Billboard2025年2月22日

【アルバム】
Kendrick_Lamar_-_GNX.pngケンドリック・ラマーの “GNX”が86%増の23万6千ユニットで4位から1位に上昇して昨年12月7日付以来11週ぶり2週目の1位。
ハーフタイムショウに加えて2月7日にCD、カセットテープ、5種類のアナログ盤がフィジカルとして初めてリリースされてポイント増。
ストリーミングが86%増の11万7千ユニット、売上が10,100%増の11万6千。
さらに“Damn” が93%増の3万9千ユニットで29位から9位に上昇。
“good kid,m.A.A.d city” も71%増の3万7千ユニットで27位から10位に上昇。
存命男性アーティストのアルバム3枚がトップ10入りするのは1966年12月24日付でハーブ・アルパートがハーブ・アルパート&ザ・ティファナ・ブラス名義で達成して以来の快挙。
ラップ/ヒップホップ・アーティストとしては初の偉業達成。
ハーブ・アルパート&ザ・ティファナ・ブラスは“SRO”(3位)“!!Going Places!!”(7位)“What Now My Love”(10位)の3枚で記録。
当時の1位はモンキーズの“The Monkees”。
物故男性アーティストでは2016年4月21日に逝去したプリンスが5月14日付で5枚のアルバムをTOP10にランクインさせた記録がある。
女性アーティストではテイラー・スウィフトが2023年12月9日付で5作をTOP10にランクインさせた。

ケンドリック・ラマーのナンバー1アルバムリスト
GNX 2024/12/7 (今の所2週間)
Mr. Morale & the Big Steppers 2022/5/28 (1週間)
Damn 2017/5/16,23,30,8/26 (4週間)
Untitled Unmastered 2016/3/26 (1週間)
To Pimp a Butterfly 2015/4/4,11 (2週間)
昨年シングルチャートで1位を獲得した“Like That”と“Not Like Us” は本アルバムには収録されていない。
ケンドリック・ラマーは2月9日にニュー・オーリンズで開催されたスーパーボウルのハーフタイムショーに出演した。
彼のハーフタイムショー出演は2022年にドクター・ドレーほかと共演したヒップホップショーケース以来2回目となる。
今年も日本ではほとんど話題にのぼらなかった。
(スーパーボウルにはまったく興味がない🤣)

シザの “SOS” が33%増の10万9千ユニットで3位から2位に上昇。
2月9日に4曲が追加収録された再発盤が発売された。
彼女もハーフタイムショーにゲストとして出演。
LutherとAll the Stars を客演。
いかにアメリカにおけるスーパーボウルの影響が大きいかの証左を見た思いがする。

ザ・ウィークエンドの “Hurry Up Tomorrow” は79%減の10万1千ユニットで1位から3位に後退
枚目のナンバー1。
8種類のレコード、8種類のCD(それぞれサイン入りあり)、カセット、9種類のグッズ同梱デラックスボックスセットが発売されている。
2月2日のグラミー賞にサプライズ出演してCry for Me と Timeless をパフォーマンス。

バッド・バニーの “DeBÍ TiRAR MáS FOToS” は17%減の7万8千ユニットで2位から4位に後退。

チャペル・ローンの “The Rise and Fall of a Midwest Princess” は19%増の5万9千ユニットで6位から5位に上昇。
彼女はグラミー賞で最優秀新人賞を受賞。
授賞式ではPink Pony Club を披露した。
彼女の受賞は正直言って少々意外。
順当ならサブリナ・カーペンターの受賞が妥当であっただろう。
彼女はクイアーであることをカミングアウトしている。

ビリー・アイリッシュの “Hit Me Hard and Soft” は6%増の5万6千ユニットながら5位から6位に後退。
彼女はCBSで2月2日に放映されたグラミー賞授賞式の最初のパフォーマーでBirds of a Feather を演奏した。

サブリナ・カーペンターの “Short n' Sweet” は5%増の5万1千ユニットで7位変わらず。
グラミー賞ではベストポップヴァーカルアルバム賞を受賞。
授賞式ではEspressoとPlease Please Please をメドレーで披露。
Espresso はベストポップソロパフォーマンスを受賞したが残念ながらテレビ放映開始前に受賞してしまった(笑)
通算4週1位を記録。
6枚目のアルバムで初のトップ10入りを果たし初の全米ナンバー1に輝いた。
過去最高は2022年の “Emails I Can't Send” の1万8千ユニット(7千枚)で初登場最高23位。
今回の成績はジャンプアップもいいところである。
いちはやく12曲収録の外盤(ドイツ盤)を入手して聴いているが軽快なポップチューンの連続でおすすめの一枚である。
本アルバムは6月3日にリリースが予告され8月23日に発売された。
サブリナのアルバムはテイラー・スイフトがインスタで強力にプッシュした。

モーガン・ウォレンの “One Thing at a Time” は8%減の4万1千ユニットで8位変わらず。
通算19週も1位を記録。
前作 “Dangerous: The Double Album” も26万5千ユニット(7万4千枚)で1位に初登場し10週も1位を記録。
アメリカでの人気は根強い。
こちらも外盤を購入したが好みでなくほとんど聴いてない。

1 4 ★GNX / Kendrick Lamar 236,000 (116,000)
2 3 ★SOS / SZA 109,000
3 1 Hurry Up Tomorrow / The Weeknd 101,000 (359,000)
4 2 DeBÍ TiRAR MáS FOToS / Bad Bunny 78,000
5 6 ★The Rise and Fall of a Midwest Princess / Chappell Roan 59,000
6 5 ★Hit Me Hard and Soft / Billie Eilish 56,000
7 7 ★Short n’ Sweet / Sabrina Carpenter 51,000
8 8 One Thing at a Time / Morgan Wallen 41,000
9 29 ★DAMN / Kendrick Lamar 39,000
10 27 ★good kid,m.A.A.d city / Kendrick Lamar 37,000
★はポイント増

【シングル】
Kendrick_Lamar_-_Not_Like_Us.pngケンドリック・ラマーの “Not Like Us” が15位から1位に上昇して通算3週目の1位。
ストリーミング156%増の4,900万でStreaming Songs 9位から1位に上昇して通算7週目の1位。
エアプレイ31%増の2,050万でRadio Songs 42位から30位に上昇。
売上も432%増の3万3千でDigital Song Sales 10位から1位に上昇して初の1位を記録してラマー3枚目の1位。
Hot R&B /Hip-Hop Songs で22週目 Hot Rap Songs チャートで26週目の1位

ケンドリック・ラマーとシザの “Luther” は3位から2位に上昇。
ストリーミング94%増の4,270万。

ケンドリック・ラマー フィーチャリング レフティー・ガンプレイの “TV Off” は10位から3位に上昇。
ストリーミング77%増の3,570万。

レディ・ガガとブルーノ・マーズの “Die With a Smile” は1位から4位に後退。
ガガ6枚目マーズ9枚目のナンバー1。

ケンドリック・ラマーの “Squabble Up” は20位から5位に上昇。

ビリー・アイリッシュの “Birds of a Feather” は4位から6位に後退。
Hot Rock&Alternative Songs とHot Alternative Songsで28週連続1位。
ビリー・アイリッシュのトップ10ヒットリスト
Birds of a Feather 最高2位
Lunch 2024/6/1 最高5位
Your Power 2021/5/15 最高10位
Therefore I Am 2020/11/28 最高2位
My Future 2020/8/15 最高6位
Everything I Wanted 2019/11/30 最高8位
Bad Guy 2019/8/24 最高1位(1週間)

ロゼとブルーノ・マーズの “APT.” は6位から7位に後退。

シャブージーの “A Bar Song(Tipsy)” は5位から8位に後退。
バージニア州出身のシャブージー(本名コリンズ・オビンナ・チブエゼ)の本曲以前のチャートインは2曲。
ビヨンセのナンバー1アルバム“Cowboy Carter” 収録曲のうち2曲 “Spaghettii” と“Sweet*Honey*Buckiin” で客演しそれぞれ31位と61位にランクインした。

“A Bar Song(Tipsy)” は最高5位を記録したアルバム“Where I’ve Been,Isn’t Where I’m Going” (カントリーアルバムチャート最高2位)からのカット。
29歳でブレイクした彼のキャリアは既に10年に及び満を持しての登場となった。

チャペル・ローンの “Pink Pony Club” は18位から9位に上昇して “Good Luck,Babe!” につづく2枚目のトップ10入り。
エアプレイ11%増の2,070万。
ストリーミングも10%増の2,010万。
“Pink Pony Club” のリリースは2020年。
最高2位を記録した2023年のデビューアルバム “The Rise and Fall of a Midwest Princess” から初のトップ10入り。

シザとケンドリック・ラマーの “30 For 30” は22位から10位に上昇。
ストリーミング43%増の2,140万。
エアプレイ10%増の1,650万。
売上も75%増の1千枚。
Hot R&B Songs 1位に復帰して通算2週目の1位。

1 15 ★Not Like Us / Kendrick Lamar
2 3 ★Luther / Kendrick Lamar and SZA
3 10 ★TV Off / Kendrick Lamar Featuring Lefty Gunplay
4 1 Die With a Smile / Lady Gaga and Bruno Mars
5 20 ★Squabble Up / Kendrick Lamar
6 4 Birds of a Feather / Billie Eilish
7 6 ★APT. / ROSE & Bruno Mars
8 5 A Bar Song (Tipsy) / Shaboozey
9 18 ★Pink Pony Club / Chappell Roan
10 22★30 For 30 / SZA With Kendrick Lamar
★はポイント増

次週≪≫前週

この記事へのコメント