Billboard2024年11月23日

【アルバム】
Chromakopia_CD_cover.jpgタイラー・ザ・クリエーターの “CHROMAKOPIA” が35%減の10万4千ユニット(2万8千枚)ながら3週連続1位。
7枚目のトップ10入りで3枚目のナンバー1を記録。
2021年の前作 “Call Me If You Get Lost” は16万9千ユニット(5万5千枚)で1位に初登場。
ストリーミングユニットは34%減の7万6千ユニットでこれは1億687万回のオンディマンドストリームに相当する。
売上は37%減の2万8千枚。

11曲収録の通常盤ダウンロード、14曲収録のレコードとCDが発売されている。
14曲収録のデラックス盤ダウンロードとストリーミングルバムもある。
グッズ同梱のデラックスCDボックスが8種類。
発売3週目にあらたに4種のボックスセットの出荷が始まった。

レコードは緑色。
それらはアーティストのウェブサイト限定販売。
フィジカル盤はすべてアーティストのウェブサイト限定販売。

11曲収録の通常盤ダンウロードと14曲収録のデッラクス盤ダウンロードはiTunes Store他で入手が可能。
アーティストのウェブサイトでは販売されていない。

韓国の5人組ボーイグループ、トゥモロー・バイ・トゥギャザーの “The Star Chapter: Sanctuary” が9万8千ユニット(9万5千5百枚)で2位に初登場して6枚目のトップ10入り。
ストリーミングユニットは2千5百ユニットでこれは374万回のオンディマンドストリームに相当する。
グッズ同梱のCDが23種類も発売された。
ボーナストラックつきのダウンロードも8種類ある。
今年4月の “Minisode 3: Tomorrow” は10万7千5百万ユニット(10万3千5百枚)で初登場最高3位。

サブリナ・カーペンターの “Short n' Sweet” は1%増の6万8千ユニットながら2位から3位に後退。
通算4週1位を記録。
6枚目のアルバムで初のトップ10入りを果たし初の全米ナンバー1に輝いた。
過去最高は2022年の “Emails I Can't Send” の1万8千ユニット(7千枚)で初登場最高23位。
今回の成績はジャンプアップもいいところである。
いちはやく12曲収録の外盤(ドイツ盤)を入手して聴いているが軽快なポップチューンの連続でおすすめの一枚である。
本アルバムは6月3日にリリースが予告され8月23日に発売された。
サブリナのアルバムはテイラー・スイフトがインスタで強力にプッシュした。

グレイシー・エイブラムスの “The Secret of Us” は5%増の5万2千ユニットで5位から4位に上昇。
10月18日に7曲が追加収録されたデラックス盤が発売されて7月に2位に初登場して以来のトップ10復帰を先週果たした。

ビリー・アイリッシュの “Hit Me Hard and Soft” は9%増の4万8千ユニットで7位から5位に上昇。
9月29日にツアーがスタートし、“Birds of a Feather” のオフィシャル・ビデオが9月27日にリリースされた。

チャペル・ローンの“The Rise and Fall of a Midwest Princess”は3%増の4万7千ユニットで6位変わらず。
11月2日にNBCで放映されたサタデイナイトライブで “Pink Pony Club” と新曲 “The Giver” の2曲を披露した。
多くのアルバムがトップ10内に初登場してピークを迎えるのに対して本アルバムはチャートイン12週目でトップ10入り。
最近ではノア・カーンの“Stick Season” が29週目にデラックス盤の発売で100位から3位に上昇して初のトップ10入りを果たして以来の遅いトップ10入り記録。
それより前でトップ10入りに12週以上を要したのはドージャ・キャット“Hot Pink” 。
2020年5月16日付でチャートイン27週目に19位から9位に上昇してトップ10入りした。

モーガン・ウォレンの “One Thing at a Time” は1%増の4万3千ユニットで10位から7位に上昇。
通算19週も1位を記録。
前作 “Dangerous: The Double Album” も26万5千ユニット(7万4千枚)で1位に初登場し10週も1位を記録。
アメリカでの人気は根強い。
こちらも外盤を購入したが好みでなくほとんど聴いてない。

テイラー・スウィフトの “The Tortured Poets Department” は微減の4万3千ユニットながら9位から8位に上昇。
通算15週1位は女性アーティストでは1971年キャロル・キング “Tapestry” と並び史上3位タイ。
1位は2011年から翌年にかけて24週1位を記録したアデルの “21” で2位はホイットニー・ヒューストンのサントラ “The Bodyguard” の20週。
15週1位はモーガン・ウォレンのOne Thing at a Timeが通算19週1位を記録して以来。
女性アーティストではアデルの21が通算24週1位を記録して以来。
TTPDの15週はテイラー・スイフトの最高記録で彼女のナンバー1在位週は通算84週目となりソロアーティスト最長(2位はエルビスの67週)

ロッド・ウェーブの “Last Lap” は12%減の3万8千ユニットで8位から9位に後退。
彼は2019年以来毎年アルバムチャートのトップ10にランクインを果たしている。
これは他にテイラー・スイフトしか達成していない隠れた大記録。
昨年の “Nostalgia” は13万7千ユニット(千5百枚)で初登場1位。

ノア・カーンの “Stick Season” は7%増の3万3千ユニットで14位から10位に上昇。

1 1 CHROMAKOPIA / Tyler.the Creater 104,000 (28,000)
2 – ★The Star Chapter:SANCTUARY / TOMORROW X TOGETHER 98,000 (95,500)
3 2 ★Short n’ Sweet / Sabrina Carpenter 68,000
4 5 ★The Secret of Us / Gracie Abrams 52,000
5 7 ★Hit Me Hard and Soft / Billie Eilish 48,000
6 6 ★The Rise and Fall of a Midwest Princess / Chappell Roan 47,000
7 10 ★One Thing at a Time / Morgan Wallen 43,000
8 9 The Tortured Poets Department / Taylor Swoft 43,000
9 8 Last Lap / Rod Wave 38,000
10 14 ★Stick Season / Noah Kahan 33,000
★はポイント増

【シングル】
Shaboozey_-_A_Bar_Song_(Tipsy).pngシャブージーの “A Bar Song(Tipsy)” が3週連続通算18週目の1位。
バージニア州出身のシャブージー(本名コリンズ・オビンナ・チブエゼ)の本曲以前のチャートインは2曲。
ビヨンセのナンバー1アルバム“Cowboy Carter” 収録曲のうち2曲 “Spaghettii” と“Sweet*Honey*Buckiin” で客演しそれぞれ31位と61位にランクインした。

“A Bar Song(Tipsy)” は最高5位を記録したアルバム“Where I’ve Been,Isn’t Where I’m Going” (カントリーアルバムチャート最高2位)からのカット。
29歳でブレイクした彼のキャリアは既に10年に及び満を持しての登場となった。

Hot Country Songs は22週1位。
22週以上1位は7曲目。

エアプレイ2%減の6,920万でRadio Songs16週連続1位。
ストリーミングは6%減の1,990万でStreaming Songs 5位変わらず。
売上は16%増の6千で Digital Song Sales 3位から2位に上昇。

シングルチャートとエプレイチャートを同時に制覇するのは記録更新の15週目。
マライア・キャリー“We Belong Together” の14週を上回った。
シングルチャートとエプレイチャートを同時制覇週数の上位記録
15週 “A Bar Song(Tipsy)” シャブージー
14週 “We Belong Together” マライア・キャリー
12週 “Yeah!” アッシャー
12週 “One Sweet Day” マライア・キャリー&ボーイズⅡメン

2020年代のふたけたナンバー1は7曲目。
15週以上1位は3曲。
シャブージー Abar Song (Tipsy) 18週
モーガン・ウォレン Last Night 2023年16週
ハリー・スタイルズ As It Was 2022年15週
マライア・キャリー All I Want for Christmas Is You 12週(トータル14週)
ロディー・リッチ The Box 2020年11週
アデル Easy on Me 2021年10週
BTS Butter 2021年10週

本曲には2004年に最高2位を記録したJ-クウォン“Tipsy” が使われている。
6月30日の夜ベット・アワーズにおいて、7番目のパフォーマーとしてふたり(シャブージーとJ-クウォン)で両曲のマッシュアップをパフォーマンスした。

ナショナルチャートとカントリーの両チャートで黒人男性アーティストが1位となったのは初。
女性ではビヨンセのTexas Hold‘Emが今年偉業達成。

ナショナルチャートとカントリーの両チャートで1位到達したのは本曲含めて28曲。
ナショナルチャートとカントリーの両チャートで1位到達した曲のリスト
“A Bar Song (Tipsy)” Shaboozey, 2024
“I Had Some Help” Post Malone feat. Morgan Wallen, 2024
“Texas Hold ‘Em” Beyoncé, 2024
“I Remember Everything” Zach Bryan feat. Kacey Musgraves, 2023
“Rich Men North of Richmond” Oliver Anthony Music, 2023
“Try That in a Small Town” Jason Aldean, 2023
“Last Night” Morgan Wallen, 2023
“All Too Well (Taylor’s Version)” Taylor Swift, 2021
“We Are Never Ever Getting Back Together” Taylor Swift, 2012
“Amazed” Lonestar, 1999-2000
“Islands in the Stream” Kenny Rogers duet with Dolly Parton, 1983
“I Love a Rainy Night” Eddie Rabbitt, 1981
“9 to 5” Dolly Parton, 1981
“Lady” Kenny Rogers, 1980
“Southern Nights” Glen Campbell, 1977
“Convoy” C.W. McCall, 1975-76
“I’m Sorry” John Denver, 1975
“Rhinestone Cowboy” Glen Campbell, 1975
“Thank God I’m a Country Boy” John Denver, 1975
“Before the Next Teardrop Falls” Freddy Fender, 1975
“(Hey Won’t You Play) Another Somebody Done Somebody Wrong Song” B.J. Thomas, 1975
“I Can Help” Billy Swan, 1974
“The Most Beautiful Girl” Charlie Rich, 1973
“Honey” Bobby Goldsboro, 1968
“Harper Valley P.T.A.” Jeannie C. Riley, 1968
“Big Bad John” Jimmy Dean, 1961
“El Paso” Marty Robbins, 1959-60
“The Battle of New Orleans” Johnny Horton, 1959

チャート史上1,174曲目のナンバー1ソングでタイトルに song という言葉を含む11曲目のナンバー1ソングとなった。
song がタイトルに含まれる曲としてはスティービーBのBecause I Love You(The Postman Song)以来34年ぶり。
タイトルに song という言葉を含むナンバー1ソングのリスト
“A Bar Song (Tipsy)” Shaboozey, 2024
“Because I Love You (The Postman Song)” Stevie B, 1990
“There’ll Be Sad Songs (To Make You Cry)” Billy Ocean, 1986
“Escape (The Pina Colada Song)” Rupert Holmes, 1979-80
“Silly Love Songs” Wings, 1976
“I Write the Songs” Barry Manilow, 1976
“(Hey Won’t You Play) Another Somebody Done Somebody Wrong Song” B.J. Thomas, 1975
“Annie’s Song” John Denver, 1974
“Killing Me Softly With His Song” Roberta Flack, 1973
“Song Sung Blue” Neil Diamond, 1972
“The Chipmunk Song” The Chipmunks with David Seville, 1958-59

レディ・ガガとブルーノ・マーズの “Die With a Smile” は3週連続2位。
Popエアプレイチャートで1位に上昇。
エアプレイ4%増の5,130万で Radio Songs 8位から5位に上昇。
エアプレイチャートでガガの曲がトップ10入りするのは2011年に “The Edge of Glory” が4位まで上昇して以来。

ビリー・アイリッシュの “Birds of a Feather” は3位変わらず。
4枚目のトップ5入りで新作アルバム Hit Me Hard and Soft からLunch(最高5位)に続く2枚目のトップ10入り。
Hot Rock&Alternative Songs とHot Alternative Songsで15週連続1位。
ビリー・アイリッシュのトップ10ヒットリスト
Birds of a Feather 最高2位
Lunch 2024/6/1 最高5位
Your Power 2021/5/15 最高10位
Therefore I Am 2020/11/28 最高2位
My Future 2020/8/15 最高6位
Everything I Wanted 2019/11/30 最高8位
Bad Guy 2019/8/24 最高1位(1週間)

今週もサブリナ・カーペンターのトップ10ランンクインは2曲。
“Espresso” は4位変わらず。
“Taste” は7位から8位に後退。
彼女はテイラー・スウィフトのエラズ・ツアーで昨年8月から今年の3月にかけての
メキシコ・アルゼンチン・ブラジル・オーストラリア・シンガポール30公演でオープニングアクトをつとめた。
東京公演には来ていない💢
前座があると本公演は1時間遅れになるから無い方が良かったけど🤣

アルバム “Short n' Sweet” をいち早く入手。
軽快なナンバー揃いのなかなか良いアルバムでおすすめ。
オレが入手したのはドイツ製の外盤。
日本盤は発売にならないとみて買ってしまった。
⇒日本盤発売決定(ボーナストラック無し)

テディー・スイムズのナンバー1ヒット “Lose Control” は5位変わらず。
トップ10内在位は43週でトップ10内在位週数で単独3位。
トップ10内在位の長い曲のリスト
57, “Blinding Lights” The Weeknd, 2020-21
44, “Stay” The Kid LAROI & Justin Bieber, 2021-22
43, “Lose Control” Teddy Swims, 2024
41, “Last Night” Morgan Wallen, 2023-24
41, “Levitating” Dua Lipa, 2021
39, “Circles” Post Malone, 2021
38, “As It Was” Harry Styles, 2022-23
37, “Heat Waves” Glass Animals, 2021-22
34, “Cruel Summer” Taylor Swift, 2023-24
31, “Mood” 24kGoldn feat. iann dior, 2020-21
29, “Flowers” Miley Cyrus, 2023-24
28, “Kill Bill” SZA, 2022-23
28, “Anti-Hero” Taylor Swift, 2022-23
すべてが2020年以降の曲となっているのが大きな特徴。
20世紀の曲と同列でとらえてはいけないのだと思う。
チャートインは61週目。
チャートインした約3万1千曲でたったの28曲しか達成していないマイルストーンに到達。
史上最長はHeat Waves の91週で次点が Blinding Lights の90週。

グレイシー・エイブラムスの “That’s So True” が13位から6位に上昇して初のトップ10入り。
ストリーミング25%増の2,350万でStreaming Songs 7位から1位に上昇して初の1位。
エアプレイ453%増の190万で売上も20%増の3千。
10月18日発売のデラックス盤からのカットが11月2日付で44位に初登場し、25位13位と上昇を続けてトップ10入りを果たした。

グレイシー・エイブラムスはテイラー・スウィフトのエラズツアーで36回以上オープニングアクトをつとめた。
10月18日以降のエラズツアーでは唯一のオープニングアクトとなり、12月8日以降の残りのグラウンドブレイキングツアーでも唯一のサポーティングアクトをつとめる。

彼女はテイラー・スウィフトのエラズツアーからブレイクした最新のアーティスト。
彼女は昨年3月に始まったツアーでオープニングアクトをつとめた3番目のアーティストでベンソン・ブーン、サブリナ・カーペンターに続いてトップ10入りを果たした。

ポスト・マローンとモーガン・ウォレンの “I Had Some Help” は6位から7位に後退。
ポスト・マローン6枚目、モーガン・ウォレン2枚目の全米ナンバー1。
シングルチャートとカントリーチャートの双方で1位を記録した27曲目のシングルとなり、両チャートで1位に初登場して3週連続で1位をキープした史上初の曲となった。
さらに5週連続まで記録を更新。
史上初の2週連続記録を達成したのは昨年のオリバー・アンソニー・ミュージック Rich Men North of Richmond。

ベンソン・ブーンの “Beautiful Things” は8位から9位に後退。
トップ10入りは29週目。

モーガン・ウォレンの “Love Somebody” は9位から10位に後退。
1175曲目のナンバー1で81曲目の初登場1位を記録。
独走態勢に入るのかと思ったら意外な失速。

1 1 A Bar Song (Tipsy) / Shaboozey
2 2 ★Die With a Smile / Lady Gaga and Bruno Mars
3 3 Birds of a Feather / Billie Eilish
4 4 Espresso / Sabrina Carpenter
5 5 Loose Control / Teddy Swims
6 13 ★That’s So True / Gracie Abrams
7 6 I Had Some Help / Post Malone featuring Morgan Wallen
8 7 ★Taste / Sabrina Carpenter
9 8 Beautiful Things / Benson Boone
10 9 ★ Love Somebody / Morgan Wallen
★はポイント増

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