
制作年:2024
制作国:日本
日本公開:2025年1月24日
上映時間:1時間57分
配給:松竹
監督・脚本☆小泉堯史
キャスト
笠原良策☆松坂桃李
千穂☆芳根京子
半井元沖☆三浦貴大
日野鼎哉☆役所広司
与平☆宇野祥平
桐山元中☆沖原一生
日野桂州☆坂東龍汰
はつ☆三木理紗子
お愛☆新井美羽
中根雪江☆益岡徹
旅籠の主人☆山本學
大武了玄☆吉岡秀隆
串田和美
矢島健一
渡辺哲
【あらすじ】
天然痘の大流行によって多くの人が命を落としていた江戸時代末期。福井藩の町医者・笠原良策(松坂桃李)は、天然痘から人々を救う方法を見つけようと、京都の蘭方医・日野鼎哉(役所広司)を訪ねて教えを請う。日野から異国では疫病の予防法として種痘が広まっていると聞かされた笠原は、妻・千穂(芳根京子)に支えられながら、予防に必要な種痘の苗を入手しようと奔走するが、さまざまな困難が立ちはだかる。
【感想】
お話はまず天保7,8年(1936-1987年)ごろ町医者を開業していた笠原良策が、天然痘患者を診察するところから始まる。
すぐに天然痘と診断がつく。
ところが治療法は何も無い。
他の者に感染が広がらないよう隔離するしかないのである。
無力感を覚える良策のまえに(都合よく)大武了玄という蘭方医?が現れて日野鼎哉の元での修行をすすめる。
史実に基づいた話だけど脚色は入っているはず。
吉村昭の原作も読んでみようと思った。
すすめに従い天保11年には、京都の日野鼎哉に入門して翌年まで修行した。
そこで天然痘の予防に種痘が有効であることを知る。
福井藩に戻った良策は友人半井の協力を得て牛痘苗の輸入許可を上申。
数々の困難・妨害を乗り越えてミッションコンプリート。
めでたしめでたし!
という話である。
牛痘苗をこどもに植え次いで運ぶ。
そんなやり方で種痘がひろまったのか!
無知にして知らなかったので非常に興味深かった。
また蘭方が広まっていない江戸時代末期にこんなことを企てて成功させた人物がいたのも知らなかったので感慨深かった。
ただラストは良策がお目見え医になるのを断ったり
不要とも思える千穂の見せ場があったり(笑)
映画を盛り上げるための脚色だろうがかえって安っぽく感じられてしまったのも否めない。
淡々と史実に沿って描いた方が良かったのではないか?
千穂が太鼓の名手であったのかもしれないが(笑)
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