrus, 2023-24
28, “Kill Bill” SZA, 2022-23
28, “Anti-Hero” Taylor Swift, 2022-23
すべてが2020年以降の曲となっているのが大きな特徴。
20世紀の曲と同列でとらえてはいけないのだと思う。
チャートインは61週目。
チャートインした約3万1千曲でたったの28曲しか達成していないマイルストーンに到達。
史上最長はHeat Waves の91週で次点が Blinding Lights の90週。

ポスト・マローンとモーガン・ウォレンの “I Had Some Help” は5位から6位に後退。
ポスト・マローン6枚目とモーガン・ウォレン2枚目の全米ナンバー1。
シングルチャートとカントリーチャートの双方で1位を記録した27曲目のシングルとなり、両チャートで1位に初登場して3週連続で1位をキープした史上初の曲となった。
さらに5週連続まで記録を更新。
史上初の2週連続記録を達成したのは昨年のオリバー・アンソニー・ミュージック Rich Men North of Richmond。

ベンソン・ブーンの “Beautiful Things” は11位から8位に上昇。
トップ10入りは28週目。

モーガン・ウォレンの “Love Somebody” は8位から9位に後退。
1175曲目のナンバー1で81曲目の初登場1位を記録。
独走態勢に入るのかと思ったら意外な失速。

タイラー・ザ・クリエイター フィーチャリング グロリア、セクシー・レッドとリル・ウェインの “Sticky”が14位から10位に上昇。
ストリーミング5%増の2,090万でStreaming Songs 4位から1位に上昇。
Hot R&B/Hip-Hop Songs とHot Rap Songs の両チャートで3位から1位に上昇。

1 1 A Bar Song (Tipsy) / Shaboozey
2 2 ★Die With a Smile / Lady Gaga and Bruno Mars
3 3 Birds of a Feather / Billie Eilish
4 4 Espresso / Sabrina Carpenter
5 6 Loose Control / Teddy Swims
6 5 I Had Some Help / Post Malone featuring Morgan Wallen
7 9 ★Taste / Sabrina Carpenter
8 11 Beautiful Things / Benson Boone
9 8 Love Somebody / Morgan Wallen
10 14 ★Sticky / Tyler,The Creator Featuring Glorilla,Sexyy Red & Lil Wayne
★はポイント増

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